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作成日: 2018.06.19

家の地震対策をして、ケガのリスクを減らそう

家の地震対策をして、ケガのリスクを減らそう

なかなか実行できないことのひとつに「お部屋の地震対策」がありませんか?部屋を見回してみて、例えば家具の配置を変えるなど、今日からでもできることからはじめませんか。

家具類の転倒、落下、移動を防ぐことが大事

東京消防庁が発行している2015年度版「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」によると、「家具類の転倒・落下・移動」によってケガをした人が約30~50%を占めていました(2003年~2011年までに発生した大地震の調査)。

同ハンドブックでは東京都内を対象に実施したアンケート結果も出ており、高層階になるほど家具類の転倒・落下・移動の割合が大きいことがわかります。1階または2階といった低層階の建物の発生率16.8%に対し、揺れが増幅されやすい11階以上の高層階での発生率は3倍近い47.2%です。3~5階まででも23.8%の発生率があります。

できることからはじめよう

地震対策グッズ購入前にもできることはあります。地震に対する備えがあるかどうか、家の中を確認しましょう。同ハンドブックに沿ってみていきます。

チェック1:部屋の片付け

理想は、クローゼットや備え付けの収納家具へ収納し、収納スペースと生活空間を分けることです。備え付け家具がない場合は、床に物を置いたりして避難の妨げになることのないよう整理整頓をしましょう(イラスト1)。落下によるケガの原因になるため、背の高い本棚や食器棚の上に物は置かないようにしましょう。

チェック2:家具や電化製品のレイアウト

ベッドやソファの近くに背の高い家具があると、転倒して大ケガをする可能性があります。出入口周辺の逃げ道を確保するため、付近に倒れやすい家具類を置かないようにする(イラスト2)、また引き出しが飛び出すこともあるので家具の配置方向もチェックしましょう。

チェック3:「重いものや壊れやすいもの」は低い位置に

高い位置に重いものや食器があったり、ガラス製の雑貨があったりすると落下してきてケガをする恐れがあります。重いものの置き場所を低い位置に変更することで家具の重心を下げ、転倒のリスクが軽減します(イラスト3)。

家具に対する地震対策

それぞれの収納家具に合った地震対策アイテムを施すと「家具類の転倒・落下・移動」によるケガのリスクが軽減されます。

「家具や電化製品」は固定する

もっとも安定感のある固定方法は、ネジで留めるL字金具です。壁に穴が開けられない場合は、家具の上部と天井の間を突っ張って固定するタイプの「転倒防止用突っ張り棒」がよいでしょう。壁側の奥に設置することがポイントです。あわせて棚の底板部分に地震対策用のマットを敷くと効果が増します(イラスト4)。
テレビやPCモニタ、レンジの下には粘着マットを挟みましょう(イラスト5)。
時計や額縁なども固定しておきましょう(イラスト6)。

観音開きの扉には「扉開放防止器具」をつける

こちらも背の高い家具と同じ対策が有効ですが、あわせて地震の揺れで食器棚の扉が勝手に開かないよう「キャビネットストッパー」の設置が望ましいでしょう。これにより、食器が飛び出してしまうのを防ぎます。フロントがガラス戸になっている場合は、飛散防止フィルムも貼り付けましょう。

「キャスター付家具類」への対策

キャスターは移動時以外には必ずロックするようにしましょう。日常的に動かさない家具に対しては、キャスターの下に下皿をつけましょう。
キャスターのついていない家具には、床と家具の接触面に滑り防止マットを設置しましょう(イラスト7)。

ガラスには「飛散防止フィルム」を貼る

移動した家具が窓ガラスに衝突して割れる可能性があります。食器棚のガラスの破損、収納物の飛び出しを防ぐためにも「飛散防止フィルム」を窓全面に貼り付けましょう。両面に貼ることで飛散防止効果が高まるそうです(イラスト8)。

吊り下げ照明は揺れないようにする

大きくゆっくりした揺れで吊り下げ照明は天井にぶつかって落下する危険があるため、ワイヤー等で天井に固定しましょう(イラスト9)。

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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