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更新日: 2021.05.21

アパートやマンションのベランダの改造注意点〜改造NGのポイントとアイデアを紹介

アパートやマンションのベランダの改造注意点〜改造NGのポイントとアイデアを紹介

アパートやマンションのベランダは工夫ひとつでオアシスのように生まれ変わるとも言われます。インテリアを使ってカフェの雰囲気を楽しんだり、もう1つの部屋として活用したりする、そんな素敵なベランダの活用方法を考えてみましょう。

アパートやマンションのベランダを素敵な空間へ改装する

ベランダをおしゃれに活用

ベランダは住居の一部でありながら、外の空気に触れることができる数少ない空間です。インドア派であっても、ベランダに出て深呼吸をすれば心身ともにリフレッシュできます。

ベランダをおしゃれに活用することで、よりリラックスできる素敵な空間へと変身させることができるのです。そのためには、まずはコンセプトをしっかり決めましょう。

たとえば英国のガーデン風、あるいはナチュラル志向、はたまた南国風などです。色合いも木目調やホワイト雑貨で統一するのかといったように、好みに合わせてイメージも膨らんでいくでしょう。

どこまで改造できるのか?

ベランダの改造をどこまでやっていいのか疑問を持つ方もいるでしょう。実はアパートやマンションのベランダは「専用が認められた共有部」と位置づけられているため、原状回復が不可能な改造は基本的にNGとなります。

理由としては、ベランダは火災などの災害時には避難経路として活用するためです。そのため、通路を塞ぐような物の置き方や、大がかりな工事を伴うようなレベルの変更はアパートやマンションのベランダでは行うことができません。

最近は、壁に穴をあけたりしなくてもベランダを簡単におしゃれにできるDIYグッズが販売されています。ホームセンターなどで手軽に手に入るので、そういったものを有効活用しましょう。

契約書の使用細則をチェック

前述したようにベランダは、避難経路として機能もあるため、使用規則について様々な制約があるのです。通路を塞ぐような大きいものを置いてはいけないという制約や、落下物回避のためのルール、床の耐荷重も制限があります。

まずは使用細則をチェックし、ベランダを改造する前に事前に大家もしくは管理会社に相談しましょう。

アパートやマンションのベランダをDIYするアイディア

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アパートのベランダを大がかりに作り変えることは難しいですが、好きな小物を飾ったりインテリアを置いてみたり、タイルを敷いたり等々、簡単なDIYによる改造ならばできる物件は少なからずあるようです。

DIYでアパートのベランダに手を加えて、おしゃれにグレードアップする、具体的な方法をご紹介します。

目隠しを設置する

アパートのベランダの様子は外から見えてしまうケースがほとんどです。目隠しシートやすだれを使えば、プライベートを確保するとともにおしゃれな空間に仕上げることができます。

シートやサンシェードは色々な素材や模様のものがあるので、雰囲気にあったものを選ぶとよいでしょう。

すのこや人工芝で床をおしゃれに

ベランダの床は無機質なアスファルトであることが多いです。そこに人工芝やすのこを敷くことでさわやかな印象を与えられるようになります。

人工芝は水をやる必要はないので、ガーデニングまでは行う時間がないという人に向いているでしょう。

また、塗装したすのこを柵に沿って設置すると、温かみのある印象を生みだします。結束バンドで固定すれば釘打ちも必要なく、取り外しも簡単です。

ホームセンターや100円均一ショップで買えるアイテムだけで行うDIYでも、無機質なベランダを一変して、いきいきとした空間に生まれ変わらせることができるでしょう。

インテリアで雰囲気作り

本格的な改装をしなくても、雰囲気作りにこだわってみたり、インテリアを置いたりして、ベランダを素敵な空間に変えることができます。

ベランダにおしゃれなテーブルとチェアを置くと、それだけでも軽いリゾート気分に浸れます。ブランチやランチを楽しめるような心地よい空間になるでしょう。

どのようなインテリアを用いるかによってベランダはまったく違った雰囲気になります。イメージによって色々なベランダ作りを考えていきましょう。

ベランダガーデニングに挑戦する

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ガーデニングというと一般的には広い庭がある一戸建てで行うことを想像する人も多いのではないでしょうか?ですが、庭のないアパートやマンションであってもベランダやバルコニーを利用して、ガーデニングを楽しんでいる人がたくさんいます。

