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作成日: 2016.10.25

【完成編】リノベで「Renosy Studio」ができるまで(連載『リノベーションができるまで』4)

【完成編】リノベで「Renosy Studio」ができるまで(連載『リノベーションができるまで』4)

リノベーション全体のデザインやテーマ、機能などを決め、施工業者と工事の詳細を詰めたらいよいよ工事の開始です!フルリノベーションをする場合、一度スケルトン(構造体だけの状態)にするため、結構インパクトがあり見応えがあります。せっかくのリノベーション。工事も楽しんで完成を待ち望みましょう。

これまでのあらすじ

恵比寿駅前という好立地のマンション「グランドメゾン恵比寿東」の一室で行うリノベーションを追う本企画。このお部屋はRenosyが施主となり、リノベーションを進めています。前回の記事では社内外のコーディネーターやデザイナーと打ち合わせを行い、このお部屋のイメージプランを完成させました。今回は、そのイメージプランをもとに工事していく過程を追っていきます。

以下は、今回リノベーションする住まいの既存図と基本情報。

  • 間取り:3DK
  • 専有面積:59.82m2
  • 築年数:35年
  • 構造:鉄骨鉄筋造(SRC)11階建て

リノベ工事開始!

それでは、リノベーション工事の様子を追っていきます。リノベーションの工事は何をするのか、どれくらいの期間が掛かるのか見てみましょう。

フルリノベならではのスケルトン(工事期間:4日間)

間取りまで含めてお部屋を丸ごと変更するフルリノベーションでは、お部屋を一度スケルトンにします。スケルトンは間仕切り壁を含めて内装を全て取り除き、建物を支えるのに必要な構造体だけを残した状態です。

購入した物件をすぐに取り壊すというのはなかなかの破天荒ぶりですが、お部屋を丸ごと生まれ変わらせるためには必要な作業です。スケルトン工事は非日常な光景を楽しみながら見守りましょう。

現況調査(2日間)

内装を解体してスケルトンにしたら、次に現況調査をします。これは、物件購入時や図面だけでは分からなかった中身を確認する作業です。現況調査をして工事の目安となる「墨出し」を行います。

箱を作っていく(14日間)

スケルトンの状態から、床、間仕切り、木枠などを取り付けてお部屋を形付けていきます。

今回の物件では、遮音性を向上させるために置き床工事をこの段階でしています。置き床工事について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

マンションのフローリング張り替え、希望の床材を変えずに遮音性能を上げる方法は?

箱の中身を詰めていく(18日間)

お部屋の基礎的な形付けが終わったら、建材や取り付け家具を設置していきます。壁の塗装などもこの段階で行います。汚れや傷がつかないよう、キッチンやトイレ、建て具、フローリングなどは最後の仕上げで取り付けていきます。

工事は大まかにこのように進んでいき、今回は工事期間のみで38日間(日・祝は工事なし)かかりました。思っていたより短いと感じませんか?リノベーションでは建物の基礎をそのまま利用するため、新築よりも大幅に工事期間を短縮し、こんなに短くできるんです。

「Renosy Studio EBIS」の完成

工事が完了したら、家具やインテリアを配置していきます。全体の仕上がりを大きく左右するため、ここからがインテリアコーディネーターの腕の見せ所です。工事前に決めたテーマプランをもとに、工事が完了したお部屋に合う空間に仕上げていきます。

グランドメゾン恵比寿東というマンションの一室が「Renosy Studio EBIS」になるまでを、玄関から見ていきましょう。

個性あふれる玄関

もともとの間取りの大きな特徴として、縦に長い玄関がありました。玄関からお部屋まで長い廊下があり、スペースに無駄があったのです。

今回はリノベーションにより土間のスペースを広く取り、自転車やアウトドア道具など趣味のグッズも置ける空間にしました。また、土間の長さに合わせて設置した2.4mのオープン棚は、靴棚としてだけでなく、インテリア小物を飾ることもできます。

消臭性の高いエコカラットを採用することで、オープン棚でも臭いが気になる心配はありません。レンガ調の壁とスポットライトを合わせることでより印象的にしています。

存在感あるアイランドキッチン

間仕切り壁を取り払い、もともと和室だったお部屋をキッチンスペースに変えました。キッチンは床をタイルにして他より8cm下げることで、ダイニングスペースと空間の使い分けをしています。

お部屋の中心で目を引くアイランドキッチンは、Renosyの特注品。一般的なキッチンよりも奥行きが広いIHで、調理にも余裕が生まれます。

キッチンスペースの棚にはナラ材を使用。引き出しと開き扉を合わせて収納のしやすさにこだわりました。

優しいダイニング

ダイニングやリビングスペースの床には、無垢のフローリングを採用しています。お部屋に入ってすぐに目に入るテーブルも、素材の良さをそのまま活かしたゴムの木の無垢材を使用。温かみのある質感にこだわりました。ナチュラルとヴィンテージ両方の特徴を併せ持ち、キレイすぎず、程よく味が出ていてお部屋にもマッチしています。

テーブルに合わせるチェアは片側をベンチタイプにして遊び心を演出。ベンチの脚と、チェアの2脚はアイアンのブラックで、視線の先の間仕切り壁のブラックフレームとも相性がよく、お部屋全体のトーンに溶け込んでいます。

