わたしのリノベーションストーリー:「1cm」の単位までこだわり計算して作った、収納上手なファッショニスタさんの部屋
今回訪ねたのは、ファッション関連のお仕事をされている女性お一人暮らしのお部屋。都心のヴィンテージマンションの1室をご購入し作り上げたのは、「1cm」の単位まで徹底的にこだわり抜かれた収納自慢のお部屋でした。
ポテンシャルの高さを信じて購入した築45年のヴィンテージマンション
「はじめからリノベーションすることが前提だったので、古い建物に絞って物件探しをしていたんです」とお話ししてくださったのは、東京でファッション関連のお仕事をされている、純子さん。
「靴や洋服の収納力が必要なので、とにかく中身は自分で改装することが大前提。新しいものを壊すのは悪いので、古いほうが良かったんです。ただし、帰ってきたときや、お客様を招いた時の第一印象が重要なので、外観が綺麗だったり、共用部がきちんとメンテナンスされている建物をひたすら探していました」
招いていただいたのは、都心に立地するヴィンテージマンション。確かに、オートロックや立派な玄関ロビーがあり、管理人さんも常駐しているなど、エントランスの雰囲気はピカイチ。ただ長く住まれていたお部屋の内装はあちこち汚れが目立つ状態でした。
お気に入りのテラス席が誕生
LDKの天井は、「少しでも高く」という純子さんの要望にこたえ、配管を避けて勾配をつけながら高さを確保したこだわりよう。キッチンはカウンター式に、ベッドルームはガラスで仕切ることで、部屋の中には大きな壁がなく、とても明るい空間になっていました。
RENOSYにリノベーションを依頼する際、自分のイメージをしっかり伝えるために、プレゼン資料まで用意してのぞまれたという純子さん。キッチンや洗面台などの家具はもちろん、リビングの床材、壁の大理石など、ひとつひとつの素材も、自分でショールームに実物を見に行って、選び抜きました。
「最初に壁の石を決めたので、その石のサンプルを持って合わせながら床材を選んで。次は床材に合わせながら、ひとつひとつ家具を選んで。そんな風に決めていきました。こだわりが強すぎて、面倒なお客さんだったと思いますよ」
と笑う純子さんですが、このお部屋の工事に携わったスタッフはみんなすっかりその情熱に乗せられて、「純子さんの理想を叶えよう」と自然と協力してしまっていた様子。
リノベーションだから実現できた、大容量のクローゼット
「あまり広くはない部屋なので、とにかく、1cmも無駄にしないように収納を作りたかったんです」
と純子さん。ベッドルームの隣にあるクローゼットは、実は見えない部分は壁紙を貼らずむき出しのままにしています。
「仕上げをすると数センチ減ってしまうと聞いて。それなら、そのままでいいです、と」
この大容量のクローゼットが、純子さんがリノベーションにこだわった理由のひとつ。ひとつひとつのものが「それ専用の場所」に、隙間なくぴったり気持ちよくおさまっているのをこうやって見せていただくと、たしかに、と納得してしまいます。
取材に伺ったスタッフが2人とも女性だったため、思わず「わぁ!」と歓声が上がりました。眺めているだけで幸せになってしまうシューズクローゼットです。
お客様をもてなすキッチン・ダイニング
取材の前にリノベーションを担当したスタッフから、「料理が大変、得意な方です」と教えてもらっていました。なぜ知っているかというと、工事に携わった担当者はみんな、純子さんに招いていただいて、お部屋で開かれるホームパーティーに参加したことがあるから。
そんな風に、お客様をもてなすためのキッチン・ダイニングには、やはりこだわりがたくさん詰まっていました。
キッチンやクローゼットの中の収納ボックスには、意外に安く買えるものも使われていました。それに、IKEAやニトリなどで見つけたものも、自分のイメージ、それにサイズがぴったりならば使っているのだそう。全体の雰囲気が整っていると、安いものでもそう見えないのが不思議ですね。
「とにかくサイズを測って、ぴったりのものを見つけるんです。探せば、なんでもあるものなんですよ」と純子さん。「1cm」までのこだわりは、お部屋の隅々まで行き渡っていました。
ダイニングテーブルは、イタリア出張の時に購入し、運んできたというCalligaris(カルガリス)のもの。普段は、生活動線を邪魔しないコンパクトなサイズですが、お客様が来る時には…
この日も短時間の取材の間に、デトックスウォーターや、美味しい紅茶にお菓子まで、次々とタイミングよく出してもてなしてくださった純子さん。ひとつひとつしっかりこだわって作り上げられたお部屋は、こんなに居心地が良くなるものなんだ、と、すっかり感嘆した1日でした。
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