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作成日: 2018.08.07

資産形成のプロが不動産投資を選んだわけを聞いてきた

資産形成のプロが不動産投資を選んだわけを聞いてきた

以前、斜めのキッチンのお宅訪問をさせていただいた時(その時の記事はこちら。初回訪問はこちら)、不動産投資用のマンションをお持ちになっていると伺ったさとみさん。

ファイナンシャルプラン アドバイザーという「資産形成のプロ」が、どうやって不動産投資を始めるに至ったのか。興味がわいたので改めてお話を伺いました。

― 不動産投資を始めようと思った経緯をお聞かせください!

さとみさんが「不動産投資」の存在を知ったきっかけは、 以前の取材でも伺った ように広告代理店勤務時代に担当業務の変更があり、金融の勉強をする必要に迫られたからでした。

コスメ業界から金融業界へ。勉強を始めると、ただお金を銀行にあずけているだけではヤバいな、と思うように至ります。

老後、自分でなんとかしないと

「老後の資金不足、年金不安、社会保障の問題っていうのはもうみなさんご存知の通り、想像以上にもらえないことに気づいたんです。実際に計算したんですよ、どれくらい将来もらえるのかなって」

「厚生労働省が平成29年12月に公開した『平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』では、平均支給額が国民年金は約5.5万円/月、厚生年金は約14.7万円/月。夫婦世帯だと約月20万くらいが見込額です」

「ただ年金の仕組みって、『いま働いている人』が払う保険料で賄っていて、2060年には働いてる人の数って約半分になると言われてるんですよ」

― え……もらえる金額が半額に!?

「財源が減ることに対して、物理的に対策って出てるの?っていうと、なかなか難しい。なので、年金不足に対して『自助努力』が必要な時代なんです」

「人生100年時代と言われている中で仮に65才で退職となると、そこからあと35年生きることになる。35年ってまぁまぁの時間ですよね。預貯金だけでは回らないなって」

― 35年…ほんと長いですよね!

年金だけには頼れない社会がやってくる。さとみさんは、金融関連の本を読んだり数々のセミナーに参加するなど、資産形成の研究をします。そしてその結果、仕事で毎日忙しいさとみさんがまず取り組むべき手堅い資産形成が、次の組み合わせという結論に至ります。

まずはじめに取り組むべき資産形成として選んだもの、さとみさんの場合

  1. 保険(保障を持ちつつ運用できる商品)
  2. 不動産投資

シンプル!

「現金以外に、有価証券と実物資産をもって分散投資すべきだなと。有価証券では手堅く保険で保障をもちながら長期積立分散運用しています。実物資産では、世帯で不動産を2物件所有しています」

試算上、これらの運用で将来の年金分をまかなえるとのことです。すごい!

なぜこの2つなのかを、さとみさんに伺いました。

「手離れがいいから。自動で運用してくれるから」

理由もまたシンプル!

一回契約したら、毎日運用に時間を取られることなく、自分の時間を有効活用できるからという点が決め手だったようです。

ご自宅にあった本。さとみさんの考え方が変わるきっかけとなった本は『金持ち父さん 貧乏父さん』と『リッチ・ウーマン』(写真右は関連本)

「私に向いてる投資ってなんだう?」と考えたとき、仕事でずっと忙しかったさとみさんにとって、「特定の銘柄の株価をずっとウォッチし続けたり、為替の状態をずっと見続けなければいけない投資、ってなると、私には無理だな」と思ったそう。

確かに忙しいと株価や為替相場をこまめにチェックする時間はないですよね

他人の資金で資産形成ができる不動産投資

― その選定基準で不動産投資が残ったんですね?

「『お金を融資を受けて借りれる』『借り手が住んでる間は家賃収入が入る』『入ってくる家賃収入でローンを払い終わればその不動産は自分のものになる』自己資金をほぼ使わずに資産が作れるなんてすばらしい仕組みなんだ!って思ったんです(笑)」

― 実際に投資する物件はどんな基準で選ばれましたか?

