不動産投資は女性こそ始めるべき? おすすめする理由や成功事例を紹介
不動産投資は「女性には難しそう」という印象を持つ方もいるかもしれません。しかし女性にとっても取り組みやすい資産形成手段の一つです。
本記事では、不動産投資が女性におすすめな理由と、知っておくべきポイント、成功事例を解説します。
女性が不動産投資を始める背景
引用:2-1図 女性就業率の推移|内閣府男女共同参画局
内閣府男女共同参画局が発表した「令和6年版 男女共同参画白書」によると、女性の就業率が18年間継続して上昇傾向にあることがわかります。
25~44歳女性に限って見ると、2023年時点で就業率が80.8%となっており、15~64歳男性の84.3%に追いつきそうな勢いです。
賃金格差は徐々に縮まってきていますが、下記のように、男性一般労働者の給与水準を100としたときの女性一般労働者の給与水準は75.2と低くなっています。
引用:男女間賃金格差(我が国の現状) | 内閣府男女共同参画局
女性は男性よりも平均寿命が長いです(後述)。
- 男性より賃金が低い傾向にある
- 平均寿命が男性より長い
これらの事実から、女性こそ資産形成をする必要が高いといえます。女性が資産を増やす手段を考えたとき、性別に関係なく不動産投資ローンを活用できる不動産投資にも注目が集まっているのです。
各データを詳しくみていきます。
1. 男性より賃金が低い傾向にある
引用: 令和6年賃金構造基本統計調査の概況|厚生労働省 P6
「男女間賃金格差」の推移を見ると、賃金格差は縮小傾向(数字が大きくなるほど男女の賃金格差が小さい)にありますが、国際的に見ると依然として差がある状況です。賃金格差があると、以下のように生涯賃金にも差が生まれます。
【2023年の生涯賃金】※大卒の場合
企業規模 | 女性の 生涯賃金 |
男性の 生涯賃金 |
生涯賃金の差 (男性-女性) |
---|---|---|---|
10~99人 | 2億1,000万円 | 2億7,000万円 | 6,000万円 |
1,000人以上 | 2億9,000万円 | 3億7,000万円 | 8,000万円 |
女性は、男性よりも生涯賃金が6,000万円または8,000万円も低いことを踏まえると、早めに資産形成を意識することが大切です。その手段の一つとして、性別による格差がなく条件が整えば融資を受けることができる不動産投資が選ばれています。
2. 平均寿命が長く、老後に向けて資産が必要になる
「令和5年簡易生命表の概況」によると、男女で平均寿命が大きく異なり、令和5年は女性のほうが6.05年長くなっています。
- 女性:87.14歳
- 男性:81.09歳
また、公益財団法人生命保険文化センターが実施した「生活保障に関する調査」によると、老後にゆとりある生活を送るために必要な生活費は、平均37万9,000円/月です。単純に12カ月をかけて1年間の生活費を計算すると、454万8,000円にもなります。
女性が老後にゆとりある生活を送るためには、男性よりも6年長く生きると仮定した場合、6年分の生活費だけで2,728万8,000円も必要です。
女性は男性よりも生涯賃金が少ない一方で、平均寿命が長いことから男性よりも老後の生活費を求められるため、若いときから資産形成の方法を考えることが大切です。そのなかで不動産投資は、安定した収入を得られる手段として注目されています。
女性に不動産投資をおすすめする理由
女性の資産形成の手段として不動産投資をおすすめする理由は、2つあります。
- ライフイベントの影響を受けずに収入を得られる
- 物件選びに女性目線を活かすと成功しやすい
1. ライフイベントの影響を受けずに収入を得られる
女性は結婚や出産といったライフイベントによって、働き方や収入が大きく変化することがあります。正社員からパートへの転換や一時的な離職などにより、安定した収入の確保や資産形成が難しくなる場合も少なくありません。
そうした状況でも不動産投資なら、家賃収入(インカムゲイン)という形でライフイベントの影響を受けずに収入を確保できる可能性があります。
ただし、妊娠〜産休・育休中など一定の期間は、金融機関のローン審査が通りにくくなります。そのため、ライフイベントが起こる前や収入が安定している時期に準備を進め、不動産投資を始めるのがおすすめ時期となります。
2. 物件選びに女性目線を活かすと成功しやすい
不動産投資で家賃収入を得るためには、入居率が高い物件を見つけることが大切です。そのためには、その土地の入居者のニーズに合った物件を探す必要があります。
このとき、以下のような女性ならではのきめ細やかな目線は入居付けに生かされます。
- 生活のしやすさ:日当たり・風通し・清潔感など
- 育児のしやすさ:病院や保育施設、学校などの周囲の環境
- 家事のしやすさ:家事動線・収納・水回りの配置・掃除しやすい部材など
女性ならではの感性や経験を踏まえた目線で選んだ物件は、入居者にとっても魅力的に映る可能性が高いため、入居者の確保に役立ちます。ひいてはそれが、空室を出しにくい安定した運用を実現し、収入源の確保につながる可能性があります。
女性が不動産投資に挑戦する前に知っておきたいポイント
女性が不動産投資に挑戦する前に知っておきたいポイントは、次の2つです。
- 早期スタートでより多くの資産を残せる
- 不動産投資の知識を身につけておくと役立つ
不動産投資を始める前に準備を整えて、最高のスタートを切りましょう。
1. 早期スタートでより多くの資産を残せる
不動産投資は、始める年齢が若いほど運用期間に余裕が生まれるため、ローン完済時期が早まり、また複数の物件を計画的に持てる可能性も高まります。一般的に年収500万円、勤続年数1年以上など一定の条件を満たせば金融機関の不動産投資ローンを活用できます。
早めに始めることで、ライフプランに合わせて無理なくローン返済の計画を立てられるメリットもあり、長期的な収支も安定しやすいです。
2. 不動産投資の知識を身につけておくと役立つ
不動産投資を成功させるためには、物件選びやパートナー選定の判断材料として、事前に基本的な知識を身につけておくことが重要です。たとえば、以下のような知識があると役立ちます。
こうした知識があると、自分軸で物件選びや投資スタイルを判断できるでしょう。
女性の不動産投資は年収が高くないと始められない?
