住みたい街トップの吉祥寺は、本当に住むべき街か？
関東の住みたい街ランキングで、常に上位をキープしている吉祥寺。吉祥寺はファンが多く、街のブランド力の底堅い街といえます。吉祥寺の街の特徴や住む街として考えた時の傾向を改めて整理しました。
老若男女に愛される幅広いコンテンツがある
なぜ吉祥寺という街は、ここまで人の心を魅了し続けるのでしょうか。よく挙げられるのが「交通の利便性」です。吉祥寺駅には2路線が乗り入れており、新宿からJR中央線快速で約15分、渋谷から京王井の頭線急行で約18分と、都心からのアクセスが良い場所です。京王井の頭線は吉祥寺～渋谷間において、明大前で京王線に、下北沢で小田急線に乗り換えができる利便性もポイント。その他、東京都内の各所から吉祥寺行のバスが利用できるのも注目したいところです。
街自体の魅力としては、老若男女に支持される幅広いコンテンツがあります。主なものをザッと挙げても「かいぼり実施で以前よりきれいになった池のある、水と緑豊かな井の頭公園」「感性を刺激する新旧のショップ巡り」「のんびりできる飲食店がいっぱい」といった顔があります。生活をするのにも、休日を楽しむのにももってこいのエリアといえます。
常に変化するショッピングエリア
お散歩しながら気ままに飲食を楽しめるのも、吉祥寺が人気の理由。エリアごとにカラーがあり、街に味わい深さを与えています。庶民派の名店が集うエリアが駅北口のハモニカ横町（上記写真）。店内壁にポップイラストが描かれたやきとり屋「てっちゃん」、1973年創業のもちもち餃子の「みんみん」など個性豊かです。
井の頭公園近くや中道通りは、感度の高いショップが集まるエリアです。スイーツ系も多く、1996年創業の歴史あるケーキの名店「レピキュリアン」や、昨年オープンしたあらいぐまラスカルの公式ベーカリーなどがあります。
大型商業施設も充実しています。吉祥寺駅直結の商業施設のアトレやキラリナは、悪天候の日でも雨に濡れることなく買い物が楽しめます。また、駅から遠くない場所にパルコ、ロフト、東急百貨店などがあり、必要なものはほぼ買いそろいます。
ブランド力がある＝資産価値を維持しやすい
最後に、吉祥寺周辺を「住む場所」として考えてみたいと思います。吉祥寺の街の特徴は、駅前を少し離れれば低層の建物が中心なこと。「ゆったりした雰囲気の中で暮らしたい」という方には合っているでしょう。
わざわざ他のエリアへ出なくても、たいていのことを済ませられるのもメリット。日常の買い物をするスーパーマーケットも点在していますし、美容室や医療施設・クリニックも多いエリアです。人口あたりの診療所・病院の数では、全国トップクラスになっています。
その反面、人気の街だけに物件価格の相場は「東京全体と比較するとやや高めの設定」というのが一般的です。ただし、築古物件や吉祥寺駅から少し離れた立地なら、手頃な物件が出ることもあります。その一方で、人気の街だけに競争率が高いので常にアンテナを張っておく必要はあります。
ブランド力がある街に不動産を買うことのメリットとしては、「物件の価値を維持しやすい」ということが挙げられます。購入時は他のエリアよりも割高だとしても、物件価格を維持しやすいので、資産形成という意味では有利です。仮に将来的に売却するとしても、有利な条件を設定することができるでしょう。
もちろん、これは他のブランド力がある街にもあてはまりますが、住みたい街で常にトップクラスの吉祥寺なら、将来のブランド力も維持されやすいと考えられます。
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