不労所得とは? 不労所得の主な種類・メリットと、利益を得るための方法
不労所得とは、労働をせずに得られる収入のことをいいます。一般に、多くの人は労働(仕事)をして収入を得ているものの、お金に余裕のある生活を送るためには、不労所得について考えておくことも大切です。
そこで本記事では、投資初心者の人を対象に、不労所得の主な種類や特徴をはじめ、具体的に不労所得を得るための方法も合わせて解説していきます。
不労所得とは
不労所得とは労働をせずに得られる収入です。
ここでは、不労所得として挙げられる主な種類を簡単に紹介します。
- 株式投資
- FX
- 投資信託
- ブログ・YouTube・サイト運営
- 不動産投資
上記は、広く多くの人が始めやすい不労所得を得るための方法の一例ですが、それぞれの特徴について、個別に解説を進めていきます。
株式投資による不労所得
株式投資とは、証券取引所に上場している会社の株式を購入し、株式が値上がりしたあとに売却して利益を得る方法が一般的です。
ただし、企業によっては、保有している株式数に応じた配当金を支払うこともあり、株式を長く保有することによって、配当金といった不労所得が定期的に得られるメリットがあります。
配当金は、企業の業績などによって変動することもあるため、場合によっては、配当金が少なくなったり、配当金を得られない場合がある点に注意が必要です。
配当金だけでなく株主優待も得られる
株主優待とは、投資している企業の株式を保有している株主に対する「特典」にあたります。各種サービスが割安または無償で受けられたりするメリットなど、さまざまなものがあります。
FXによる不労所得
FX(外国為替証拠金取引)は、2国間の通貨における為替レートの変動によって為替差益を得る方法が一般的です。
このほかにも、それぞれの国における政策金利が異なることから、この2国間の金利差がスワップポイントとして付与され、スワップポイントを毎日得ることによって、不労所得を得られるメリットがあります。
スワップポイントはどのくらいもらえるのか
スワップポイントは、選んだ2国間の通貨ペアやトレードするための取引数量によって全く金額が異なります。
例えば、多くのFX会社が推している「トルコリラ」「メキシコペソ」「南アフリカランド」といった新興国の通貨(高金利通貨)は、日本に比べて政策金利が高く、1日に付与されるスワップポイントが高い特徴があります。
上記画像のように、取引条件を満たすことによって、最小投資金額に対して毎日10円や60円に相当するスワップポイントが付与されます。
したがって、取引数量を多くし、これを年換算すると、1年間で1万円単位から10万円単位のお金を不労所得として得ることも現実的に可能です。
投資信託による不労所得
投資信託を購入して運用益を上げる方法とは、ご自身のお金を運用の専門家に託して利益を得る方法です。
具体的には、銀行や証券会社などの金融機関(販売会社)を通じて、投資信託を選択・購入し、その購入した投資信託が運用益を上げることができた場合、投資額に応じて分配金という不労所得が得られるイメージです。
投資初心者にぴったりな投資信託
投資信託を購入して不労所得を得る方法はとても簡単で、かつ少額から始められるため、投資初心者にぴったりの運用方法といえます。
実際に、投資信託を購入する金融機関による違いもあるのですが、インターネット証券会社を通じて投資信託を購入する場合、100円から投資信託を購入できるところも数多くあります。
そのため、経済的な負担やリスクを考えずに不労所得を得やすいメリットが得られます。
ポイント投資を活用したポイント運用もおすすめ
一部の金融機関では、ポイントを活用して投資信託を購入することができます。
ご自身のお金を支出せずに、使わないポイントなどを活用して不労所得を得られるメリットがあるため、このようなポイント運用を行ってみるのもおすすめです。
仮に、ポイントを活用したポイント運用も考慮するのであれば、これらに対応している金融機関に証券口座をあらかじめ開設しておくことが望ましいでしょう。
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ブログ・YouTube・サイト運営による不労所得
ブログ・YouTube・サイト運営では、アドセンス広告とよばれる広告やアフィリエイト広告を掲載することによって収入を得られます。
アドセンス広告は、ユーザーに広告をクリックされることで収入が得られ、アフィリエイト広告は、掲載した広告を通じてユーザーが商品やサービスを購入した場合に収入を得られる特徴があります。
多くのユーザーやフォロワー(ファン)がいることによって、多くの収益が期待できる一方、まとまった収入を得るためには、時間や労力がかかってしまうデメリットもあります。
個人的に、ブログ・YouTube・サイト運営による広告収入は、不労所得とよべる側面もあるものの、定期的に情報を発信したり、コンテンツの充実を図らなければならないなどを考慮すると、むしろ不労所得とはいえないと思っています。
不動産投資による不労所得
マンションの一室などの不動産を購入し、これらの不動産を貸付することによって不労所得を得る方法です。
以下、不動産投資の特徴をそれぞれ個別にまとめて紹介します。
不動産投資は、家賃や売却益で不労所得を得られる
不動産投資をすることによって、不労所得にあたる借主からの毎月の家賃収入が得られるメリットがあります。
また、アパートやマンション、マンションの一室といった購入した不動産を売却することによって、売却益を得られる場合もあります。
