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公開日: 2022.09.09

富裕層の特徴、考え方とは。資産運用の重要性についても解説

富裕層の特徴、考え方とは。資産運用の重要性についても解説

一定額以上の金融資産を保有する人は「富裕層」とよばれます。「自分とは縁遠い世界」と感じる人も多いですが、富裕層の思考法を知ることで、アッパーマス層や準富裕層への道が開けるかもしれません。資産運用の重要性についても解説します。

富裕層の定義は?

富裕層の定義は?

世の中には「富裕層」とよばれる人たちがいます。コロナ禍や物価高で生活が困窮する人が増える一方で、富裕層は一定以上の経済力や購買力を有しています。

富裕層の明確な定義はありませんが、「資産が多い人」であることは明らかです。具体的にどのくらいの資産を持つ人が当てはまるのでしょうか?

指標は純金融資産保有額

富裕層かどうかを区別する一つの指標に「純金融資産保有額」があります。これは、個人や世帯が保有する預貯金・株式・債券・年金保険などの金融資産から、住宅ローンや教育ローンなどの負債を差し引いた額です。

富裕層の定義は明確に決まっていませんが、日本大手のシンクタンクである野村総合研究所(以下、野村総研)では「純金融資産保有額1億円以上5億円未満」を富裕層、「純金融資産保有額5億円以上」を超富裕層と位置付けています

なお、金融資産には不動産や車、貴金属といった「実物資産」は含まれません。実物資産を多く持っている人と富裕層は、必ずしもイコールではないのです。

日本に富裕層はどれくらいいる?

野村総研が2020年10月~11月、全国の企業のオーナー経営者に「NRI富裕層アンケート調査」を実施したところ、金融資産保有額が1億円以上5億円未満の富裕層は124万世帯、純金融資産保有額が5億円以上の超富裕層は8.7万世帯に上るとわかりました。

2005年~2019年の推計結果を加味すると、2013年~2019年において富裕層・超富裕層の割合が右肩上がりに増えています。2013年は、デフレからの脱却と富の拡大を目標に掲げた「アベノミクス」がスタートした年でもあります。

参照:野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)

富裕層の特徴

富裕層の特徴

「世の中のお金持ちはどのようにお金を増やしているのか?」「どんな職業に就いているのか」と気になる人も多いはずです。一口に富裕層といっても、さまざまなパターンがあります。

富裕層の種類

富裕層のうち、勤労収入額が高い人を「フローリッチ(キャッシュフローリッチ)」、保有資産額が高い人を「ストックリッチ」とよび分ける場合があります。

例えば、年収が4,000万円の会社経営者はフローリッチ、1億円以上の金融資産をすでに保有している人はストックリッチです。

また、先祖からの相続によって資産を引き継いだ人や裕福な家系の人は「オールドリッチ」、一代で財を築いた人は「ニューリッチ」とよばれます。

オールドリッチは資産を守ろうとする保守的なタイプが多いのに対し、ニューリッチは運用や投資などで積極的に資産を増やそうとする傾向があるようです。

職業では社長や開業医など

富裕層の代表的な職業の一つが「会社経営者」です。上場企業や大手企業はもちろん、億超えの収入を得る中小企業経営者も珍しくありません。

上場企業や大手企業では経営者のみならず、役員も富裕層に該当する可能性が高いといえます。2022年8月時点で、日本には約3,800社の上場企業があります。

経営者のほかに多い職業としては、開業医・医師・歯科医・大学教授・弁護士・マンション経営者・上場企業および大企業の役員などが挙げられるでしょう。

一代で財を築いたニューリッチは、オールドリッチに比べて消費意欲が高い傾向があるようです。消費や投資を通して企業にビジネスチャンスを与え、日本経済を回しているといってもよいでしょう。

参照:上場会社数・上場株式数 | 日本取引所グループ

富裕層になるとできること

富裕層になるとできること

資産が多ければ多いほど、資産運用では複利の力が発揮されやすくなります。会社員の憧れともいえるFIREも可能となるでしょう。「富裕層になるとできること」を2つの視点から解説します。

複利の力で雪だるま式に資産を増やせる

富裕層になると「複利効果」を最大限に活用して、雪だるま式に資産を増やせるようになります。

複利とは、利子に利子が付くことです。投資をする際、運用で得た収益(利子)を元本に組み入れて再投資すれば、利子にまた利子が付き、資産はどんどん膨らんでいきます。

複利効果は富裕層でなくても活用できますが、投資金額が増えれば増えるほど効果も大きくなります。富裕層や超富裕層の中には、複利効果で得た資産収入のみで生活する人も少なくありません。

