1. TOP
  2. RENOSY マガジン
  3. 投資する
  4. 3分でわかる株式投資の仕組みとは? 特徴・銘柄の選び方のポイントをお金のプロが解説

更新日: 2021.05.21

3分でわかる株式投資の仕組みとは? 特徴・銘柄の選び方のポイントをお金のプロが解説

3分でわかる株式投資の仕組みとは? 特徴・銘柄の選び方のポイントをお金のプロが解説

投資と聞いて、真っ先に思いつくのは、株式投資でしょうか。みなさんの身近にも「株式会社」はたくさんあるでしょう。しかし、いざ「株式投資」というと急にギャンブルみたいだと思われる方もいます。

でも、そんなことはありません。株式投資は、会社の成長を応援しながらお金を増やせる投資です。その仕組みや特徴、銘柄の選び方まで紹介します。

株式投資は「会社の成長を応援して利益を受け取る」もの

会社の事業には、多くのお金が必要です。そのお金を出してくれる人(投資家)に対して、会社が発行するのが株(株式)です。

株を持っている人のことを株主といいます。株主は会社の事業がうまくいって利益が出たら、その利益の一部を受け取れます。ただ、会社の手がける事業が失敗しても、出したお金は返してもらえません。

この株を証券取引所で売買するのが株式投資です。会社は、投資家たちに株を買ってもらい、お金を集めることで初めて事業ができます。ですから、株式投資はギャンブルではなく、会社の成長を応援できる立派な投資なのです。

自分が応援した会社が日本・世界の経済発展に貢献するかもしれません。そうなれば、利益もたくさん受け取れるでしょう。

株式投資で得られる利益には、大きく3つあります。

株式投資は、一言で言えば、気に入った企業への金銭的な応援

株式投資の利益(1):買った株の「値上がり益」

証券取引所で売買されている株の値段(株価)は、日々上下します。ですから、安いときに買って高くなってから売れば、値上がりした金額分が利益になります。株式投資の基本は、この値上がり益を狙うことです。株の種類(銘柄)の中には、株価が何倍にも値上がりしたものも。もし、そんな銘柄を持っていたら、資産が数倍に増えることになります。

株式投資の利益(2):株主に支払われる「配当金」

配当金は、会社の事業がうまくいったときに株主に支払われる利益の一部です。配当金は、年に1~2回程度支払われるのが一般的です(配当金を支払わない会社もあります)。配当金は「1株あたりいくら」という具合に、持っている株に応じてもらえます。配当金の利率(配当利回り)は1%、2%などと、銀行の預金金利より高い場合がほとんどです。

株式投資の利益(3):株主へのプレゼント「株主優待」

株主優待は、株主に対して送られるプレゼントのようなもの。こちらも配当金と同様、実施は自由なのですが、上場企業の約1,500社が実施しています。人気はやはりお金同様に使える商品券や無料券。他にも自社の商品の詰め合わせ、他では手に入らない株主優待限定モデルの商品など、会社によりさまざまです。

たった数百円でも株主になれる!

たった数百円でも株主になれる

株式投資はお金持ちのもの……ではなく、とても手軽にできるものになっています。1株・10株といった単位(単元未満株)で株を買えば、数百円で株主になることもできます。しかも、ほとんどの証券会社ではスマホを使っていつでもどこでも取引可能。さらに、得られた利益にかかる約20%の税金は、NISA(ニーサ・少額投資非課税制度)を利用すればゼロにできます。

ただし、株式投資にも注意点はあります。株価が買ったときより値下がりすれば損しますし、投資した会社が倒産してお金が返ってこなくなることもないとはいえません。株式投資は、債券や投資信託に比べて、リスクの幅の大きい(=大きく儲かる可能性も損する可能性もある)投資なのです。その点は理解して投資することが大切です。

「どうしてもお金が減るのは嫌」という方には、日頃の買い物などでたまるポイントで投資する「ポイント投資」もおすすめ。TポイントやPontaポイント、楽天ポイントといったポイントでも株が買えるサービスがあります。これなら、値下がりしても減るのはポイントだけですから、より始めやすいでしょう。

銘柄選びは、3つのポイントを押さえて探そう

証券取引所に上場している(買うことができる)株は約3,800銘柄あります。特に初心者なら、どれを買っていいか迷うことでしょう。

銘柄選びは、3つのポイントを押さえて探そう

銘柄選びで迷ったら、まずは自分が好きな会社を選んでみましょう。日頃利用しているお店やサービスを提供する会社から選べば愛着も湧きますし、どんな会社かという予備知識もあるからです。

何より、好きな会社に投資していれば、値上がりが喜べますし、多少の値下がりにも目をつぶれるでしょう。株式投資の雰囲気をつかむには、実際に取り組んでみるのが一番です。

「さらに値上がりする株を見極めたい!」と思ったら、次の3つのポイントに着目しましょう。

銘柄選びのポイント(1):10年後・20年後も必要であり続けるかどうか

その時々の流行に目が奪われがちですが、流行は廃れていくのも早いものです。短期的なトレンドではなく、長期的な潮流が大事です。

その会社・商品・サービスが10年後・20年後も必要であり続けるかを考えましょう。たとえば健康・医療・介護・美容・セキュリティといった分野は、たとえ時代が変わっても、変わらず需要があり続けるでしょう。

銘柄選びのポイント(2):売上や利益が順調に伸びているか

売上は商品やサービスを売って得た収入で、利益は売上からさまざまな費用を引いて算出した儲けです。利益は特に、売上から人件費や材料費などを差し引いた「営業利益」と、そこから普段の活動の損益を加減した「経常利益」が重要。

特に大事なのは営業利益です。営業利益はいわば本業の収益です。本業が儲かっていなければ成長なんかもってのほかです。

【関連リンク】
テンバガー(10倍株)になるお宝株を探せ! 会社四季報で見るべきポイントを解説

銘柄選びのポイント(3):身の回りのヒントをチェック

テレビ・YouTube・電車の車内などの広告、コンビニの新商品、自分とは違う世代の会話など、身の回りにも投資のヒントは転がっているものです。ぜひ、アンテナを高く張って探してみましょう。

そして、実際に「これは面白い!」と思える商品やサービスに出会えたら、投資のチャンスです。全国規模でブームになる前に仕込んでおけば、大きく儲けることもできるかもしれません。

【関連リンク】
株式投資と不動産投資どっちがいい? メリット・リスク・デメリットを比較

まとめ

株式投資は、身の回りの会社の成長を応援することで、自分のお金も増やしていくことのできる投資です。上でもお話ししたように、今や数百円から手軽に株主になれる時代です。ぜひ取り組んでみてくださいね。

【関連リンク】
【入門編】投資初心者のための基礎知識〜株式投資、投資信託、ETF、FX、不動産投資、iDeCo〜
株価が不安定な今、選ぶべき投資信託「全世界株式インデックス」はどれ?

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

頼藤太希 マネーコンサルタント

(株)Money&You代表取締役。中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』(宝島社)、『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)など著書累計140万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。 Money&You TV

Facebook Twitter Instagram LINE Mail magazine LINE