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2021.01.19

FXの仕組みとメリット・デメリットは? リスクや外貨預金との違いも紹介

FXの仕組みとメリット・デメリットは? リスクや外貨預金との違いも紹介

FXに興味があっても、どのように取引すればいいのかわからない、損失が怖いといった理由で、なかなか始められない人もいるのではないでしょうか。この記事では、FXの仕組みとメリット・デメリットについて詳しく解説しますので、FX取引を始めるときの参考にしてみてください。

FXの仕組みとは

FXは「Foreign Exchange」の略で、「外国為替証拠金取引」のことです。外国為替とは、日本円や米ドル、英ポンド、ユーロなどの通貨同士を交換することです。例えばアメリカに旅行するとき、銀行や空港などで日本円を米ドルに両替します。

また、銀行で円を米ドルに交換し、ドル預金などにお金を預けることもあります。このように円とドルを両替するような行為を「外国為替取引」というのです。

そして、外国為替取引のなかでも特に、少額の資金で大きな取引を行う投資のことを「FX(外国為替証拠金取引)」とよびます。

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FXで利益を得るには

FXで利益を得る方法には、「為替差益」と「スワップ金利(スワップポイント)」の2種類があります。以下でそれぞれ見ていきましょう。

為替差益

為替差益とは、為替レートの動きを利用して得られる利益です。FXは日本円と米ドルなど、2つの通貨を交換する取引で、交換するときの比率を「為替レート」とよびます。

ニュースなどでも、「本日のドル円相場は1ドル=103円20銭」などとよく見ると思いますが、為替レートは常に変動しています。

例えば1ドル=105円なら、1ドル買うのに105円必要になります。為替レートが変動し、1ドル=110円になったとすると、1ドル買うのに110円支払う必要があります。

このようにドルの価値が上がり、円の価値が下がることを「円安・ドル高」というのです。一方、1ドル=105円だったのが1ドル=100円になったとすると、ドルの価値が下がり、円の価値が上がっているので、「円高・ドル安」といいます。

FXでは、このような為替レートの動きを利用して利益を狙うのです。

例えば、1ドル=105円のときに米ドルを購入し、1ドル=110円のときに売却すれば、5円の為替差益を得られます。

また、FXでは売りからも取引できます。1ドル=105円で売却し、1ドル=100円のときに買い戻せば、同じように5円の為替差益を得ることができるのです。

ただし、為替レートは常に自分の思惑通りに動くわけではありません。想定したのと反対に動いた場合は、「為替差損」が発生するので注意が必要です。

スワップ金利(スワップポイント)

スワップとは、「2通貨の金利差」を指します。つまり、金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を購入することで、2つの通貨の金利差を受け取ることができるのす。

例えば、日本円の金利が年0.01%で、トルコリラの金利が年15%だったとします。そこで、日本円を売ってトルコリラを買うと、通貨間の金利差である年14.9%の金利を日割りで受け取れるのです。

FXでは、自己資金より大きな取引ができる

FXの最大の魅力は、「レバレッジ(Leverage)」です。レバレッジとは「てこの原理」のことで、FXでは担保となる手元資金にレバレッジをかけることで、少額で大きな金額の取引ができます。

FX会社では、顧客の資産を「証拠金」という担保の形で預かります。そして、その証拠金の25倍までの運用が可能となっています。

例えば、1ドル=100円のときに500ドル買おうとすると、本来は5万円が必要です。しかし、FXでは25分の1の金額で取引可能なので、500ドルを買うのに2,000円(5万円÷25)から取引できるのです。

なお、25倍というのは日本のFX会社の上限で、海外では数百~千倍まで取引できるところもあります。ただし、高すぎるレバレッジは危険です。レバレッジを高めるほど利益は大きくなりますが、思惑と逆にいった場合は、少しの値動きで大きな損失がでるからです。

FXはいくらから始められる?

FXを始めるには、どの程度の資金が必要になるのでしょうか。海外旅行へ行くときに両替する場合は、例えばみずほ銀行なら米ドルなら1ドル単位で両替できますが、FXでは1万通貨が基本的な取引単位になります。

1万通貨とは、米ドルなら1万米ドル、ユーロなら1万ユーロです。仮に1米ドル=100円だった場合、1万米ドル=100万円の取引となります。

ただし、FXはレバレッジ取引ができるので、100万円を用意する必要はありません。例えば、レバレッジ25倍の取引なら

100万円÷25倍=4万円

最低限必要な投資金額は4万円です。両替の場合は自分の持っている分しか両替できませんが、FXでは資金の最大25倍まで取引できるのです。

また、なかには1,000通貨単位で取引できるFX業者もあるので、より少額の資金でFX取引を始められます。

FXのメリットや外貨預金との違い

FXと似た仕組みに「外貨預金」があります。外貨預金とは日本円ではなく、外貨で預金することです。FXと外貨預金の違いは、以下の通りです。

FX 外貨預金
投資できる金額 自己資金の25倍まで可能 自己資金の範囲内
換金性 いつでも売買可能 定期預金は原則解約できない。
また、解約できても手数料が必要
な場合がある
利益を狙える機会 円高・円高どちらでも狙える 円安になったときだけ
取引できる通貨 多い(50通貨~) 少ない(10通貨程度)
手数料 スプレッド1銭以下が多い 為替手数料が1円以上かかる
銀行が多い

それぞれの違いやFXのメリットについて詳しく解説します。

FXと外貨預金との違い(1)レバレッジによって大きな利益が得られることも

外貨預金で投資できるのは、自己資金の範囲までです。しかし、FXではレバレッジ取引ができ、同じ値動きでも大きな差ができます。

例えば、100万円の資金を持っている人が、外貨預金で1ドル=100円のときに、米ドルを1万ドル購入したとしましょう。そして、その後1ドル=101円になったときに売却すれば、1万円の為替差益が得られます。

