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公開日: 2022.02.02

【2023年確定申告に向けて】2022年早々、青色申告の事前届出をしてきた

【2023年確定申告に向けて】2022年早々、青色申告の事前届出をしてきた

不動産投資を始めて足かけ6年。確定申告も4回提出、2022年で5回目。これまで白色申告を使っていたけれど、税理士さんの記事をきっかけに「これからは青色申告書で確定申告するぞ」と、必要な手続きをしに税務署へ行ってきました。

きっかけは、区分1件でも青色申告にすべきと認識できたから

なぜ青色申告にしようと思ったかというと、「区分1件でも青色申請を選択すべき」という記事を読んだから。

青色申告にしようと思ったきっかけの記事
「青色に変えなきゃ」と意識が変わった公認会計士&税理士中井さんの記事
【関連リンク】
税理士が解説! 不動産投資をするなら、区分1件から青色申告を選択すべき理由

税理士中井さんの記事を読んでわかったことは、税務署に「青色にします!」と届出を出すことで、いままでと同じ労力のまま、税務メリットが受けられること。

いままでとすることは毎年変わらない。
なのに青色申告が可能になる。
10万円の特別控除が受けられる。
ならば、やらない手はない。

ということで、「事前の申請」をしてきました。

税務署に提出する書類は2つ

中井さんの記事を参考に、2枚の書類を用意します。

事前の申請には「開業届」と「青色申告承認申請書」が必要
「開業届」と「青色申告承認申請書」が必要(中井さんの記事より)

開業届と青色申告承認申請書、それぞれ国税庁のページからダウンロードして、印刷しました。

「個人事業の開業・廃棄等届出書」「個人事業の開業・廃棄等届出書(控用)」と、「所得税の青色申告承認申請書」
「個人事業の開業・廃棄等届出書」「個人事業の開業・廃棄等届出書(控用)」と、「所得税の青色申告承認申請書」

個人事業の開業・廃棄等届出書の方は、提出用と控えの2枚。青色承認の申請書は、2枚目に書き方の説明書もついていました。

書類の書き方も、中井さんの記事を参考にします。

記事を見ながら記入していきます

まずは開業届

開業届は、次のように書きました。

納税地は「住所地」にチェック、郵便番号から電話番号までを書き、氏名と生年月日、マイナンバーの「個人番号」、職業には「会社員」と記入。

届出の区分は「開業」で事務所・事業所の「新設」にチェック、所得の種類は「不動産所得」で、開業・廃業日等は過去に遡ってよいとのことだったので、物件を所有した日を記入。

「事業の概要」には、「不動産投資事業」と書き、「給与等の支払の状況」欄は一人事業のため、「専従者0人、使用人0人、計0人」としました。

届け出てきたあとだからわかりますが、開業届は、提出用と控用の2枚が必要です。マイナンバー以外は同じことを書きます。

続いて青色申告承認申請書

納税地は「住所地」にチェック、郵便番号から電話番号までを書き、氏名と生年月日を書きます。職業欄には「会社員」と記入。

ここから、「青色申告します!」と宣言する内容の記入になります。

令和_年分以降の所得税の申告」の部分に数字を入れます。

私が届出をしたのは2022年1月なので、青色申告が可能になるのは2022年の分(提出は2023年)から、つまり「令和4年」分以降の申告が青色で可能となります。

「令和_年分以降の所得税の申告」の部分

「1.事業所又は所得の基因となる資産の名称及びその所在地」の名称に「不動産の貸付け」と、住所を書きます。

「2.所得の種類」は不動産所得にチェック、「3」は該当しないので飛ばして、「4.本年1月 16 日以後新たに業務を開始した場合、その開始した年月日」は私の場合は過去に遡るので、記入なし。相続でもないので「5」も飛ばします。「6.その他参考事項」の(1)は簡易簿記、(2)は「現金出納帳」にチェックを入れます。

事前の記入に漏れがあっても、足りない項目については税務署で指摘してしていただけました。

提出日に注意

なお、令和4年分から青色申告を使いたい場合は、この申請書を2022年3月15日までに税務署に届け出る必要があります。

2022年3月15日を過ぎてしまうと、2022年分の扱いではなくなってしまい、青色申告での提出が可能になるのは2024年の確定申告から(つまり2023年分の申告から)と、1年先になります。

約3年ぶりの税務署

2022年の年明け早々、税務署に向かいました。

リニューアルオープンして2年経過したパルコ
2019年2月は工事中だったパルコも、リニューアルオープンしてもう2年も経っていた!