「一番は立地ですね。あとは築年数耐震基準を満たしているか。水害の影響、周りの環境などを調べました。コンビニやスーパーがあるかどうかも」

詳しく伺ったところ、1Kのマンションで、最寄り駅から徒歩3分。近くにファストフード店やコンビニがある。ちょっと歩けばデパートも2つある、というすばらしく好立地な物件でした!

― ぜったい住みますね(笑)空室にはならなさそうです

紹介された物件は複数あったけれど、「自分が住むなら」と考えた時にさとみさんが「住みたい」と思えるところを選ばれています。

物件のパンフレットをお持ちだったので見せていただきました。申し分ない一人暮らし物件!

物件の検討とともに、会社選びもされています。

「物件をただ販売しているだけでなく、管理までやっている会社がよかったんです。売りっぱなしでなく、賃貸管理まで責任を負うっていう会社じゃないと、と思ったんです。営業トークでいい物件じゃないものを押し切られるとイヤだなと思って」

また、

「ご縁ってやっぱりあるなと思いますね。我が家のリノベーションのうちもそうでしたし」

と、物件と出会うタイミングにも恵まれたようです。

「いいなと思って契約しようとしたところ、他の人に先を越されて契約されてしまった。残念がっていたところまた自分のところに同じ物件が戻ってきた。しかも金銭的に好条件になっていた」というエピソードを伺いました。

出会いのエピソード、面白いです!

もうひとつの資産形成方法、保険についても伺いました。「保険」と聞いて「病気やケガをしたときにお金が支払われるもの」が思い浮かびましたが、さとみさんの保険は、病気やケガなどの保障に加えて投資信託がセットになった変額保険という商品でした。掛け捨てでなく「保障と、運用に回す積立金」がひとつになったもの。世界中の株式や債券など数百を対象に分散投資する商品をいくつか選んでいるそうです。投資信託ではなく、なぜその商品を選ばれたのか?というと、

「何かあったときの保障がついている保険の方が、全方向的にリスクを回避できるかなと。保障だけでなく、株・債券、毎月2,000銘柄くらいに分散投資している格好になりますね」

このような結論に至るまでには、複数社に問い合わせをして営業担当の人に会ったり、数々の調査があったようです。「複数社の営業の人に会う」と聞いただけで、相当な時間とエネルギーをかけられてますよね!

また、不動産投資をしている人同士のコミュニティもあるそうで、実際に不動産投資をしている人たちの話を聞いたり、検討中の物件について意見を聞いたりなどもされたそうです。不本意な内容で契約しそうになったこともあったけど、不動産投資コミュニティのメンバーに相談して、問題点を指摘されその契約を回避できた!など、かなり積極的に研究した結果なんだと。

― 自分の時間を有効活用する、というところでは何をされてますか?

「自分の身体というのも一つの資産ですから、健康に関することもいろいろ試しました。私はデトックスが合いました」

健康状態がよくないと、資産形成やライフプランのアドバイスを求めにいらっしゃる方への説得力がないと、少し前にご自身の大規模メンテナンスを実施されたそうです!聞けば短期で結果を出したい派のさとみさん。約4週間で8キロのデトックスに成功されたそうです。すごい。

肩こりもよくなりました!

おうちの様子も進化していました!

そしてリノベーションしたおうちのその後は、前回おじゃましたときにはなかった、ダイニングテーブルとローテーブル、テレビ用のローボードが加わっていました!

ステキです!

今回も笑顔がステキなさとみさんでした。さとみさんのように猛勉強はできないとしても、自分にあった選択をする上で、勉強は必要だなと改めて思いました。経験者の話を聞くのもすごく参考になるんだ、という発見もありました。

さとみさん、お忙しいところありがとうございました!

撮影:信藤麗子

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

清水まゆみ 宅地建物取引士

RENOSY マガジンスタッフです。 2017年から区分の不動産投資を始めました。現在は1物件の管理組合理事長を経験中。体験談を語っています。 【不動産投資をやってみた】体験レポート

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