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作成日: 2018.12.25

マンションのリフォームで人気のフローリング。種類や費用を紹介

マンションのリフォームで人気のフローリング。種類や費用を紹介

和室があった方が便利と思い和室付きのマンションを買ったものの、結局使わないのでフローリングに変えたいという人も多いようです。そこで今回は、フローリングにどのような種類があり費用がいくらくらいなのかについて解説していきます。

フローリングとは?

マンションではフローリングが多く使われていますが、そもそもフローリングとは一体何なのでしょうか?

フローリングは、複合フローリングと無垢フローリングの2種類があります。それぞれの特徴についてみていきましょう。

機能面に優れた複合フローリング

複合フローリングとは、1枚の板ではなく複数の板を張り合わせて1枚の板にしたものです。表面には天然木の薄い板を張り合わせます。

複合フローリングのメリットは、加工して作るため、色や柄、表面材の厚み、遮音性や表面強度などの、機能面でも優れているということです。また、安価であるのも大きなポイントと言えるでしょう。

その反面、傷によっては補修が難しいほか、踏み心地が若干固い、見た目の高級感がない、加工してあるため経年変化を楽しめないなどのデメリットがあります。

自然の風合いを楽しめる無垢フローリング

無垢フローリングとは、100%の天然木から取り出した木を1枚の板に加工したものです。人工的な複合フローリングとは異なり、自然のぬくもりを感じられるでしょう。

無垢フローリングのメリットは、自然の木を使っているため、断熱性が高く感触に温かみがあります。また、経年変化を楽しめることもポイントです。

その反面、天然木を使用しているため、比較的価格が高くなるだけでなく、湿度によっては膨張・収縮といった変化が発生します。また、汚れが付着しやすいためメンテナンスが大変などの注意点もあるようです。

機能性をプラスしたフローリング

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フローリングに機能性をプラスしたものも増えてきているようです。それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

床暖房対応フローリング

床暖房は、エアコンのように乾燥やほこりが気にならず、足元から空間を温めることができます。床暖房を設置する際、よく選ばれているのがフローリングです。

ただし、通常のフローリングは熱に弱い面があるため、使われるのは熱に強い床暖房に対応しているフローリングになります。効率よく床暖房の熱を部屋に伝える優れた床材なのです。

遮音性フローリング

遮音性フローリングとは、床で発生した固体音を吸収して、伝わりにくくすることができるフローリングのことです。

固体音とは、子供が飛び跳ねたり物を落としたりした際に、床を通って階下に伝わる音です。ピアノの音や笑い声などは、空気中を伝わる音であるため、遮音性フローリングでは防げません。

やんちゃ盛りな小さな子供を抱えている家庭などでは、この遮音性フローリングが好まれています。

マンションの床をフローリングにリフォーム

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マンションの床をフローリングに変えたいと思っていても費用が気になってなかなか前に進むことができない人も多いのではないでしょうか?

フローリングにリフォームにする場合の張り替え費用の相場と、専用のフローリングを使う床暖房を設置する場合の相場についてみていきましょう。

張り替え費用の相場

張り替え費用は、現在住んでいるマンションの床材に何を使っているかによって異なります。主な張り替えパターンは以下の3つです。

  • カーペットやクッションフロアからの張り替え

  • 畳からの張り替え

  • フローリングからの張り替え

カーペットやクッションフロアは、床面をはがす作業が比較的簡単であるため、費用を安く抑えられます。6畳程度であれば、複合フローリングで12~15万円、無垢フローリングで13~17万円前後です。

畳は、床面の高さが異なっているため、下地処理を行う分、費用が高くなります。6畳程度であれば、複合フローリングで20~22万円、無垢フローリングで21~24万円前後です。

フローリングは、上張りするか張り替えるかによって費用が異なります。上張りの場合は、6畳程度であれば、複合フローリングで11~14万円、無垢フローリングで15~18万円前後です。

張り替えの場合は、複合フローリングで14~16万円、無垢フローリングで16~20万円前後です。

床暖房にする場合の相場

床暖房にする場合は、電気式と温水式の2つの選択肢があります。それぞれについてみていきましょう。

電気式の場合には、床暖房のリフォーム費用のみなので、費用を安く抑えることができます。6畳程度であれば、直張りで37万円、張り替えで42万円前後です。

温水式の場合には、床暖房のリフォーム費用に専用の給湯器の費用が加わるため、全体的に費用が高くなります。6畳程度であれば、直張りで44万円、張り替えで50万円前後です。

フローリングの重ね張りとは?

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元々フローリングが設置されていて、リフォームで新しいフローリングに変更する場合に少しでも費用を抑えたいという人も多いのではないでしょうか?

そこで登場するのが重ね張りです。重ね張りと張り替えの違いについてみていきましょう。

張り替えと重ね張りの違い

張り替えは、現在設置されているフローリングをはがして新しいものを設置します。しかし、張り替える手間が生じるため、費用が割高になってしまうでしょう。

重ね張りは、現在設置されているフローリングの上に新しいものを設置する方法です。はがさずにその上に張り付けるため、手間が省けた分だけ費用を抑えることができます。

「費用が抑えられるのであれば重ね張りの方がよい」という方も多いようですが、重ねた分だけ厚みが出てしまうのです。それが原因で、段差が生じる、建具が開けにくくなる可能性もあるため注意が必要でしょう。

重ね張り用のフローリング材

重ね張りは厚さが出る注意点があるため、薄さを重視したフローリング材を使用するのが一般的です。

中には、薄さを重視するために、表面が天然木ではなく化粧シートに木目を印刷したものがあるなど、歩いた印象が異なってしまうものもあるため、注意しましょう。

フローリングは自分で張り替えられる?

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床暖房を設置するといった特殊な場合を除いて、自分でもフローリングを張り替えることができます。フローリングの張り替えの方法と注意点についてみていきましょう。

フローリングの張り替え方法

張り替えに必要な道具は次の通りです。

  • フローリング材

  • フロア釘

  • 木工用ボンド

  • のこぎりやハンマー

  • メジャーや幅木

まずは、重ね張りか張り替えかどちらにするか選択しましょう。張り替える場合は、床材をはがすところから始めます。

古い床材をはがした後は、新しい床材を部屋の端から順に張りましょう。床材を支えている柱の根太に対してフローリングの目が直角になるように張るのがポイントです。

フローリング材の側面にサネと呼ばれるほかのフローリング材と噛み合わせるための突起が付いており、そのサネに対して斜めにくぎを打ち込みます。

これらの動作を繰り返していきますが、最後に張るフローリングは隙間が生じやすいため、幅木などできれいに仕上げるようにしましょう。

DIYの注意点

自分で行う場合には、費用は安く抑えられますが、難易度が比較的高いと言えます。最後の仕上げが難しく、何とかできたとしても見栄えが悪くなってしまっては意味がありません。

また、作業途中に違う部分に問題を見つけて結局専門家に任せることになるということも数多くあります。速やかに、かつ確実にリフォームしたい場合には、専門家に依頼した方が無難と言えるでしょう。

まとめ

マンションのフローリングは1種類だけでなく、複合フローリングや無垢フローリングといった2種類のフローリングがありました。

リフォームする場合には、この2種類のフローリングを検討するだけでなく、リフォームに合わせて性能の高いフローリングのことも検討する必要があります。

自分でフローリングを張り替えると、費用を抑えることができるでしょう。しかし手間がかかるだけでなく、他のトラブルを見つけた場合に対応できないため、専門家に任せるのが安全と言えます。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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