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安定的に不労所得が得られる可能性が高い
広く多くの人にニーズのある地域や好立地な場所に不動産を購入することによって、空室による収入減を抑えやすくなります。
つまり、空室リスクによる収入減を低く抑えることができ、安定的に不労所得が得られる可能性が高くなることにつながります。
サラリーマンや公務員はローン審査に通りやすい
サラリーマンや公務員のような給与所得者は、毎月安定した収入を得られる強みがあります。
そのため、不動産投資を始めるうえで必要な投資資金を金融機関から融資してもらいやすいメリットがあります。
毎月の給与収入などに加え、不動産投資による収入も期待できるため、複数の収入を定期的に得られるメリットも得られます。
ミドルコストで始められる不動産投資もある
ワンルームマンションのような不動産投資の場合、アパートやマンションを1棟購入する不動産投資に比べて、少ないコストで不動産投資を始められる場合があります。
また、金融機関からローンの借入れを行わずに、ご自身の手持ち資金の範囲内で始められるものもあるため、不動産投資を始めやすく、不労所得を定期的に得るための一つの選択肢になり得る方法ともいえるでしょう。
不労所得を得るためのリスクと注意点
ここまで、不労所得を得るための方法を5つ紹介し、それぞれの特徴やメリットも合わせて紹介しました。
ここでは、これら5つの方法におけるリスクや注意点を表にまとめて簡単に紹介していきます。
株式投資
運用方法 | 株式投資をすることによって得られる配当金 |
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リスク | 株価の暴落や投資した企業の倒産などによって、損失を被るリスクがある |
注意点 | 配当金が必ずもらえるとは限らないため、不安定な不労所得になり得る |
FX
運用方法 | FXをすることによって得られるスワップポイント |
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リスク | 予期せぬ世界の出来事や自然災害などによって為替が暴落し、投資資金を失ってしまうリスクを常に抱える |
注意点 | 投資している国や世界の経済情勢によって、スワップポイントの金額が変動する場合が多々ある |
投資信託
運用方法 | 投資信託を購入することによって得られる運用益 |
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リスク | 選んだ投資信託によっては、間接的に高い手数料を長い期間にわたって負担するリスクを負うことになる |
注意点 | 一度にまとまった不労所得を得られにくく、長い時間を要する |
投資信託で発生するリスクを徹底解説。始める前に知っておこう!
ブログ・YouTube・サイト運営
運用方法 | ブログ・YouTube・サイト運営による広告収入 |
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リスク | ユーザーやフォロワー(ファン)の減少や検索順位の大幅な変動によって、収入が減少するリスクがある |
注意点 | まとまった収益を得るためには時間や労力がかかる |
不動産投資
運用方法 | 不動産投資をすることによって得られる家賃収入 |
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リスク | 借主がいない空室リスクによって不労所得を得られないことがある |
注意点 | リスク回避をするためには専門的な知識が必要となる場合がある |
不動産投資はリスクが高い? 9つの代表的なリスクと5つの回避策
不労所得を賢く得るには「分散投資」が重要
不労所得を得るためにはさまざまな方法があり、それぞれメリットやデメリット、注意点などの特徴があることをご理解いただけたと思います。
会社員や公務員のように毎月給与収入を得る人もいれば、個人事業主のように事業収入を得る人もおられますが、いずれにも共通していえることは、「不労所得を賢く得るには分散投資が重要」だということです。
つまり、数ある不労所得を得るための方法の中から、まずは自分に向いているものを探す必要があります。
そして、給与収入・事業収入・個人の信用を元手にして、不労所得を得るための流れをご自身で作っていくことがとても大切です。
この流れをご自身で考えて作り出すことで、将来の老後資金や子どもの教育資金、その他必要なお金を効率的に準備しやすくなると考えられます。
特に、20代後半から30代のように、長い時間を資産運用に活用でき、収入も増加傾向にあるような世代の場合、早いうちから不労所得を得るための資産運用を始めておきたいものです。
この理由は、若いうちから投資経験を積み、不労所得を得られる流れを構築することで、現在のような不景気や世の中に左右されずに、思い描いた人生を送りやすくなる期待が高くなると考えられるからです。
言うまでもなく、お金は簡単に稼げるものではなく、投資初心者がすぐに思い描いた運用結果を出せるほど甘いものではありません。
だからこそ、若い頃から自分に向いている不労所得を探し、それに分散投資をする経験を積むことで、現在だけではなく、将来にわたってプラスに働く可能性が高いことをしっかりと今からご理解いただく必要があるのではないかと思っています。
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