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2021.02.19

【FP解説】株式投資で成功する3つのルール。資産をじっくりと増やす方法とは?

【FP解説】株式投資で成功する3つのルール。資産をじっくりと増やす方法とは?

前回の記事で資産形成や資産運用の大前提として、「資産」とは何かを解説させていただきました。そのうえで株式は「資産」であること、そして株式投資が誰にでもできる最も有効な資産形成、資産運用の手段であるとお話ししました。

本記事では、誰でもできる株式運用の基本的な考え方や方法をお伝えしたいと思います。

「投資」を「投機」と混同している人が多い

書店では株式やFX、仮想通貨や不動産など、投資関連のさまざまな書籍が並んでいます。しかしおそらくその9割が投資ではなく「投機」について書かれています。

また自分たちの周りにも、株などで「儲かった」「損した」という話を何度か耳にしたこともあるはずです。おまけに欧米のように義務教育期間に投資について学ばないために、多くの人が投資と投機を混同して捉えています。

しかし実際にはこの2つは全く別のものです。

「投資」と「投機」の意味

「投機」というのは簡単にいうと、ある予測をたて、予想が当たればお金がもうかり、外れれば損をするというものです。マネーゲームともいえる、ギャンブルに近いものです。英語では「Speculation」といい、この単語は「臆測」とも訳します。比較的短期で決着します。

一方で「投資」というのは、原理原則に則り、じっくりとお金を育てて増やすことです。英語では「Investment」といいます。比較的長期間見守ります。

お金を増やすにはリスクをとるか時間をとるかの2つの方法があり、投機はリスクを、投資は時間をとっているともいえます。

本日お話しするのは株式「投資」なので、「Investment」の方です。

株式投資の3つのルール

株式投資で成功するためには、守らねばならない3つのルールがあります。とても簡単なルールなので、逆にいうとこの3つのルールを実践すれば誰でも成功できます。

1. 分散投資

応援したい企業があったり、株主優待目的でもない限りは特定の会社の株式だけを買うのは避けたいところです。どんな企業でも10年後や20年後も繁栄しているとは限りませんし、極端な話存在しているかもわかりません。

「この会社は伸びていくだろう!」というのは予測に基づいています。コロナで外出が減ったから情報通信が伸びそうだとか、誰がアメリカ大統領に就任したから、こういう産業が伸びそうだとか、ストーリーを頭の中で作って当てにいっています。

当たるかもしれませんが、外れるかもしれません。これは投機的です。ですので「分散」するのです。

具体的にいうと、いろんな産業、いろんな業態、いろんな企業の株式をたくさん組み合わせて買うのです。そうすれば、ある産業や業態が低迷しても、逆に伸びる産業や業態もあるのでカバーしてくれます。

例を挙げると、自動車業界など輸出産業は円高ドル安で打撃を受けますが、輸入販売業は円高ドル安が追い風になります。「円高還元セール」という言葉を聞いたことがあると思います。

たくさん組み合わせて買うのは難しいと思うかもしれませんが、いろんな産業や業態、企業に分散投資する方針の投資信託を買うだけ、という非常にシンプルな話です。

2. 長期投資

株式は元本保証でない以上、当然上がり下がりはします。ただ長期で見ればゆるやかに上がっていけばよいのです。

前回の記事で、株価は企業の利益成長と連動することをお話ししました。つまり上記の分散投資と併せて考えると、いろんな産業、業態、企業の株式を総合してみると、利益成長していればよいわけです。

ではそうなると考えられる理由は何でしょうか?

ⅰ. 人口増加

国連の人口統計を見ると、世界の人口は増え続けていることがわかります。2050年には世界の人口は90億人を突破すると予測されています。

人口が増えると、当然消費が増えます。その分供給する生産活動も増えます。そのためには今まで以上に人を雇う必要があるので労働人口が増えます。

労働人口が増えると、支払われる賃金総額も当然増えていきます。労働者は自分と家族を養うために、食料、衣服など生活必需品を買い、パソコンや車、家を買ったりします。

物が売れるので企業の収益は上がり、人口増加とともに自然と増えていきます。

ⅱ. イノベーション

革新的なアイデアや技術によって、人々の消費も今まで以上に増えています。30年前まで生活費に分類されていなかった携帯電話やネット代は、今や誰もが負担しています。

動画の定額配信やスマートフォンのゲームのサブスクリプション、オンライン会議システムなど、つい最近登場したにもかかわらず、人々の生活になくてはならないものになりつつあり、新たな消費を創出し、企業の利益成長の機会となっています。

