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2021.10.25

投資歴16年の杉原杏璃さんに聞く、無理をせず「自分に合った投資」を探す方法

投資歴16年の杉原杏璃さんに聞く、無理をせず「自分に合った投資」を探す方法

2005年に株式投資をスタートし、現在、1億円以上の利益を出されているタレント杉原杏璃さん。「自分に合った投資スタイル」を確立されるまでの道のりと、2018年に不動産投資を始めた理由を伺いました。杉原さんの実践的「投資スタイルの見つけ方」もぜひ参考にしてください。

杉原杏璃さんが投資を始めたきっかけ

─ なぜ「投資」を始められたのですか?

投資を始めたきっかけは生活のためでした

家賃を払うためです。目の前の、直近の生活のために始めました。

芸能界に入った私は、実家の広島を出て東京で一人暮らしを始めました。オーディションを受ける日々だったので、アルバイトをしたくても時間が拘束されるため難しく、でも家賃は毎月発生するので支払わなければいけないという状況でした。

─ 最初の投資として、「株式投資」を選ばれた理由は何ですか?

仕事上のつながりで、東証一部上場の社長さんなども交えた経営者の方々とお会いする機会があり、その方たちが個別の株式投資をされているという話になりました。私にも「やった方がいいよ」と言われて、東京で働いているすごい人たちがやっているのだったら「私もやってみよう」と思ったのがきっかけです。

─ 投資に対して、抵抗はなかったのですか?

広島で会社を経営している父も株式投資をやっていることは知っていたので、「会社を経営する人というのは、投資もするものなのか」と、抵抗なく自然に受け入れられた感じです。

それに当時はものを知らず若かったのもあるかもしれませんが、株は「やれば増えるんだ」と思っていました(笑)。持っているお金が「減ったらどうしよう」とか、恐怖心のようなものはなかったですね。疑いの余地なく、「やったら増える。私はやってないから増えないんだ」と捉えることができました。

投資に対しては抵抗なく自然に受け入れられた感じです

ただ、実際に父が株をやっている姿は見たことがなかったのと、相談したら反対されるかもと思って、父にも母にも投資を始めることもやり方も相談はしなかったですね。

2005年当時はネット証券が流行りだしたタイミングで、「証券会社に行かなくて、ネットで商品を選べばいいんだよ」と株をすすめてくださった方に聞いたこともあり、ネット証券で株式投資を始めました。オーディションがないときに、場所も時間も気にせずどこからでもできました。

─ 株を始めた当初から、「稼ぐぞ」と思われていたのですか?

いえいえ。確かに株の利益だけで生活できたらすごいなと、かすかな思いはありましたけど、最初は1万でも2万円でも、生活の足しになればいいなという気持ちでした。

─ 今は、年間の目標金額を定められて、毎年それを達成されていますよね

23歳のとき、30万円で1銘柄100株を買ったところからスタートしました。最初の2年くらいは、ハウツー本1冊を読んだだけでそれ以上の勉強は特にせず、なんとなく気になったときにだけ証券会社のサイトにアクセスして、その時に保有している銘柄の株価が上がっていたら売る、ということを繰り返していました。

全体的なトレンドとして、2005年当時は株価上昇のいい時期で、株を始めた1年目は50万円ぐらいの利益が出ました。その後も順調に増えていきましたが、リーマン・ショックが起きたことで、一気に保有資産が半分ほどに減ったんです。

そのとき初めて「こんな中途半端なことをしていたら資産がなくなってしまう」と、危機感を覚えました。慌てて勉強を始めて、2年間くらい勉強を続け、株を始めてから5年後に、今に通じる投資スタイルが確立できました。

杉原さんの投資スタイル

─ 現在継続されている杉原さんのマイルールを教えてください

  1. 自分の好きな会社、興味のある会社の銘柄を買う
  2. 好きな会社のことをしっかりと自分で調べる
  3. 市場により「利益の%(目標)」を決めてそこまで上がったら売る(欲張らないため)

【杉原杏璃さん流 株式投資の売買ルーティーン】

【杉原杏璃さん流 株式投資の売買ルーティーン】
証券取引所が開いている日の、規則正しいスケジュール

─ このルーティーンをずっと継続されているのがすごいです!