一方、同じ1ドル=100円のときにFXでレバレッジ25倍の取引をすれば、100万円の証拠金で25万ドルを購入できます。そして、1ドル=101円のときに売却すれば25万円の為替差益を得られるのです。

つまり、同じ1円の値動きであっても、外貨預金とFXでは大きな差がつくのです。

外貨預金との違い(2)取引のタイミングが柔軟

外国為替は、株式取引の証券取引所のような取引所はありません。世界各国の銀行間で取引されています。ですから、FXは株とは異なり、月曜の朝から金曜の深夜まで、平日なら24時間取引できます。

また、外貨預金では「外貨を買って売る」という取引しかできません。しかし、FXでは「外貨を売ってから買い戻す」という取引も可能です。円高が進む局面では、外貨預金は為替差損になりますが、FXでは「米ドル売り・円買い」という取引を行うことによって、円高局面でも為替差益を狙うことができるのです。

外貨預金との違い(3)取引できる通貨が豊富

外貨預金では、米ドルやユーロ、英ポンドなど主要通貨のほかに、ブラジルレアルや南アフリカランドなど新興国の通貨も扱っています。ただ、10通貨前後の取り扱いの銀行が多くなっています。

一方のFXでは、業者によっては50通貨以上、なかには100通貨近い通貨を扱っているところもあります。基本的に外貨預金では米ドル・円やユーロ・円など円から外貨を購入するしかありませんが、FXならドル・ユーロや英ポンド・ユーロなど、外国通貨同士の取引も可能となります。

幅広い通貨ペアを取引できるので、FXの方が収益機会は多いといえるでしょう。

外貨預金との違い(4)スプレッドが低い

外貨預金では、為替手数料が1円以上かかる場合もあります。例えば、みずほ銀行の主要通貨の為替手数料は、以下の通りです。

  • 米ドル:1円
  • ユーロ:1円50銭
  • 英ポンド:4円

一方のFXでは、為替手数料はかかりませんが、「スプレッド」が費用になります。スプレッドとは、FXを取引するときの買値と売値の差のことです。スプレッドはFX業者によって異なりますが、米ドルは0.3銭、ユーロは0.5銭、英ポンドは1銭程度と、外貨預金に比べて低コストになっているのが特徴です。

特に短期間で頻繁に取引したい投資家は、外貨預金よりもFX取引した方が、圧倒的に低コストになります。

外貨預金との違い(5)金利差でのリターンがすぐに手に入る

外貨預金の金利は、解約時に一括で受け取れます。一方のFXではスワップ金利(スワップポイント)を毎日受け取ることができます。

FXの取引では2国間の通貨の交換を行うだけでなく、金利の交換も行われているからです。ただ、各国の金利は異なるのでその差額を調整する必要があり、その金利調整額がスワップポイントです。

スワップ金利(スワップポイント)は低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買うと受け取ることができます。つまり、日本よりも高い金利の通貨を購入すれば、利益が得られるのです。

為替レートが上がるか下がるかは関係ありません。高金利の通貨を保有していれば、毎日スワップ金利(スワップポイント)をもらえるのです。そしてレバレッジを大きくすれば、それだけ多く利益を得られるのもFXの魅力です。

FXのデメリット

レバレッジによって大きな損失を被ることも

レバレッジ取引は大きな利益を狙えますが、レバレッジを高めれば高めるほど、わずかな為替レートの値動きで巨額な損失が発生する恐れもあるので注意が必要です。

例えば、100万円の資金を持っている人が外貨預金で1ドル=100円のときに米ドルを購入したとします。その後、円高・ドル安が進み、1ドル=99円のときに売却すると1万円の損失になります。

一方、同じ1ドル=100円のときにFXでレバレッジ25倍の取引をすれば、100万円の証拠金で25万ドル購入できるので、1ドル=99円のときに売却すれば25万円の損失になってしまうのです。

レバレッジを大きくするほど、思惑と反対にいった場合の損失も大きくなるので注意が必要です。

金利の変動で損をすることも

日本は低金利が続いているので、外貨を購入するとスワップ金利(スワップポイント)をもらえるのが通常です。

しかし、2020年のコロナ禍により、主要各国は低金利政策をとっています。もし、日本よりも金利が低くなった場合には、スワップ金利(スワップポイント)を支払わなければいけなくなるので、注意が必要です。

為替相場に気を取られてしまうことも

為替相場は24時間取引できます。これは、収益機会が多いというメリットになりますが、逆にいえば、常に為替レートが気になってしまうというデメリットにもなりえます。日中、為替の動きが気になって、仕事に集中できなくなったら本末転倒です。

また、深夜や翌日の朝まで取引していたら、睡眠不足で体調を崩してしまう恐れもあります。

世界には米ドルやユーロだけでなく、国によってさまざまな通貨があり、それぞれの国に特有の政治や経済があります。それらの状況が変化し、通貨の価値も常に変動しているのです。

FXは土日と元旦以外は、基本的にいつでも取引できます。ただ、自分の生活スタイルに合わせた取引手法を見つけないと、常に為替相場に振り回される生活になってしまうので、注意が必要なのです。

投資にFXを上手に取り入れよう

FXは少額の資金でも大きな利益が狙えるレバレッジ取引ができます。また、為替市場は平日ほぼ24時間取引ができるので、日中忙しい人でも取引チャンスがあります。仕事などが忙しくて株式の取引などを諦めていた人は、FXにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ただ、レバレッジ取引は大きな損失がでる恐れもあるので、最初は少額の資金から始め、リスクを抑えた運用を心掛けましょう。

※本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社で営業・マーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。保有資格は証券外務員一種。 Twitter:@yanta2011

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