e-Taxで確定申告!今年はマイナンバーカードで提出できるか…結果は?
スマホだけで確定申告できるかを試してみたくて、確定申告提出までの、準備編1と2をすませました。いよいよ完結編の、提出です。結論としては、あえて会社で年末調整を行わず、ふるさと納税や寄付もまとめて確定申告で提出しようという、個人的な試みはできました。ですが、少々言いづらいのですが、今年もIDパスワード方式で提出となりました。
いいわけ
まず、準備編の2が終わる前に、国税庁から確定申告の提出期限延長のお知らせが出されました。マイナンバーカードは無事入手できたし、1ヶ月延長と聞いて、ここでかなり気が緩みました。
確定申告にとっておいた体力と時間は、新型コロナウイルスの情報取集に費やしました。
1ヶ月猶予ができた!という期間にも、さっそくマイナンバーカードは活用しました。
宅建士証(宅建に関する記事はこちらから)を受け取るために必要な書類を郵送で取り寄せる際に、身分を証明するものとして使ったり、住民票が必要なときにコンビニでマイナンバーカードを使って受け取りました。
マイナンバーカードがあれば、住民票は区役所で取得するより50円安く入手できることも確認できました。
確定申告への熱量が下がり頭から抜けきったころ、「4月16日」が迫ってきていることに気づきました。
「あ、まだ何もやってない!」といよいよ焦りはじめ、4月17日以降でも受け付けるというアナウンスはチラっと目に入りましたが、無期限になったら永遠に提出できないなと、自分の中で「確定申告の作業をする日」を決めました。
しかし予定していた日に体調を崩して、1日中横になっていました。この時期に体調を崩すと、真っ先に新型コロナが頭をよぎりますね…。熱も咳もなく、おそらく大丈夫でした。
復活前でしたがいよいよマズイ、と急いで必要な書類を集めて、計算もところどころして、なんとか締め切り前日(4月15日)に提出できました。
このように前置きが長くなりましたが、関心ごとがほかに移って、直前に時間的に焦ったこともあり、「スマホで試してみる」という工程が頭からすっぽり抜けてしまいました…。
「確定申告」に対してまだ、片手間にササっとすませるという感覚ではないため、無意識のうちに、大きな画面のパソコンで作業するという行動に出てしまいました。
前の記事で予告していたのにすみません。なのでここからは、スマホの検証結果ではなく、パソコンでの検証の結果をシェアさせていただきます。
マイナンバーカード方式の推奨環境ではなかった
結論から先に申しますと、自分のマシンはマイナンバーカード方式が求める推奨環境ではなかったため、マイナンバーカード方式による提出は、断念せざるを得ませんでした(悲しい)。
そしてPCヘインストール後に表示されたのが次の画面です。
OSは最新バージョンだし、推奨環境に入っている。問題はSafariのバージョン。Safariはブラウザ単体でバージョンアップのコントロールができない仕様になったため、打つ手がない。マイナンバーカード方式はダメだ、締め切りは明後日だ、と、すぐに「ID・パスワード方式」に切り替えました。
ID・パスワード方式で提出
ブラウザはSafariのまま「etax」で検索、国税庁 確定申告書等作成コーナーに入ります。去年のデータがあったので、「保存データを利用して作成」をクリックしました。
過去の保存データを読み込みます
基本的な氏名や住所、給与支払者情報が読み込まれます。
「所得税」と「決算書・収支内訳書」のところに、地震保険の控除系の内容、投資先不動産からの家賃収入それに経費を記入をしていきます。
収支内訳書は、まだまだ慣れません。家賃と、管理費、修繕積立金は、数字をそのまま足せばいいのでわかります。ですが、減価償却費のところは記入が大変です。
RENOSYでは、オーナーの人たち向けに、「確定申告セミナー」を定期的に開催しており、私も参加しています。セミナーで集中して聞きたいところは減価償却費のパートです。何回聞いてもまだ完全には理解できないので、セミナーのときのメモを頼りに入力しました。
また、不動産投資をはじめてから、去年新しく経験したこととしては、設備交換がありました。入居者の退去による「エアコン交換」などが発生して、まぁまぁの金額を支払いました。私はこの経費を「修繕費」の欄に記入しました。
2物件分のローンの利子を計算して、固定資産税の金額も記入し、その他事業にかかった経費は、上記の空欄になっている項目に項目名をつけて記入しました。
ふるさと納税はかんたんでした
所得から控除される地震保険などの所得控除を記入し、はじめてのふるさと納税と、その他寄付金の記入もしました。
不動産所得の収支内訳書の記入に比べたら、シンプルに寄付した金額を入力していけばいいので、簡単でした。
マイナンバーカード、使いました
所得税と収支内訳書を記入しおわり、いよいよ提出、という段階で、マイナンバーの記入を求められました。1年前はここに通知カードの番号を入れましたが、今年はマイナンバーカードをみながら入力しました。
そして、提出完了です!
来年はスマホで
来年、2020年の所得に対しての確定申告時には、忘れずにスマホを使ってみたいと思います。所得税以外の、収支内訳書の提出が可能かどうか、確認できればと思います。
ID・パスワード方式は、推奨環境を満たしてさえいれば、途中の一時保存もできるので、作業をいつでも中断できるし操作はしやすかったです。
確定申告の作業は、数字の入力がたくさんあるので、スマホで操作する方が「画面が小さくて作業がしにくい」と感じるのかどうか、結果は来年に持ち越しとなりました。
※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。
関連キーワード