1. TOP
  2. RENOSY マガジン
  3. 投資する
  4. 投資は何のため? サラリーマンが考えるFIREの課題と、DIE WITH ZEROの未来

公開日: 2021.06.23

投資は何のため? サラリーマンが考えるFIREの課題と、DIE WITH ZEROの未来

投資は何のため? サラリーマンが考えるFIREの課題と、DIE WITH ZEROの未来

こんにちは。商社業界に勤務する都内在住のLePenseurです。昨今「FIRE」という言葉を耳にすることが多くなりました。FIREとは「Financial Independence(経済的自立)、 Retire Early(早期退職)」の頭文字を並べた造語で、最初はアメリカの若者の間でブームとなり、その後日本でも注目されるようになりました。今回は、そんな話題のFIREと、私の考える心地よい生活とはどういったものなのかを考えてみたいと思います。

誰もが憧れるFIRE

FIREの根幹には「4%ルール」があり、これはつまり、年間支出の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費を賄えるという考え方です。

例えば、年間の生活費に200万円が必要な人であれば、5,000万円(=200万円×25年間)の蓄えがあれば、その蓄えの年間4%の運用益は200万円(=5,000万円×4%)となるので、蓄えを一切減らすことなく生活費を賄うことができるという計算です。

詳細については、RENOSYマガジンに掲載されている記事をご参照いただきたいですが、蓄えを一切減らすことなく生活費を賄うことができるのは、誰もが憧れるのではないでしょうか。

【関連リンク】
誰もが目指せる「FIRE(経済的自立・早期リタイア)」を実現するためのステップは?

理想と現実を考える

運用益で生活費をカバーすることのできるFIREは、確かに誰もが憧れるFIREの形かと思いますが、上述の例に挙げた年間200万円で生活できる方々はいったいどれだけ存在するでしょうか。

地方の一人暮らしの方であれば現実的な数字かもしれませんが、都心暮らしとなると難しく、子どもがいる家族世帯となるとさらに厳しいのではないでしょうか。

2020年度に総務省統計局が公表した「家計調査 家計収支編 世帯人員・世帯主の年齢階級別」によると、3人家族(世帯人数平均2.95人)の平均生活費は約24万円/月、家賃を払っている世帯がほぼないに等しいので、家賃が10万円だとして合計34万円/月、年間で408万円/年が必要になる計算です。FIREするためには倍の1億円を先に用意する必要があることがわかります。

参照:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 | 政府統計の総合窓口

私も都心暮らしで妻と1人の子どもがいる世帯となりますが、都心だと家賃が10万円というわけにもいきませんので、一般的なFIREを目指すのは1億円でも足りず、子どもの教育費を準備しながら1億円を別で準備するのは少々無理があるといえると思います。

DIE WITH ZEROという考え方

それではどういった形が現実的なFIREといえるかというと、私が現時点でしっくりきているのは「DIE WITH ZERO」つまり「ゼロで死ぬ」という考え方です。

これはどういう考え方かというと、人生をよりよいものにするためには、お金、健康、時間という3要素のバランスを最適化することが重要で、そのためお金は最大限に有効活用し、あの世にお金は持っていけないから、死の訪れるタイミングでちょうどお金がゼロになるように生きましょう、というものです。

この考え方に基づくと、「お金を減らすことなく生きる」というFIREの概念から、「豊かに生きる」という考えに視点を移すことができると思います。

私もそうなのですが、将来を恐れるばかりだと、お金を無意味に、そして必要以上に貯めることを考えがちだと思います。もちろん、貯めたお金を子どもへ贈与する考えはなくはないですが、そうであっても一人ひとりが実り豊かな生活を、そのタイミングにしかできない体験を一つひとつすることは重要なのではないでしょうか。

「豊かに生きる」ために必要なこと

豊かに生きるために必要なこととは何でしょうか。それは、未来を健全に恐れ、そして準備するということです。つまり、生涯にわたる収入と支出を可能な範囲で予測、自ら管理することで、生活を安定させつつも過度な貯蓄を防ぎ、経験豊富な生活を送るということだといえます。

以前、「0歳から始める子どものための資産形成(親編)」として、子どもが経済的に自立しうる年齢までに必要な積立額を明らかにしました。これも未来を健全に恐れ、事前に準備を行うことが重要と示したものでした。

【関連リンク】
0歳から始める子どものための資産形成(親編)

しかし、人生は子どもが自立したら終わりではもちろんなく、独立したあとも親の人生は続くわけなので、まさに死ぬまでの収入と支出を事前に把握することが「豊かに生きる」ことに通じるのだと思います。

生涯のキャッシュフロー表を作ろう

「人生を豊かに生きる」ためのはじめの一歩としては、生涯のキャッシュフロー表を作ってみることをおすすめします。具体的な表の作り方について、オンライン上にたくさんの情報があるのでご参照いただきたいですが、大まかには以下の通りとなります。

キャッシュフロー表の作成ステップ

  • エクセルを用意し、縦軸に家族構成/ライフプラン/収入/支出/収支/累計収支を記載し、横軸に西暦を記載する
  • 家族構成と西暦に応じた年齢を記載する
  • 生涯の主なライフプランを記載する(就職、結婚、住宅、出産、教育、旅行など)
  • 収入の予測を立てる(基本給与、ボーナス、副業、配当など)
  • 支出の予測を立てる(生活費、住居費、ライフイベントに合わせた費用など)

キャッシュフロー表を作成したあとは、収支を確認するとよいでしょう。「収入-支出」がマイナスになっていれば収支の見直しする必要があることわかり、もしプラスが続くようであればより豊かな経験をするためのライフプランを追加で計画、もしくはFIREのように早期退職を行うタイミングをより明確に検討することができるでしょう。

生涯のキャッシュフロー表をざっくりでもよいので作って見渡してみると、地に足のついた感覚を覚えるかと思うので、大変おすすめです。生涯のキャッシュフロー表が難しい方でも、例えば退職までのキャッシュフロー表を作成することができれば、退職時の収支を確認することで、過度な貯蓄を行うことを防ぐことができ、貯蓄と豊かな暮らしの最適なバランスを検討することができると思います。

豊かに生きる

今まで不動産投資や副業などのキャッシュポイント多角化など、いかに収入を増やし安定した生活を送るか、に焦点を当てて記事を書いてきました。

FIREの概念をもとに改めて「人生とは何か?」を考えることで、重要なのは安定した生活に加え豊かな生活であるということ、またその過程で収支に余裕が生まれ、かつ早期退職も生活をより豊かにする選択肢の一つになるならば、一つの選択としてライフプランにFIREを加えるべきものなのだと、考え直すきっかけになりました。

読者のみなさんも、一度大きな視点で人生を振り返ってみてはいかがでしょうか?

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

LePenseur

商社勤務1桁年目のコモディティトレーダー(要は営業)を経てのDX企画屋さん。商社マン×英語学習コンサルタント×元プログラマー×キャリコン見習い×なんちゃってアスリート×田舎者×副業推奨派×不動産とBAR共同オーナー。趣味はSaaS研究。G検定合格(2020#3)

Facebook LINE Mail magazine LINE