ダイニングの壁側にはもともとキッチンが置かれていましたが、インテリアを飾ることができる可動式の棚を設置し、お部屋の雰囲気を作ることができる工夫をしています。

棚の背面をダークグレーにし、キッチンの床と合わせることで、お部屋全体を締まった印象にしています。

下のダウンライトは照明の向きを変更できるユニバーサル型。絵画を飾って光を当てるすることができます。インテリアには洋書とグリーンを取り入れ、ブックカフェのようなイメージにしています。

映画も観られるリビング

リビングにはオーダーメイドのソファーを配置。海外サイズの大きなソファー は2m20cmあり、木部、クッション部、すべてにこだわり仕様を決めました。木部は床材と合わせてナラ材を選び、塗装は床材より若干濃くすることで、お部屋全体のトーンに引き締まった印象を与えました。背板の脚部を15cmほど開け、最近需要が増えているお掃除ロボットも通れるようにしています。

クッション部はフェザーとチップの混合にし、程よく反発のある座り心地と、肌に触れる柔らかな触り心地を両立。ファブリックはお部屋全体の色味が白、黒、グレー、木色のみなのでポイントとして濃紺をチョイス。オットマンもお揃いのファブリックではり包みにし、パイピング(飾り裁縫)をほどこしました。かっこよさとかわいさのいいとこ取りを狙っています。

ガラステーブルもオーダーメイド。ガラスとアイアンを組み合わせ、ヴィンテージ過ぎず飽きのこないローテーブルを設置しました。

フロートタイプのローボードには、棚下に間接照明を取り入れ、すっきりとしながらも印象的な演出にしています。ローボードには配線用の穴を開け、実用性も兼ね備えた作りになっています。

剥き出しのスケルトン天井にプロジェクターを設置し、ソファーでゆったりとくつろいで映像を楽しむことができるスペースになりました。

ガラスでしきり

今回はスタジオタイプのワンルームにリノベーションしましたが、ワンルームの中にガラス間仕切りで仕切られた作業スペースも作りました。

キッチンの棚と同じ高さに備え付けの机を設置し、空間の繋がりを意識。ガラスで空間を仕切ることにより、お部屋全体を広く見せると同時に秩序ある空間に仕上げ、ワンルームながら作業に集中出来るスペースを確保することができました。

32個、5種類の照明

「Renosy Studio EBIS」には、玄関・キッチン・ダイニング・リビングに5種類の照明が使用されています。その数は32個。照明を使い分けることにより、ワンルームの中でもスペースごとに最適な雰囲気を演出し、メリハリのある空間に仕上げています。

5種類の照明

  • 裸電球:スケルトン天井と合わせることで、お部屋にプリミティブな印象をもたらし、ヴィンテージな雰囲気を演出します
  • スポットライト:光の当たり方を変えることができ、お部屋の印象を変えることができます
  • 間接照明:ぼんやりと柔らかい光を発し、安らぎの空間を演出します
  • 埋め込み型:お部屋全体を明るく照らし、他の照明の光を補完してくれます
  • 吊り型:デザインに大きな特徴があります。会話が弾むダイニングのテーブルの上に配置しました

シアターを上映することができるリビングには、自由な明るさに調光することができる照明を採用しています。

狭さを感じさせないサニタリー

トイレ・洗面所・バスのサニタリールームは、お風呂とのしきりをガラスにすることで、トイレやお風呂にありがちな圧迫感を抑制。トイレをタンクレスにすることで、さらにスペースに余裕を与えています。

壁や天井は白で統一し、全体的なまとまりと広がりをもたせています。

ナチュラルヴィンテージを演出

「Renosy Studio EBIS」はナチュラルヴィンテージをテーマにリノベーションをしました。

玄関・ダイニング・キッチンスペースの棚、リビングのローボード、備え付けのカウンターは、素材をナラ材で統一。無垢材を使用したフローリングや家具をナチュラルテイストでまとめ、スケルトン工事のままの天井や照明器具、壁側の床の一部を土間と同じ素材にするなどヴィンテージの雰囲気も演出しました。

テーマの印象を強く出しているものの、それぞれが主張をしすぎることなく、誰にでも馴染む空間に仕上がりました。

Before & Afterまとめ

間取りや設備

  • 間取り:3DK → ワンルーム
  • キッチン:壁付きキッチン → アイランドキッチン
  • トイレ:タンクレスの全自動温水洗浄便座
  • 洗面所:特注のカウンター
  • バス:ハーフユニットバス

費用と期間

  • 物件購入費:5200万円
  • リノベーション費用:1300万円
  • 物件購入から完成まで:46日間

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連載『リノベーションができるまで』

  1. 【特別連載予告】「リノベーションができるまで」をお見せします!
  2. 【物件探し編】リノベするための中古マンション、どう探す?
  3. 【住宅ローン編】リノベ費用込みで住宅ローンを組む方法
  4. 【リノベプラン決定編】こだわりを伝え、理想のリノベを実現しよう
  5. 【完成編】リノベで「Renosy Studio」ができるまで

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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