総武線沿線(新宿~西荻窪間)の8駅を比較。「割安×住み心地が良い」のは〇〇〇駅
「都心への通勤のしやすさ」重視で中古マンションを選びたい方には、総武線沿線もおすすめです。とくに三鷹方面は、各駅停車でも新宿まで15分圏内が多く、通勤の負担が少ないです。また、代々木乗り換えで渋谷・恵比寿方面へのアクセスがスムーズなのも魅力。ここでは23区内の新宿~西荻窪間の8駅の中で特におすすめの駅を紹介します。
8駅の中で割安な2駅。
まずは価格帯による絞り込みをしたいと思います。
23区内の総武線沿線、新宿~西荻窪間の8駅の中で、中古マンションが割安な駅は「荻窪、西荻窪」の2駅です。2017年度売買価格平米単価の中央値は、残りの6駅うち新宿、大久保が100万円台、残る4駅が80万円台となっていますが、荻窪は69万円、西荻窪は78万円と割安感があります。
- 新宿 105.3万円
- 大久保 104.5万円
- 東中野 86.9万円
- 中野 89.6万円
- 高円寺 83.4万円
- 阿佐ヶ谷 88.8万円
- 荻窪 69.5万円
- 西荻窪 78.2万円
出所:Renosy調べ(上記の価格は2017年)
割安な理由は、「新宿駅から離れていること」です。だからといって、通勤がしにくいわけではありません。荻窪−新宿間は、わずか13~14分です。本数で見ても中央特快が止まる中野駅と吉祥寺駅に比べれば劣るものの、各駅に加えて快速も停車(ただし、平日のみ)するので十分な本数があります。
80万円台を下回る西荻窪は荻窪の69.5万円までとはいきませんが、78.2万円と割安な水準といえます。土日は快速が止まらない総武線の駅には、高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪の3駅がありますが、比較してみると、高円寺・阿佐谷と西荻窪の価格差は平米当たりで5万から10万円前後もあります。
価格帯では、「総武線の穴場」と言えそうな西荻窪ですが、住み心地の面ではどうでしょうか?
さまざまな個性が共存する豊かな街「西荻窪」
西荻窪の街の特徴は、チェーン店が少ない一方、個性豊かな個人商店が多いことです。と言っても、駅前には一般的な商店街やスーパーもあります。住宅街の中に、小さいけれどこだわりのあるお店がたくさん溶け込んでいます。
特に目立つのがパン屋で、一般的なパン屋と差別化したテーマのあるお店が目立ちます。無添加食パンが名物の「パン焼き工房 そーせーじ」、100種類以上のベーグルを揃える「ポム・ド・テール」、ふくろうが目印の「えんツコ堂 製パン」他、西荻窪駅10数分圏内には10店舗以上のパン屋が存在します。
西荻窪の魅力は様々ですが、地域の活動を大切にする方が多いのも魅力です。例えば、先日開催された各店で用意されたお茶を頂きながらワークショップに参加したり展示会をみて街を巡る「西荻茶散歩」というイベント。今年で10回目を迎えた「西荻茶散歩」は、地元のお店が中心となって開催されます。2009年に4店舗でスタートし、今年は101店舗まで増えています。
女性の一人暮らしにも。治安の良さも西荻窪の魅力
パン屋と同様、住宅街の中にたくさんの「カフェ」も溶け込んでいます。純喫茶、席数を絞った自宅のようなカフェ、焙煎にこだわったコーヒー屋など、バラエティ豊かです。例えば、住人から愛される昭和の趣の「どんぐり舎」、ネパール料理を売りにした「サジロクローブ」、花屋さんの一角を利用した「cotito ハナトオカシト」などがあります。
本好きにもおすすめの街で、西荻窪駅北口の商店街の一角に昔ながらの古本屋が集まる一角がある他、特色のあるお店が駅周辺に点在。例えば、絵本の品揃えが豊富な「にわとり文庫」、お酒を飲みながら本が選べる「月よみ堂」があります。
最後に、西荻窪の中古マンションの傾向ですが、コンパクトながら手入れの行き届いた雰囲気の物件が目立ちます。周辺環境では、治安の良さも魅力で、警視庁の「犯罪情報マップ」で確認すると全体的に犯罪数が少ない環境になっています。女性やお子様のいるご家庭でも、安心して暮らせるでしょう。
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