他方、資産を持っていない人は、労働収入のみで生活していくことになります。病気やケガ、加齢などで働けなくなれば、収入が途絶えてしまうでしょう。

FIRE(経済的自立と早期リタイア)

「FIRE」とは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、日本語では「経済的自立と早期リタイア」と訳されます。

具体的には、働いて投資元本を貯め、資産運用の運用益で暮らせるようになった時点で仕事を退職(アーリーリタイア)します。

一般的な早期リタイアの場合は退職後、築いてきた資産を切り崩して生活しますが、FIREでは資産運用による不労所得が手に入るため、労働に従事しなくても資産は大きく減りません。

FIREは富裕層でなくても実現が可能です。運用できる資産が多い人ほど、実現までの道のりは短くなるでしょう。

富裕層への入り口

富裕層への入り口

富裕層を目指すには、どのような階段を上っていけばよいのでしょうか? 一般的な会社員は富裕層の入り口である「アッパーマス層」に到達することを目標にしましょう。アッパーマス層に到達すると、「準富裕層」という目標が見えてきます。

アッパーマス層

「アッパーマス層」とは「純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満」の人を指します。アッパーマス層になると、資産に余裕が生まれるので、普通の家庭よりも自由度の高い豊かな暮らしができるようになるでしょう。

野村総研の調査によると、2019年におけるアッパーマス層は約712万世帯で、国内の13.2%を占めていることがわかりました。

アッパーマス層の中には、会社経営者や相続や贈与で一時的に財産が増えた人もいますが、その過半数は「給与所得者」であると推測されます。副業や資産運用などで「給与以外の収入」を得ている可能性が高いでしょう。

参照:野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)

準富裕層

「準富裕層」とは、「純金融資産保有額が5,000万円以上1億円未満」のことです。2019年における準富裕層は約342万世帯で国内の約6.3%を占めます。

経営者はもちろん、士業や役員、高年収のアスリートといった「専門性を発揮する職業」に従事する人が多く該当するようです。共働きで世帯年収が1,000万円を超える、いわゆる「パワーカップル」もこの層に当てはまるでしょう。

「国家公務員退職手当実態調査(令和2年度)」によると、30年以上勤めた公務員の退職手当平均支給額は2,000万円を上回ります。共働きで退職金を受け取った場合、一気に準富裕層になる可能性が高いでしょう。

参照:野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)
参照:国家公務員退職手当実態調査 国家公務員退職手当実態調査(令和2年度) | 政府統計の総合窓口e-Stat

富裕層に学ぶ、お金に好かれる方法

富裕層に学ぶ、お金に好かれる方法

「頑張っているのにお金が一向にたまらない」という人は、富裕層のお金に対する価値観を参考にするのも一つの手です。多くの富裕層は「お金に働いてもらう」という考え方を持っており、労働収入のみで資産を増やすことの限界を知っています。

お金の使い方にこだわる

「お金持ちほど、お金の使い方にシビア」という話を耳にしたことはありませんか? 実際、富裕層にはお金の管理をしっかり行っている人が多いようです。

特に資産運用に長けている人は、「費用対効果」を重視します。出費のたびに「自分が支払ったコストに対して、どれだけの利益が得られるか」を考えるため、利益を生まないものや自己満足で終わるものに対しては、財布のひもが固くなるのです。

正確なデータがあるわけではないですが、「見栄を張らない」「物を所有するよりも体験を重視する」といった共通点もあるようです。

資産運用をする

資産運用とは、資産を投資などに回し、意識的に増やしていくことです。富裕層は、定期預金や貯金などの「貯める資産運用」だけでなく、「増やす資産運用」を積極的に行っているようです。

増やす資産運用の代表格に「投資」があります。代表的なものとして、株式投資・不動産投資・投資信託・FX(外国為替証拠金取引)などが挙げられるでしょう。

特に、賃貸物件で家賃収入を得る「不動産投資」は時間の制約が少なく、会社員として働きながらでも効率的に運用できます。キャッシュが潤沢でない人は、少額から投資ができる「投資信託」や「つみたてNISA」から始めてみるのもよいでしょう。

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【相続税と贈与税の一体化】富裕層はなぜ生前贈与(暦年贈与)をするのか?

 

会社員でも富裕層になれるチャンスはある

会社員でも富裕層になれるチャンスはある

「富裕層とは縁がない」と思っている人は、富裕層の考え方や価値観を知るところから始めましょう。転職やキャリアアップで年収を上げると同時に、資産運用で効率よく資産を増やしていく必要があります。

特に、投資は「リスクが怖い」「資金がない」という理由からためらう人が多いようですが、労働収入のみで資産を大きく増やすのには限界があります。

投資に対する正しい知識と一歩踏み出す勇気があれば、富裕層への入り口は開かれるといってもよいでしょう。

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