この記事を書いた人 RENOSYマガジン編集部
ロフトを設けると、室内の上部の空間を有効に使うことができます。ロフトは天井高が低いですが、寝室や子供の遊び場、趣味のスペース、収納などとして利用することが可能です。隠れ家的なスペースとして居室とは違った魅力もあります。
ロフトは設置方法によっては、増築よりも費用を抑えて作れます。また、増築ができず住まいのスペースが足りないときにも、ロフトとして空間を縦に使うことで居住空間を増やすことができるのです。
ロフトは建築基準法上で小屋裏物置等とされるもので、床面積は下のフロアの床面積の1/2未満、天井高は1.4m以下、固定式ではないはしごとすることなどが決められています。
小屋裏物置等に該当する場合には、容積率に算入されません。容積率とは、決められた土地の広さに対して、どの程度の大きさの建物が建てられるかを表した割合です。また、居室は天井高が2.1m以上と決められています。つまり、ロフトを設置する場合、ロフトの下にあたる部屋の天井高は、2.1m以上必要なのです。
一般的な住宅の天井は2.4m程度ですので、ロフトを設置することは極めて困難でしょう。吹き抜け以外には、もともとの天井高が3m以上ある場合に限られます。あるいは、戸建ての場合には、天井材を剥がして屋根裏空間を利用することで、ロフトが作れることもあります。
マンションのリノベーションでロフトが設置できるのは、最上階の吹き抜けがある間取りなどが現実的でしょう。
リノベーションでロフトを作る費用は、室内にロフトを設置するケースで20万円から30万円程度が目安です。
天井材を剥がして屋根裏空間を利用する場合には、解体費用や屋根の断熱工事費用、天井の内装費用、照明器具取り付けのための電気工事費用などもかかります。そして、屋根裏空間は蒸し暑くなりやすいため、換気扇を設置して通気性を高めることもあります。屋根裏を利用したロフトでは、100万円程度を目安として考えておくとよいでしょう。
ロフトは、どんな住まいでも作れるものではありません。天井が高い、吹き抜けがある、構造上屋根裏空間にゆとりがある、といった条件のいずれかを満たすとロフトを作ることが可能です。居住空間を広げたい場合には、ロフトの設置を検討してみましょう。
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