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更新日: 2020.10.05

リノベーションで理想のキッチンへ。気になる費用や事例について

リノベーションで理想のキッチンへ。気になる費用や事例について

使いやすいキッチンを手に入れる為に、リノベーション前にキッチンの種類や動線を考えることは大切です。理想のレイアウトを見つけて、信頼できる業者に依頼できるように、キッチンのリノベーションに関する基本的な知識や事例を紹介します。

使いやすいキッチンにするには

家族全員が素敵な食卓を囲む為には、使いやすいキッチンで調理ができることが大前提です。楽しく料理ができたり、家族と会話をしながら料理ができたり、話しながらでも作業がはかどる工夫をキッチンに取り入れてみましょう。

自分に合ったキッチンレイアウトを選ぶ

キッチンのレイアウトは、いくつかのタイプの中から選ぶことができます。

「I型」は、調理台、コンロ、シンクが横一列に並んだデザインで、平行移動のみで作業ができるので動線効率がよい形となっています。

「L型」は、90度角に作業スペースが設置したデザインで、動線が短く、効率よく作業ができます。

「U型」は、L型にさらに作業スペースを90度角に設置したデザインです。

「II型」は、作業スペースが2列平行に並んだデザインで、歩き回らず作業ができ、収納も十分に確保できます。

I~II型が壁についているかついていないかでさらにタイプが分かれます。

「アイランド型」は、作業スペースが壁から独立したデザインで、周りとのコミュニケーションが1番取りやすいタイプです。

「ペニンシュラ型」は、作業スペースの一部が壁に接して、広く突き出しているデザインで、アイランドキッチンよりスペースを節約できます。

キッチンの交換の費用相場

水道、ガス、電気、換気など、様々な機能が集結しているキッチンは、内容によってはかなりの予算となります。

レイアウトタイプ別のキッチンリノベーションの費用相場を参考にしてみてください(同一タイプでも、サイズや選ぶ素材などによって大きく異なります)。

  • 「I型」:40~70万円
  • 「L型」:70~90万円
  • 「U型」:90~200万円
  • 「II型」:90~200万円

ワークトライアングルを意識する

シンク、コンロが並ぶ作業スペースに、もう1つあるキッチンの必需品が冷蔵庫です。キッチンの動線は、このシンクとコンロ、そして冷蔵庫の3点が三角形になる「ワークトライアングル」の形が理想的と言われています。

それぞれの辺の長さは、「シンク~コンロ」が120~180cm、「コンロ~冷蔵庫」が120~270cm、「冷蔵庫~シンク」が120~210cmが最も作業効率がよくなる幅と言われています。

これを超えると無駄な動きが出てしまい、これより短いと配膳や収納などのスペースが確保できず、動きづらく作業効率が悪い空間になってしまいます。

キッチンで料理をする人以外が多く使う冷蔵庫は、入り口付近に配置するのが基本的に良いとされています。また、冷蔵庫を配置する際は、ドアの開き方向もしっかり確認しましょう。

キッチンの位置を移動するリノベーション

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そもそもキッチンの場所に不満があっては、キッチンを新しくしても納得のいく仕上がりにはなりませんよね。

では、キッチンスペースごと、場所を移動することは可能なのでしょうか?

構造によってはキッチンの移動が可能

前述にもありましたが、キッチンには多くの配管が通っている為、どこでも移動させられる訳ではありませんが、構造によっては移動させることが可能です。

配管は床下に通っているので、床下に空間がない家は、キッチンの移動は困難です。最近のマンションであれば自室の二重床内を配管が通っているため、比較的メンテナンスがしやすい傾向です。築古マンションだと床下のコンクリートに配管が埋まっていることも多く、容易に工事ができません。

また、真下の部屋の天井裏を配管が通っていることもあります。このような状態だと真下の住人の協力なしに進めることは不可能になります。

最後に、給排水管の具体的なチェック方法ですが、直接見ることができないため、不動産会社を通して前の所有者や管理組合から、自室の配管の工事履歴を聞くしかありません。

キッチンの移動の費用相場は、キッチン交換費用と配管工事費用とは別に30~150万円程度かかります。

キッチンの階を移動することもできる

来客を考えて、玄関からそのまま1階のリビング・キッチンに行けた方がいいという考えや、風通しも眺めもいい2階にリビング・キッチンがほしいという考えがあると思います。

キッチンの階移動も、配管の問題がなければ可能です。

キッチン空間を有効活用するリノベーション

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調理器具や調味料など、かさ張るものや細々したものが多いキッチンを綺麗に見せるのはとても難しいですよね。

キッチン空間もリノベーションでスッキリ見せることができます。

オーブンレンジをビルトインにする

キッチンスペースで、特に場所を取るのがオーブンや電子レンジではないでしょうか?使用頻度は多い調理器具ですが、大きさも重さもある為、設置場所が限られて置き場に困ることもあるかもしれません。