相場の動きによっては後場(午後の取引時間)に売買することもありますけど、基本的にこのスタイルが習慣になっているので苦ではないんです。それに株ってみなさん難しく考えられているんですが、「安く買って高く売る」だけなので、複雑なルールはないです。この3つだけで今までできています。

むしろルールの難しさより、自分の精神との戦いの方が難しいです。気持ちの方ですね。

そして、目標金額をしっかりと持とうと思ったのは、株を始めて10年が経った33〜34歳くらいのときですね。トータルで1億円の利益が出た頃です。

「投資歴10年」が見えてきた頃、「株タレント」が生まれた

─ いつ、株をしていることを公表されましたか?

投資を続けて「10年選手になってきたな」というタイミングで、マネージャーさんに初めて「株式投資をやっている」ことをカミングアウトしました。そうしたら、「杉原自身の運用成績うんぬん」を聞かれるよりも、即座に「おれもやってみよう」と、証券口座を開設していました(笑)。メイクさんにも株をやっていることを話し、メイクさんもつられて株を始めました。

私の身近にいる人は「杉原杏璃ができるなら、誰でもできる」と思っているんです。そういうキャラとして見られているんです。なので、私の身近な人たちは「自分もやろう」と始めていきました。地元の友だちも、隙間時間に少額からできると知って、主婦業の合間に始める人も何人かいました。

その後、お互いに「どの銘柄をいつ・いくらで・何株買ったか」の具体的な話はしないので詳細はわかりませんが、みんなそれぞれにあったやり方で続けているんじゃないかなと思います。

例えば、それほど投資金額をかけられない人の場合には、お歳暮を受け取るような感覚で、株主優待を目当てにやっている人もいます。「メーカーさんから毎年、飲料や調味料が届く」という感じです。

身近な人の反応もあって、タレント活動を継続しながら「株式投資をやっている」ことを公表することで、働きながら生活している女性に、「私(杉原)でもできるんだよ」ということを伝えたくて、発信していこうと思いました。

─ 株に関する書籍も出されていますよね。初心者にとても参考になると思いました。

ありがとうございます。本を読んで、「チャレンジしてみようかな」と思ってもらえたらうれしいです。

杉原杏璃さんの著書、『株は夢をかなえる道具 女子のための株式投資入門』(祥伝社)

─ 株式投資を始めたことで、利益を得られたこと以外の変化はありましたか?

世界がすごく広がったというのが大きな変化でした。30歳で補正下着のビジネスを起こすことが実現できたこと、時事問題を扱うテレビ番組に出演するなど、今まで関わることのなかったような人たちと関わりができたことです。

不動産投資を始めた理由

─ 株式投資5年目に1,000万円の利益、8年目以降は2,000万円の利益を出され、順調に株で資産を増やされているところで、不動産投資を始められたのはなぜですか?

今の株式投資はアクティブな運用スタイルです。40歳、50歳と年齢を重ねていくうえで、そのスタイルが維持できるかなと少し不安に感じることがありました。

安定した投資スタイルに分散しようと不動産投資を始めました

それで、投資の種類をもう少し安定した投資スタイルに分散しようと、不動産投資を始めました。不動産投資にいろいろ選択肢がある中で、第一歩として自分の資産状況と照らし合わせ、「中古の区分マンション」が身の丈にあっているかなと、大阪のマンションを2018年に購入しました。

─ 不動産投資を始めて良かったと思うことはありましたか?

やはりすごく楽ですね。

空室さえなければ、確実に毎月同じ金額が入ってくるということもあり、かつ、私は「入居者さんと建物の管理」を不動産会社にお任せできる方法を選んだので、特に自分ですることは何もないです。毎月少額ですけど積み立てができて、やってよかったかなと思っています。

それにコロナのように社会が大きく変化するときには、株価は大きく下がりますけど、家賃は毎月同じ額入ってきますので、リスク分散になるなと思いますね。

新型コロナウイルスの流行で起きた、投資への意識変化

─ 「株タレント」として活躍される中で、新型コロナウイルスをきっかけに、世の中の投資に対する「意識の変化」は感じられましたか?

そうですね、2020年からはTwitterなどで投資について聞かれることが増えたので、やはり関心を持たれる方は増えたのかなと思います。「今までの普通」が通じなくなって、もう一つの軸を作らないと大変と思う方が増えたのかなと思います。

─ 「資産運用」を始めてみたいという方には、何から始めてみるのがいいと思われますか?

