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作成日: 2018.01.15

インテリアスタイリストに部屋づくりの基本を聞いてきた

インテリアスタイリストに部屋づくりの基本を聞いてきた

家具のセレクトから置物など小物のデコレーションまで、部屋の内装をまとめ上げるインテリアスタイリストの窪田さんに、失敗しない部屋づくりのコツを教えていただきました。

窪田さんは5年ほど前、当時住んでいたシェアハウスのインテリアコーディネートを担当したのがきっかけで、インテリアのスタイリング活動をスタート。現在、店舗のインテリアコーディネートやリノベーション物件の撮影用のスタイリングのほか、雑誌やウェブでインテリアに関する提案などをされています。

窪田俊さん。好きな色はターコイズブルー。作業場でお話を伺いました。

1.「どういう風に暮らしたいか?」を想像してみる

部屋づくりは、「その部屋でどう過ごしたいか」を考えるところから始まります。

「憧れの世界的デザイナーの椅子を置きたい」
「アンティークっぽい家具に囲まれたい」

などの細かいイメージはまず脇に置き、

「オシャレな部屋にするには?」
「カッコいい部屋にするには?」

の問いに答えを急ぐのでもなく、

まずは自分の生活スタイルを振り返る。

例えば、

「一人暮らしで毎日忙しく、家でごはんを食べることがほぼない。寝に帰るだけ」

の生活であれば、

「くつろぐための空間にしよう。くつろぐためのソファを置こう。と『くつろぎのためのアイデア』が見えてくると思います」

暮らしぶりから考えると、どこに何を置いたらいいか、が自然と見えてくるそうです。

2.部屋のサイズを立体的に測る

くつろぎのためのセット、例えば「ベッドとソファを置こう」が見えて来たら、次にやることは計測です。部屋の中を、縦、横、高さと、空間を立体的に測ります。

今の日本の家は天井高240cm が標準ですが、古い家だとちょっと低いこともあります。天井が低い家ならば、家具の高さも低くしようと、測ることでアイデアやイメージが具体化へと近づきます。

空間を立体的に捉えるんです

3.家具の配置は大きなものから考える

どんな家具を揃えたらよいかについては、「『家にはダイニングセットがなければいけない』『家にソファセットがないといけない』という固定概念は捨てた方がいいですね」とのこと。

くつろぎのスペースを作ろうと考えた時、広くない部屋だったらソファではなく、ラウンジチェア(一人掛けの椅子)を部屋の一角に置いて、フロアライトを置く。すると小さな面積でもその場所がくつろぎの空間になるそうです。

決まりごとはなく、自分の生活スタイルに合わせて考える。

「ベランダに通じる掃き出し窓のそばに何か置いちゃいけないってこともないので、ベッドを置いてもいいんですよ」

こちらは腰窓ですが、この部屋のスタイリングも窪田さんによるものです(窪田さんのイチオシは こちら

そして必要な家具が固まってきたら、一番面積の大きな物の配置から決める。すると、小さいものもコーディネートしやすいそうです。お店で「あ、コレいいな。あ、アレも」と買うと失敗しやすいので、大きいものから考えるのがポイントです。

ベースメイクの私と、アクセサリーをつけた私

次の考え方をマスターすれば、部屋の雰囲気は自由自在に変えられるそうです。

「大きい家具は、人とか服とかベースメイクみたいなもの。一方で小物のデコレーションは、バッグとかアクセサリーと捉えます。ポイントになる小物で、すごく雰囲気は変えられます」

人やベースメイクは基本的に同じ。手持ちの服も決まっている。そこに合わせるバッグやピアスなどのアクセサリー類、チークや口紅の色で、雰囲気をガラッと変えることができる。

「こんな暮らし方」という大きな方向性を決め、大きな面積を占める家具(人や服)を設置する。それに対して、その時々の気分で小物(アクセサリー)を変えてみる。統一感を保ちつつ、失敗せず、まとまりやすくなるそうです。

お金をかけずにおしゃれな部屋はつくれるのか?

お金をかけずに自分らしい部屋づくりも可能です。

IKEAやニトリなどで、例えば1万円を超えない程度のテーブル、木目調やベージュっぽい色の「クセのない家具」を用意します。そこに安いラグやクッションカバーを使い、自分のイメージする方向に持っていきます。

窪田さんの作業スペースにもIKEAの家具がありました。窪田さんは一手間かけて、一点モノの家具に変身させています。

1脚900円

元の椅子(右)と座面をペイントした椅子(左)。色が加わることで印象が変わりますね! 

作業場には道具類も充実。ペンキ、刷毛、ノコギリなど

竹の長椅子もIKEAでした(「現品限り」の展示品。約8,000円で購入されたそう)。

硬いからクッションは必須とのことです

この椅子をデコレーションしていただいた様子が次の写真です。

布は空間を柔らかくする

「布を使うと空間が柔らかくなるので、布はけっこう大事ですね」

素早い動き!
素早い!(※)
完成!

「フリンジが付いているのは、女性っぽくなるんですよ。布はカーテンの布切れでもいいですよ」

部屋づくりの基本となる考え方と、「布は空間を柔らかくする」をお伝えしました。次回は実践編として、すぐに取り入れたいアイデアと、一瞬でできるコーヒーコーナーの実演、コート掛けのご紹介をします。→ 実践編はこちら

撮影:田中夏子、清水まゆみ(※)

取材協力

インテリアスタイリスト

窪田 俊さん

窪田さんの最新動向はInstagramでチェックできます! Instagram : https://www.instagram.com/kubota.shun/

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

清水まゆみ 宅地建物取引士

RENOSY マガジンスタッフです。 2017年から区分の不動産投資を始めました。現在は1物件の管理組合理事長を経験中。体験談を語っています。 【不動産投資をやってみた】体験レポート

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