このようにしてさまざまな産業や業態の企業が利益成長を続けます。そして企業の利益こそ株式の価値や価格の根拠であることは既にお話しした通りです。そして実際、世界の株式市場は力強く成長を続けています。

3. 積立投資(ドルコスト平均法)

投資のネックの一つは、まとまった現金を準備できないと取り組めなかったりすることですが、株式投資は毎月少額でも始められます。そして毎月少額積み立てすることにも大きなメリットがあります。

この方法の一番重要なことは、毎月同じ金額を同じものを買うために拠出し続けることです。株式ですから、上がり下がりはします。ただ毎月同じ金額を拠出するので、下がったときはその分たくさん口数が買えることになります。

例えば毎月1万円ずつ拠出するとしましょう。ある株式が1口1万円の月は1口しか買えませんが、1口5千円の月は2口買えます。このように毎月長い時間をかけて口数を積み立てていくのです。そうすると最終的な投資成果は

口数×最終価格

となります。お金を積み立てるのではなく、口数を積み立てるという考え方です。

口数がたくさん買えていた方が有利なので、株価の下落が不安ではなく楽しみに変わりますので長く続けられます。気にしなくてはいけないのは最終価格だけなので、株価が上がるのを待てばよいだけです。

もちろん株価が下がり続ければうまくいきませんが、長期で見れば伸び続けるものを選べば大丈夫です。

以上3つのポイントを押さえ、1. あらゆる産業や業態の企業に広く分散投資している、つまり 2. 世界の株式市場全体を対象とした投資信託を、3. 毎月決まった金額買い続けることができれば、あなたの資産は自然とじっくり成長していくことになります。

世界の株式市場全体に投資するには

あとは世界の株式市場全体に投資できる投資信託を見つけて、毎月一定額購入し続けるだけです。これは誰にでも可能です。

投資信託には、運用の目標や方針が必ずあり、その最も重要なものの一つがベンチマーク(指数)とよばれるものです。なじみのある例でいえば、日経平均(日経225)や東証株価指数(TOPIX)、NYダウなどと言えばイメージつきますでしょうか?

日経平均や東証株価指数は日本だけ、NYダウはアメリカの工業株ですが、ベンチマークには世界の株式市場全体を対象としたものもあります。S&P500やMSCI world indexなどがそうです。

あとはこれらのベンチマークと連動する運用をしている投資信託を選ぶだけです。ネット証券会社でも買えますので、銀行や証券会社に行かなくても可能です。

インデックスファンドとアクティブファンド

ベンチマークに連動する投資信託には、インデックスファンドかアクティブファンドの2つがあります。

ベンチマークに完全連動を目指すのがインデックスファンド(ベンチマークを上回っても、下回ってもいけない)、ベンチマークを上回る成果を目指すのがアクティブファンド(ベンチマークを上回る成果が期待できるが、下回ることもある)です。

アクティブファンドはプロのFPのアドバイスがないと選ぶのが難しいので、インデックスファンドが無難でしょう。

できるだけ早く取り組むことも大切

最後になりますが、株式投資信託による長期分散積立投資の場合、お金の増え方は時間を追うごとに加速度的に増加します。少額でも構わないので、1年でも1カ月でも早く始めることがとても大切です。

始めるタイミングとして、今の株価を気にする必要はありません。なぜなら今後何百回と毎月拠出するうちの、たった一回でしかないのですから。

世界の株式市場全体を対象とした投資信託を、毎月同じ金額で買い続けることだけを意識して、まずは少額でも取り組んでみてください。

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※本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

萬實赳志 ファイナンシャルプランナー

独立系ファイナンシャルプランナー。同志社大学法学部を卒業後、国内大手金融機関を経て外資系金融機関に転職。 FPとして主に個人顧客のライフプランニングを通じて、金融商品を使った資産防衛、資産形成のコンサルティングに2年半携わる。 現在は日本ファイナンシャルプランニング(株)にて資産防衛、資産形成のコンサルティング、マネーセミナー講師、住宅購入のアドバイザーとして活躍。口コミと紹介だけでこれまで延べ1,000組以上のライフプランニングに携わり、顧客の家計改善に取り組んでいる。

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