私の場合は株式から始めたので、株式投資をおすすめします。好きな会社を選べるし、つみたてNISAのように上限はなく投資する額も選べます。私自身、2021年から始めるとしても、株でスタートしたんじゃないかな、とやっぱり思います。

ただ、周りに聞く人が誰もいない環境の方ならば、投資の中でも最もリスクが低いといわれているつみたてNISAから始めるのもいいんじゃないかなと思います。

─ 不動産投資から始めることについてはどう思われますか?

私は一括で物件を買ってしまったのでそこは失敗だったと思っているのですが、不動産投資ローンを組める方ならば、低金利の今、事前にリサーチをして区分マンションから始める、というのもありではないでしょうか。

投資に関心を持たれる方は増えたのかなと思います

杉原杏璃さんの次の夢

─ 2022年に、次の目標として掲げられていた2億円の目標は達成されそうでしょうか?

そうですね。株で得た利益を資金に次の夢をかなえたいと思っています。

その夢は、近い将来、株式投資で得た利益をもとにマンションかアパート1棟を購入して、「投資のシェアハウス」を作ることです。

私はその物件のオーナーで、入居者は投資をしている人限定。共有部分があって、そこではみんなが投資の話をしている、という家を想像しています。

─ 壮大な夢ですね! 杉原さんもそこにお住まいになるのでしょうか?

自由に出入りできるように、自分の部屋もあったらいいですね。まだ全然場所も建物も何も決まっていないところからのスタートですが(笑)。

近い将来「投資のシェアハウス」を作るのが夢です

投資の第一歩を踏み出す方法

─ 「投資に興味がある。でも怖い、損したくない」と思っている方に、どういう言葉をかけたらいいでしょうか?

投資をやっている人が身近にいればいいんですけどね、そしてその人と話をしてみること。本当に、このきっかけがあるかどうか、だと思います。

私の経験だと、マネージャーさんにしろメイクさんにしろ、私が「株やってるよ」と言ったことで始まったわけですから。

「興味がある」という時点で、1回やってみたら、と思います。ギャンブルのような方法を選ばなければ、全財産を失くすことはないでしょうし、例えばそれが不動産だったとしても、「この物件じゃなかった」と思ったら、マイナスになるかもしれないけどその物件を売ればいいので。「投資の受講料だった」と思えばいいのではないでしょうか。

最初から「できない」「減っちゃう」など、マイナス面を考えず、「増える」というプラスの方に脳を切り替えてやってみる。その方が人生楽しいと思いますよね。

リスクを取りにいくよりも、慎重にいきたい人は、積み立てNISAがちょうどいいと思いますし、どのくらい増やしたいか、その人の目標金額にもよると思います。

早く資金を貯めたいのであれば、株の中でも、マザーズ市場で値動きの激しい銘柄にチャレンジしてリターンを得ていくという方法もあります。東証一部市場の銘柄であれば安定しているので、少しずつ増やしていくことももちろんできます。

─ 同じ「株式投資」といっても、いろいろなやり方がありそうですね

人によってスタイルは全然違うと思います。私は、今は「中長期の投資」が7割で「スイングトレード(数日〜数週間の売買)」が3割です。年によって割合が逆転することもありますが、今はこの割合です。

とにかく、株をやっていくと、「自分のスタイルはこっちだな」というのがわかってきます。

─ 自分の株式投資スタイルを見つけるためのお試し期間と、かける金額の目安を教えてください

1銘柄への投資資金として最低10万円を用意し、まず1年間運用してみることですね。「月々1万円を使う」と思えば貯められる金額ですし、「株式投資とは何か」を体験するためには、10万円という金額は必要だと思います。チャレンジするところはチャレンジしないと、大きなリターンは得られないので。

私も目標金額に到達させる必要があるときには、値動きの激しいマザーズ市場の株を買います。資金が減る可能性もありますけれど、増える可能性も増えますので。

─ 杉原杏璃さんにとって、株式投資とはどんな存在ですか

見える世界や接する人たちを広げてくれる、人生においてずっと一緒にいてくれる裏切らないパートナーです。大好きな企業を自分で選べて、購入するときの株価によって、投資する金額を1万円、10万円、もちろん100万円でもそれ以上でも、買える金額を自分自身で選べる株式投資というのは、やりがいがあります。まさに、「夢をかなえる道具」だと思っています。

杉原杏璃さんの今後の活動予定

撮影:今井 淳史

※本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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