不動産投資を検討する女性のなかには、「年収が高くないと無理なのでは?」と不安に感じる人も多いでしょう。
確かに年収が高いほど、不動産投資ローンの借入可能額が増えたり、融資条件が有利になったりすることはあります。しかし区分マンションの不動産投資では、以下の条件を満たしていればローン審査に通る可能性があります。
- 資本金1億円以上の企業等に1年以上勤務している
- 年収が500万円以上ある
会社員のほか、公務員や医師・税理士など安定した収入がある職業の方は、金融機関から評価されやすいため、審査に通る可能性が高まります。
実際に、RENOSY(リノシー)では以上投資を始めている年収500万円の方も多くいらっしゃいます。「自分に合った投資スタイルを選ぶ」ことで、年収500万円から不動産投資を始めることが可能です。
女性の不動産投資における成功事例
外資系製薬会社に勤務する長谷川さんは、投資系のブログでRENOSY(リノシー)の広告を目にしたのをきっかけに、7件の区分マンションを所有。うち1件分のローンを1年ほどで完済しています。
『今日が人生で一番若いとき』。会社員で健康であるならば、1日も早く始められるのがいいなと思います。私も、20代の頃の私に教えてあげたいと思うくらい、やってよかったなと思っています。
【ご購入時データ】 年齢:50代 職業:外資系製薬会社勤務 購入件数:7件(区分) 購入年月: 2022年9月(福岡県4件、大阪府1件) 2022年10月(東京都1件) 2024年1月(東京都1件) |
他人の資本で投資をするという考え方がとても新鮮でした。
不動産投資への挑戦に向いている女性の特徴
不動産投資への挑戦に向いている女性の特徴は、以下のとおりです。
- サラリーマン・公務員など安定した収入がある
- 出産・育児に左右されない資産形成を求めている
- プロに任せて時間を有効に使いたい
- 長期安定を重視し分散投資を行っている
1. サラリーマン・公務員など安定した収入がある
サラリーマンや公務員など安定した収入が得られる職業に就いている女性は、金融機関から信用を得やすく、ローン審査に通りやすい傾向があります。また、金融機関からの評価が高ければ、安い金利でローンを借りられるケースもあります。そのため、安定した収入がある女性は不動産投資に向いているといえます。
2. 出産・育児に左右されない資産形成を求めている
女性は、出産や育児によって休職期間が発生し、その間収入が減少する傾向があります。
こうしたライフイベントによって収入に変化が生じている間でも、不動産投資ローンを活用することで、資産を増やしていけます。
3. プロに任せて時間を有効に使いたい
不動産投資は、仕事や育児で忙しく、日常的に運用の時間を確保しにくい方にも適しています。入居者対応や建物の管理は専門の管理会社に任せられるため、自分が現場にいなくても運用することが可能です。
4. 長期安定を重視し分散投資を行っている
NISAやiDeCoなどの資産運用を始めている方が、次の一手として不動産投資を選ぶケースも増えています。
不動産投資は長期的に安定した収入を見込めるため、分散投資の一環として相性が良い投資方法です。
株式投資は日々株価が上下し、例えば2025年4月始めトランプ関税によって金融市場は混乱し、大きく株価が下落しました。
不動産投資は、株式のように日々の値動きに一喜一憂することなく、相対的に安定運用ができ、コツコツ資産を築きたい方に向いています。
女性の資産形成手段として不動産投資
女性は、「男性に比べて生涯賃金が低い」「平均寿命が長く老後に向けた資産形成が必要」などの事実から、老後に向けて早い段階から資産形成を意識しておくことが大切です。
不動産投資をスタートすれば、出産や育児など女性特有のライフイベントの影響を受けにくく、長期的な家賃収入が見込めるのが大きな強みです。
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