直近2年間は、申請方法に変化はなくパソコンから安定して申告できていたので、税務署に行くのは3年ぶりでした。

閉館前の「hotel koe tokyo」
モーニングのお客さんで賑わっていた、閉館前の「hotel koe tokyo」の前を通ります

税務署に向かう道中、前はなかった新しい建物が完成していました!

2020年竣工「パークコート渋谷 ザ タワー」
地上39階あるそうです

完成した区役所と新しい建物で周辺の雰囲気は変わっていましたが、その隣に立つ税務署は変わらぬ姿でありました!

渋谷税務署
懐かしい佇まい
階段で2階へ
目的地は2階とわかっていたので階段で。e-Tax推しが激しいです

手続きは10分もかからず終了

前回の訪問時と同じく、発券機で受付番号の紙を取り、順番を待ちます。年明け早々だったので混雑もなく、私の前に手続きをしていた人が終わるとすぐに呼ばれました。

職員の方に書類を渡します。開業してすぐの申請ではなかったので、担当してくださった方が少々戸惑っている様子を感じつつも、中井さんの記事を読んで予習済みだったので、動揺はしませんでした。

窓口の方窓口の方

これまでの申告は白色のままですけれど……。

清水清水

あ、はい。

窓口の方窓口の方

2022年の確定申告も白色になります……

清水清水

はい(そこは予習済みです)。

窓口の方窓口の方

開業が2017年でこのタイミングの届出なので、青色申告ができるのは今年(2022年)の分からです。

青色申告できるのは2023年の確定申告から、になります。

清水清水

はい!(力強く)

と、丁寧に教えていただきました。

ここまでは想定の範囲内だったので、「はい」と余裕を持って答えられました。

1点、予習モレがありました。

控用の用紙を提出しなかったので、その用紙の提出を求められました。

窓口の方窓口の方

控用の書類はお持ちですか?

「あります。でも書いてないです」と答えたら、「書いてください」とのことで、作業スペースへ移動。

申請に必要な紙は3枚。左の1枚は身分証明を何で提出するかを記入する紙
申請に必要な紙は3枚でした!それに加えて、身分証明を何で提出するかを記入する紙(左)が1枚手渡されました
青色申告承認申請書の記入モレも指摘いただいた
そして青色申告承認申請書に記入モレもあったので、令和「4」年と担当の方が書いてくださいました

開業届が2枚あったのはわかっていたのです。が、提出書類1枚を記入後、自分のメモ用にその書類を写真に撮ったので、控えはできたと、勘違いをしていました。

「控用って意味があったんだ!なるほど…」と思いながら急いで記入し、受付へ再び移動します。

準備完了

記入した紙を担当の方に確認していただき、控用の書類にはハンコが押され、その控用書類を受け取りました。

窓口の方窓口の方

2022年の分から、青色申告になりますからね。

と念を押していただきました。最初から最後までとても親切な方でした。

終わりですという雰囲気になったので、

清水清水

これで…おわりですか?もうあとは、来年、青色で確定申告すればいいだけですか?

窓口の方窓口の方

 はい、それで大丈夫です。 

紙を3枚提出するだけで、青色申告ができることがわかりました!あっという間でした。

税務署を出るところ

これまで青色申告を出している方と話していても、「自分は所有する物件数が少ないし、青色申告は準備が大変」というイメージを勝手に持っていたため深く調べることなく、白色申告で確定申告をしていました。

が、不動産投資はまだまだ先が長いので、今後毎年控除を受けられるのは大きいなと思います。青色申告の準備ができてよかったです!

【関連リンク】
税理士が解説! 不動産投資をするなら、区分1件から青色申告を選択すべき理由

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この記事を書いた人

清水まゆみ 宅地建物取引士・管理業務主任者

RENOSY マガジンスタッフです。 2017年から区分の不動産投資を始めました。現在は1物件の管理組合理事長を経験中。体験談を語っています。 【不動産投資をやってみた】体験レポート

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