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公開日: 2018.08.28

マンションの間取り図はどう見るの?見方や主な間取りの特徴を紹介

マンションの間取り図はどう見るの?見方や主な間取りの特徴を紹介

新しい新居選びはとてもワクワクしますが、間取りにはこだわりを持ち、家族のライフスタイルに最適な間取りがどんなタイプのものなのかしっかり考えてみましょう。間取りの種類や見方、メリットやデメリットを紹介します。

マンションの間取り図の基礎知識

物件探しで、1度は必ず目にする間取り図ですが、なんとなく部屋の位置や大きさがわかるものの、図面上で生活をイメージするのはなかなか難しいですよね。

家族との新しい生活の想像を膨らませる前に、間取り図の見方や基礎知識について知っておきましょう。

間取り図とは

『間取り図』とは、部屋の広さや配置などを、記号や表記などを使って表している図です。

部屋全体のイメージはもちろん、収納スペースや、日当たりなども図面上で確認できますが、必ずしも厳密に詳細が書かれているわけではありません。

例えば、窓の位置がわかっていても、窓の大きさがどれくらいなのかは間取り図上ではわかりませんし、間取り図に書かれている空きスペースが使えないということもあります。

間取り図を見て、希望の条件をクリアしていても、必ず内見などで実物の部屋を確認することは必要です。

間取り図と建築図面の違い

不動産会社や、ネット検索でも見られる間取り図ですが、これを使って、家具の配置などを決めようとするのはよくないかもしれません。

間取り図は、あくまで部屋のイメージ図です。部屋の大きさは帖数で表されていて、それぞれの部屋の位置や方角を確認する為に使います。

間取り図の作成は、一般的に不動産会社が専用のソフトやイラストレーターを使って作成しているので、会社によって出力方法が違い、縮尺もバラバラなのが現状です。

一方、『建築図面』と呼ばれる図面は、工事や建設を行う職人が使用する図面で、設計士がCADを使って作成しています。

電気配線のみを表した電気図面や、照明のみを表した照明計画図など用途によって図面が使い分けられていて、全ての縮尺が厳密に書かれています。

1LDKなど間取り図の略語の見方

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マンションなどの間取り図には、アルファベット表記のものがたくさん書いてあります。なんとなく見当がつく表記もありますが、中には見たことのない表記もあるでしょう。

間取り図を使いこなして、理想の部屋を手に入れる為に、知っておきたい略語について解説していきます。

2LDKや3LDKのLDKとは

間取り図上で多く目にするのが『2LDK』や『3LDK』の文字ではないでしょうか?

LDK表記の略語は以下の通りです。

表記・略語 意味
最初の数字 居室数を表しています。室内の採光や換気などの基準を満たしていないトイレや浴室、収納スペースなどは数に含まれず、主に家族が日常いる個室の数を指します。
L Living(リビング)
D Dining(ダイニング)
K Kitchen(キッチン)

『2LDK』であれば、2つの居室と、リビング、ダイニング、キッチンが1つずつある部屋ということになります。

LDKとDKの違い

間取り図の中には、Lがなく『DK』と書かれているものもあります。

表記通り、リビングがなく、ダイニングとキッチンがある部屋で、キッチンの近くにダイニングテーブルなどを置いて食事をするイメージです。

この場合、扉などで区切られた隣の部屋が、リビングとして使われているということもあります。

対して『LDK』は、リビングまでセットになっているので、DKよりも広い部屋ということになります。

このLDKとDKの部屋の広さの違いは、『公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会』という機関が以下のように規定を定めています。

居室が1つの場合
4.5以上8畳未満 1DK
8畳以上 1LDK
居室が2つの場合
6畳以上10畳未満 2DK
10畳以上 2LDK

MBなどその他の略語の意味

その他、よく使われる間取り図略語を説明します。

表記・略語 意味
AC Air-conditioner(エアコン)
CL Closet(クローゼット)
MB Meter Box
(水光熱等のメーターボックス)
PS Pipe Space
(配管などが通っているスペース)
R Refrigerator
(冷蔵庫を置くスペース)
S Service Room(納戸)
SB Shoes Box(靴箱)
UB Unit Bath(お風呂)
W Washing Machine
(洗濯機を置くスペース)
WC Water Closet(トイレ)
WIC Walk in Closet
(ウォークインクローゼット)

間取り図の記号や寸法の見方

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間取り図には略語以外にも、記号や寸法が書かれています。

図面上に点在している記号や寸法も読み取れるようになれば、間取り図から、さらに部屋のイメージが読み取れるようになります。

記号の見方について

間取り図でよく見られる記号に『窓』や『扉』があります。

どちらも記号上の細かな違いの中に、それぞれの特徴を表しているので、その種類を見分けられると便利です。

窓を例に、記号の種類を説明します。

窓の種類 詳細
引き違い窓 左右2枚のサッシを滑らせて開閉する窓
片引き窓 1枚のサッシを滑らせて開閉する窓
片開き窓 ドアのように1枚の窓枠を開閉する窓
装飾窓(FIX) ガラスが固定されて開閉できない窓
縦すべり窓 窓枠の上下に設けられた溝に沿って左右どちらかに開閉する窓
面格子付窓 格子が取り付けられた窓
シャッター 自然災害への対策や防犯を目的として窓の外側に取り付けます
雨戸 防犯や断熱、遮音、遮光などを目的として窓の外側に設置されます

