公開日: 2026.06.16

不動産投資会社の選び方は? 避けるべき会社や面談前の準備を解説

不動産投資会社の選び方は? 避けるべき会社や面談前の準備を解説

不動産投資は、不動産投資会社の選び方が大切です。購入時からその後の運用期間における対応(賃貸管理など)や、売却まで伴走してくれるかどうかなど、会社によって提供されているサービスの範囲が異なるためです。物件売買時の仲介手数料の有無、運用期間中の物件にかかる費用や管理の質なども異なるため、自分の投資目的に合った会社かどうかを見極める必要があります。

本記事では、不動産投資会社選びが重要な理由や信頼できる会社を見極める7つのポイントのほか、避けるべき会社の特徴、面談前の準備などを解説します。

不動産投資会社選びが重要な理由

不動産投資は、物件を購入して終わりではなく、中長期にわたって続く投資です。購入後、入居者募集から家賃徴収、適切な賃料の設定、設備のメンテナンス、税理士の紹介、ときに金融機関の見直し、将来的な売却まで、関わる人も多く、やるべきことも多岐にわたります。

不動産投資会社選びが重要といえる主な理由は、以下のとおりです。

  • 物件売買時にかかる費用が不動産投資会社によって異なる
  • 提供サービスによって、不動産投資家にかかる負担が変わってくる
  • 経営基盤が不安定だと、管理業務に影響が出ることもある

物件売買時にかかる費用については、不動産投資会社によって仲介手数料の有無が異なります。売主が不動産投資会社である場合はかかりませんが、物件購入に仲介会社を挟むと手数料が発生します。

また、物件の販売のみを行う会社の場合、運用中の賃貸管理を依頼する会社を自分で探す必要があるなど、不動産投資家の負担が大きくなりかねません。デジタル化が進んでいるか否かによっても、投資家の負担は変わってきます。

さらに、経営基盤が不安定な不動産投資会社では、倒産や業務委託先の変更が起きた場合、管理業務が突然ストップしてしまうことも考えられます。

信頼できる会社かどうかを見極めることは、長期的な不動産投資運用の成否を決める重要な判断といえます。

【関連リンク】
不動産投資にかかる費用とは〜初期費用・運用費用・手数料・諸費用など

不動産投資会社の選び方

 

不動産投資会社を選ぶ際には、確認すべきポイントが複数あります。ここでは、特に重要な7つのポイントを見ていきましょう。

不動産投資会社を選ぶときのポイント
  1. 実績があるか
  2. 売買から管理まで対応してくれるか
  3. 管理を行っている場合、管理物件数や稼働率を確認できるか
  4. リスクについても説明してくれるか
  5. 自分に合った提案をしてくれるか
  6. 提携金融機関があるかどうか
  7. 口コミ・評判が悪くないか

1. 実績があるか

不動産投資会社選びでは、創業年数や管理戸数など、具体的な実績を確認できる会社を選ぶのがポイントの一つです。

宅地建物取引業者の数は、2025年3月時点で約13万社とされ、11年連続で増加しています。多くの宅地建物取引業者の中で、バブル崩壊後の不動産市場の低迷といった景気の波を乗り越えて長く続いている会社は、それだけの経営体力や信頼性があると考えられます。加えて、資本金や従業員数も規模と安定性を測る指標です。

また、創業年数や売買件数など、可能な範囲で具体的な数字を開示してくれる会社は、透明性が高いといえます。不動産投資会社を選ぶ際には、「いつ頃から事業を行っているか」「主な取り扱いエリアや物件タイプは何か」も併せて確認してみてください。

2. 売買から管理まで対応してくれるか

物件の販売だけでなく、購入後の賃貸管理や売却までワンストップでサポートしてくれる会社であれば、購入後も関係が続くため、収益性の低い物件をあえて販売する可能性が小さくなります。 