せっかくのリノベーションで、理想のキッチンの構造を選択できるのであれば、ビルトインタイプのオーブンレンジがおすすめです。

ビルトインタイプのオーブンレンジであれば、2台分の大型調理器具を調理台の下に埋め込めるので、キッチンスペースがスッキリし、作業スペースも増えます。

据え置きタイプのオーブンレンジの場合は、電気オーブンのみでしたが、ビルトインタイプにするとガスオーブンにすることも可能です。

ガスオーブンは、電気オーブンに比べ火力が強いものが多く、ランニングコストも電気オーブンに比べて安価で済みます。

パントリーを設置する

食品のストックや調理器具の置き場として、キッチンパントリーを設置するのもおすすめです。開放的なリビングダイビングを作るには、キッチンを含め、生活感を上手に隠す工夫が必要です。

パントリーとは、「食品庫」として使われる収納スペースのことで、ごちゃつきやすいキッチン空間をスッキリと見せることができます。

食材が取り出しやすいように奥行きの浅いものや、キッチンの近くに別室を作ってウォークインクローゼットのように中に入れる広いものまであり、作り方次第で様々な使い方ができます。

おしゃれなキッチンのリノベーション事例

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続いて、キッチンをおしゃれにするおすすめのリノベーション方法を紹介します。

タイルの張り替え

キッチンの壁は、昔からキッチンタイルが主流ですが、実際にはパネルとタイルの2種類から選ぶことができます。

壁の色や素材は、キッチンのスタイルを確立させるのに重要な要素なので、好みにあった素材を見極めて、素敵なキッチンに仕上げましょう。

「キッチンパネル」は、ステンレスやアルミなどの素材でできていることが多く、シルバーで統一されスタイリッシュな印象になるのが特徴です。耐久性が良く、油汚れや匂いはつきにくいですが、傷つきやすく、薬品に弱い性質です。

「キッチンタイル」は、豊富な形と色の中からデザインを決めることができ、インテリアにこだわりのある人にはおすすめのリノベーションです。

タイル部分は耐水性、耐火性、耐久性に優れていますが、継ぎ目に使われるモルタルは汚れやすく、掃除に手間がかかります。

業務用のキッチンを取り入れる

「業務用キッチン」というと、厨房のようなイメージが強いですが、最近では一般家庭に導入する例が増えてきています。業務用キッチンは、家庭用キッチンと比べ、衛生面や機能面でのメリットが多くあります。

業務用は、衛生面が第一に考えられた設計で、ステンレス素材でできた作業スペースはゴシゴシ擦っても支障なく掃除ができ、水垢などの汚れもお手入れすればピカピカになります。

また、縁が少し高くなっていて水が垂れない工夫などもされています。キッチンメーカーによっても異なりますが、大抵の業務用キッチンは、家庭用よりも火力が強く、また収納スペースが多いのも特徴です。

シンプルな見た目と利便性の高さで人気

衛生面、機能面だけでなく、ステンレス素材で統一されたキッチンは、どんなインテリアにも馴染み、おしゃれなキッチン空間を楽しむことができます。

キッチンのリノベーション費用を抑えるには

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例をあげると理想的なキッチンのリノベーションはたくさんありますが、どの程度費用がかかるものなのか、見積もりを見ても妥当な金額なのか判断するのは難しいものです。

一生に何度もないリノベーションの機会を台無しにしてしまわないように、費用の内訳や業者選びには注意しましょう。

見積内の不要な設備を見直そう

リノベーションにかかる費用の内訳は、基本工事費、設備機器・資材費、オプション工事費、設計費、諸費用に分けられます。

「基本工事費」は、既存の設備や内装解体、撤去、処分にかかる工事費用と、内装工事、給排水、電気配線工事などが含まれます。

「設備機器・資材費」は、キッチン設備と、リノベーションに使われる床材や建具費用などが含まれます。

「オプション工事費」は、新たに設置する設備の工事費用、「設計費用」は、設計作業に対する費用、「諸費用」は、現場管理費や、書類作成などに関する費用です。

リノベーションでは、既存設備の交換や新たに設置する設備などによって費用が加算される為、既存品の使える部分はそのままに、また不要な設備を見直して、リノベーション費用を抑えましょう。

キッチン本体の価格を意識する

リノベーション費用を細かく確認することも大切ですが、キッチンのリノベーションは、キッチン本体の価格帯によって費用が大きく変化します。キッチンのグレードをどの程度にするのか、本体の価格も意識しておきましょう。

業者の選び方を間違えない

リノベーション費用は、業者によっても大きく変わってきます。信頼できる業者に依頼できるように、自身の目でしっかり見極めましょう。

リノベーションについて、全てインターネットで情報収集している方も多いかもしれませんが、訪ねてみたり、チラシや新聞広告などもこまめにチェックして、様々な業者のプランや費用の相場を比較してみてください。

また、見積もりを依頼する前にキッチンのリノベーションの実績を必ず確認するようにしましょう。美容院と同じように、キッチンの仕上がりにも好みが分かれます。写真などで確認して、自分と相性のあった業者を見つけることが大切です。

そして、好みの業者が見つかっても、見積もりは最低でも2社以上に依頼しましょう。妥当な金額であるか比較ができますし、競合先があることで、費用を下げる切り札にすることもできます。

まとめ

収納、調理、片付けまでスムーズな流れで料理ができるような、工夫を取り入れたキッチンのリノベーションを考えてみましょう。

理想のキッチンにリノベーションすれば、料理の準備や後片付けまで、今よりもっと家族同士の会話が弾んで、楽しい家族の時間が過ごせるかもしれません。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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