寸法の見方について

間取り図では、部屋の長さと奥行きを掛けた『m2(平米)』や、畳1帖分=1.62m2の『帖』の単位が使われています。

平米数は、1.62で割ると帖数に換算できるので、参考にしてみてください。

また、部屋のタイプによっては『1620』や『L=2400』のような数字が書かれていることがあります。これは、『160×120cm』や『Length=2400mm(240cm)』という寸法を表しています。

前述にもあった通り、間取り図に書かれている縮尺は厳密ではありません。間取り図上で長さを測っても、実際の物件とは差分が出るので気をつけましょう。

厳密な部屋の寸法が知りたい場合は、建設図面のような平面図を利用しましょう。各部屋の長さや奥行きは1/50または1/100で書かれています。

主な間取りのメリットとデメリット

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同じ広さのマンションでも、間取りの違いでライフスタイルが大きく変わることもあります。

あなたに合った住み心地の良い間取りを見つける為に、主な間取りのメリットとデメリットを紹介します。

田の字型

マンションの間取りでよくある間取りの1つが『田の字型』です。

田の字型は、玄関を入ると奥にあるリビングに向かって長めの廊下があり、左右に寝室や個室、トイレやお風呂がある間取りです。

マンション全体に住居数を多く設けられるので、比較的値段が安く済みます。また、南向きの部屋を中心に設計していることが多く、日当たりが良いのも特徴です。

一方で、部屋が共用廊下に面している場合が多いので、プライバシー性が低く、窓の開放がしづらかったり、騒音が気になったりする可能性があります。

センターイン型

高級マンションによく使われている間取りが『センターイン型』です。

センターイン型は、玄関が側面中央に位置していて、左右に各部屋が作られている間取りです。

リビングやキッチンなどの『パブリック部分』と、寝室などの『プライベート部分』が分離されている間取りや、リビングを中心に角部屋に繋がる間取りがあります。

どちらも廊下面積が小さく済むので、その分リビングや各部屋の居室面積を広く使えます。

田の字型に比べて複雑な間取りの為、建設費が4~5%高くなり、物件価格や管理費が高いのが難点です。

タワーマンション型

タワーマンションに多く見られる間取りが『タワーマンション型』です。

共用廊下が屋内にあり玄関側の風通しや日当たりが悪い分、バルコニー側の間取りが広く取られているのが特徴です。

バルコニー側に位置する部屋は窓が広く開放感があり、風通しや日当たりがよく、階数や立地によっては日中ずっと太陽を取り込むことができます。

ただし、こちらもデメリットとして価格が高いことが挙げられます。

間取りを考えるポイント

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部屋の広さや部屋数などは、家族構成やその他のニーズによってある程度は決まっているかもしれませんが、その他にも頭に入れておきたいポイントがあります。

どんな間取りが家族にとって最適なのか、マンション購入前にしっかり考えてみましょう。

ライフスタイル

まずは、理想のライフスタイルを考えてみましょう。

家族とのコミュニケーションが取りやすい間取りとしては、LDKが中心にあって、家族が自然と集まってくる間取りが理想的かもしれません。

自宅で仕事をすることが多い方の場合は、パブリック部分とプライベート部分が分かれていると、騒音がそれほど気にならず、お部屋で集中できるでしょう。

動線も考慮する

ライフスタイルと同時に、家事を行う際の『家事動線』と、家族が行き交う『生活動線』にも着目してみましょう。

例えば『家事動線』の場合、洗濯機と洗濯物を干すバルコニーとキッチンの間に、他の部屋をまたぐ必要がない間取りであれば、洗濯と料理を同時に行えるので便利です。

また、『生活動線』は、家族同士があまり重ならず、それぞれの動線が短くすむものが合理的で住みやすいとされています。

収納や開口部

部屋の中を広く、すっきり見せる為には収納や開口部も重要です。

充実した収納スペースがあれば、部屋に収納用の家具を設置する必要がないので、その分部屋を広く使えます。

収納スペースも動線上、適した位置に設置されているかも確認しましょう。また、収納スペースは床面積ではなく、壁面積を重視することで、荷物の出し入れが楽に行えます。

野外や屋外に向かって開かれる開口部の数や広さ、方角や位置も確認しましょう。開口部によって風通しや日当たりが違い、生活の快適さが変わってきます。換気のしやすい間取りを選ぶことによって、夏場などは冷房代の節約にもなります。

まとめ

マンション購入を検討する際は、間取り図をしっかり見極めて、家族のライフスタイルに合った間取りを選びましょう。

これから10年20年と住み続けることを考えた時に、子供の成長や、第2の人生に向けた間取りを考えることも必要です。

数ある選択肢の中から、妥協せず理想の住まいを見つけてください。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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