また、リフォームや原状回復などの工事に対応できる会社なら、資産価値の維持・向上を一括して依頼でき、長期運用における手間とコストを抑えられるでしょう。

一方、売買の仲介だけを行う会社は「売って終わり」になりやすく、基本的に購入後の空室対応や設備修繕といった賃貸管理のサポートは期待できません。売却時の相談には乗ってくれても、長期的な運用保守までは任せられないケースも多くあります。

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3. 管理を行っている場合、管理物件数や稼働率を確認できるか

管理物件数や稼働率(入居率)を確認できるかどうかも、不動産投資会社を選ぶときに重要なポイントです。

管理物件数が多い会社は、多くのオーナーから管理を任されている証拠であり、入居者募集や家賃管理のノウハウが蓄積されています。

また、稼働率はエリアや物件種別によって異なりますが、自社の平均稼働率や空室期間のデータを提示できる不動産投資会社は、透明性が高く信頼しやすいといえます。平均空室期間が短ければ管理能力が高いと判断でき、空室が発生してから次の入居者が決まるまでの家賃負担も抑えられるでしょう。

4. リスクについても説明してくれるか

不動産投資のリスクを正直に説明してくれる不動産投資会社かどうかも、信頼できるパートナーを選ぶうえで欠かせない判断材料です。

空室リスク・金利上昇リスク・家賃下落リスク・修繕費の発生といったリスクを隠さず伝えてくれる不動産投資会社は、長期的なパートナーとして信頼しやすいといえます。購入後10年、20年の運用を見据えたシミュレーションや、金利上昇時・長期空室時の収支などを含めた説明があると、その会社がリスクに誠実に向き合っているかを見極められるでしょう。

逆に、「絶対に儲かります」といったセールストークをする不動産投資会社は、リスクを正直に伝えていない可能性があります。不動産投資に絶対はなく、収支は市場環境や物件状態によって変動するため、このような言葉には注意してください。

5. 自分に合った提案をしてくれるか

自分の投資目的を踏まえた提案をしてもらえるかも、不動産投資会社を選ぶときのポイントです。投資目的のほか、年収、保有資産、現在の借入状況などを十分にヒアリングしたうえで、物件や融資プランを提案してくれるか確認しましょう。

ヒアリングが浅いまま、利回りの高い物件だけを一方的に提案してくる場合は、自分の投資目的に合わない提案につながるリスクがあります。複数社と面談し、提案内容の違いを比較するのがおすすめです。

6. 提携金融機関があるかどうか

提携金融機関が多い不動産投資会社ほど、物件や属性に応じた融資先の選択肢が広がります。不動産投資ローンに強い金融機関と提携していることは、取引実績と対外的な信頼性の表れともいえます。

ただし、融資は必ずしも提携先に限定されるわけではありません。金利、融資期間、繰上返済の条件などは、自分でも調べたうえで比較検討しましょう。

7. 口コミ・評判が悪くないか

不動産投資会社を選ぶ際は、インターネット上の口コミや評判を確認するのもポイントです。悪評が目立つ場合は、サポート体制やトラブル対応に問題がある可能性があります。

ただし、すべての内容を鵜呑みにしないことも大切です。一時的な不満や誇張が含まれる可能性もあるため、複数の口コミを見て、全体的にどのような傾向があるかを把握する補足情報として捉えましょう。

また、不動産投資会社ランキングのような順位付けを行っているWebサイトはアフィリエイト目的の場合もあるため、その順位が品質を反映しているとは限りません。口コミやランキングはあくまで参考程度にとどめ、実際の面談でのやりとりを通じた判断を優先してください。

避けるべき不動産投資会社の特徴

 

不動産投資会社の選び方のポイントを押さえたうえで、避けるべき不動産投資会社の特徴も理解しておきましょう。以下のような特徴がある場合は、慎重に検討してください。

避けるべき不動産投資会社の特徴
  • 営業がしつこい
  • メリットだけを伝える

営業がしつこい

自宅や勤務先への頻繁な連絡、夜間の電話など、プレッシャーの強い営業方法をとる場合は、避けるべき会社と考えてよいでしょう。

良い情報だけを提供したり、「ほかにも買いたい方がいる」とお客様の意思を無視したりして、強引に意思決定させるような場合も注意が必要です。

一般的な不動産投資会社では、強引な契約を迫ることはまずありません。過度なしつこさを感じた場合は、その会社との面談を無理に続けず、他社との比較を視野に入れてください。

メリットだけを伝える

物件の良い点だけを強調し、リスクについて説明がない不動産投資会社にも注意しましょう。不動産投資には必ずリスクが伴うため、その説明がない不動産投資会社は、長期間のパートナーとして信頼できるとはいえません

また、「年間家賃収入÷物件価格」で計算した表面利回りだけを強調するセールストークには注意が必要です。管理費や修繕費などのコストを差し引いた実質利回りや、将来のキャッシュフローまで踏まえた説明があるかどうかも確認する必要があります。

不動産投資会社と面談する前の準備

 

不動産投資会社と面談する前に、次の3点を整理しておくと、提案の内容をより正確に評価できます。

不動産投資会社と面談する前に準備すること
  1. 投資目的とゴールを明確にする
  2. 不動産投資の基礎知識を身につける
  3. 自己資金とローン返済能力を把握する

1. 投資目的とゴールを明確にする

不動産投資の目的とゴールを明確にしてから面談に臨むと、不動産投資会社の提案が自分に合っているかを判断しやすくなります。

老後の年金対策やリスク分散といった、投資目的を明確にしておきましょう。いつまでにローンを完済したいか、いつ頃売却益を得たいかといった、不動産投資のゴールも整理しておくのがおすすめです。

「なんとなく始めたい」という状態で面談に臨むと、担当者の説明に流され、目的に合わない物件を提案されるかもしれません。目的や目指すゴールが明確であれば、面談で的確な質問ができ、提案が自分に合っているかどうかを判断できます。

【関連リンク】
不動産投資の始め方を6ステップで解説! 物件購入までの具体的な流れ・手順を紹介

2. 不動産投資の基礎知識を身につける

不動産投資の基礎知識を身につけて面談に臨むと、担当者の説明が正確かどうかを見極めるのに役立ちますインカムゲイン(家賃収入)とキャピタルゲイン(売却益)の違い、表面利回りと実質利回りの考え方など、基本的な用語を事前に理解しておくことが大切です。

また、不動産投資のメリットだけでなく、空室時の家賃負担や金利上昇による支払総額の増加といったデメリットも把握しておけば、面談中の説明が不動産投資会社側の都合のいい内容だけになっていないかなどを判断できるでしょう。

不動産投資の基礎知識については、以下の記事を参考にしてください。

【関連リンク】
不動産投資とは? 仕組みや運用方法、魅力、注意点をわかりやすく解説

3. 自己資金とローン返済能力を把握する

不動産投資会社との面談前に、年収、保有資産、現在の借入状況を整理しておきましょう。不動産投資ローンの融資額は、年収の7~8倍程度が目安とされることが多く、年収500万円であれば3,500万~4,000万円程度が上限の目安です。ただし、金融機関や個人の状況によって異なるため、あくまで参考値として考えてください。

【関連リンク】
不動産投資ローンの融資額と必要な年収は?年収別の金融機関も公開

信頼できる会社を選んで不動産投資を始めよう

不動産投資会社を選ぶ際は、実績や稼働率、管理の対応範囲などを総合的に比較し、信頼できるパートナーを選ぶことが大切です。事前に投資目的を明確にし、避けるべき会社の特徴を押さえておけば、面談時にも冷静な判断がしやすくなります。

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不動産投資のおすすめの相談先6選! 会社の見極めポイントや相談事例も紹介

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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