ベランダをうまく活用して、緑にあふれたお気に入りのスペースを作ってみましょう。

ガーデニングで自然豊かに

ベランダガーデニングは、庭に地植えができる一戸建てでのガーデニングとは異なり、鉢やプランターなどを使用して育てることが多いでしょう。

広さや使用ルールに制限があるベランダでは、植物を置くスペースが限定されてしまいますので、大きな植物を育てることはできません。

しかし、木工シェルフをDIYして鉢植えを吊るしたり、フラワースタンドを設置して立体的に鉢植えを配置したりすれば、限られたベランダを緑豊かな空間に変身させることができます。

ガーデニングで注意すべきことは?

アパート・マンションによって植物を置くこと自体が禁止されていたり、鉢の数が制限されていたりするケースもあるので、植物を買う前に必ず確認しましょう。

虫がわかないようにするのも大切です。鉢も落下しないよう手すりの上には置かないようにもしなければなりません。廃土や石をうっかり排水溝に流さないようにするなど、近隣や上下階の住民に迷惑がかからないよう、気をつけましょう。

気をつけたいマナーとルール

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ベランダに手を加える中で、気をつけたいマナーやルールにはどんなものがあるのでしょうか?

先述したとおり、ベランダは共有部として大がかりな改造はできません。契約書に細かい規則について書かれているだけでなく、ご近所トラブルにならないためのポイントなどについても紹介します。

原状回復できない改造は許可が必要

賃貸アパートやマンションのベランダでは、退去時に回復できないような改造はNGであることがほとんどです。ベランダリフォームをする際には大家や管理会社に内容を伝え、許可をとるようにしましょう。

勝手に改造を行った場合、最悪補償しなければならなくなるので、改造を行う際は十分な注意が必要です。

花火やプールはご近所トラブルの原因に

ベランダの使用に関して管理規約や使用細則に記載されている場合は、その内容を遵守しなければなりません。火気厳禁のベランダの場合、花火だけでなく喫煙にも規約が設けられていることがあるので要注意です。

ただし、規約に明記されてなくてもマナー違反となる行為があります。たとえばプールなどは、近隣の部屋に水が飛んだり、子供の遊ぶ声の大きさで苦情が入ったりすることもあるので注意が必要でしょう。

ベランダでの喫煙行為はNG?

「部屋の中がヤニ臭くなる」「子供がいて家の中ではタバコを吸いづらい」など、ベランダでタバコを吸う理由は様々です。

しかし、ベランダでの喫煙により、隣や上の階の洗濯物にタバコの臭いがついたり、タバコの灰が階下に落ちて洗濯物が焦げたりと、トラブル事例も多く報告されています。

規約で禁止されていない場合でも、自室の換気扇の下で吸う、煙の出にくい非加熱式のタバコに変えるなど、近所に配慮することでトラブルを防止することにつながるでしょう。

ベランダトラブルと対処法

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ベランダでよくある代表的なトラブルとはどんなものでしょうか?その対処法についても触れておきましょう。

ベランダは共用部分

ベランダは住んでいる人が専有で使用できるとは言っても、前述のとおりあくまでも共有部分です。勝手な改装がNGなのはもちろんですが、中にはきちんと使用されているか、定期的にチェックが入る物件もあります。

その際、避難はしごの上や防災用の蹴破り戸の前に、インテリアやガーデニング用の鉢を置かないようにしなくてはなりません。また、隣の部屋とつながっていることが多いベランダは、使い方によってトラブルを招くことがあります。

騒がしくするのはもちろんダメですが、ゴミなどを溜めて異臭を放ったりするのもよくありません。自分だけのスペースではないことを意識する必要があります。

水漏れ

ベランダで水漏れが発生し、下の部屋に浸水したり、置いていたものが水浸しになったりするというトラブルがあります。

ベランダでの水漏れの原因で一番多いのが「ひび割れ」です。ベランダでひびを見つけたら早めに大家や不動産屋に連絡し、業者を呼んでもらいましょう。

ガーデニングによる土詰まりや、経年劣化によって排水溝の流れが悪くなると、詰まった水が溢れることもあります。普段からベランダ掃除をこまめに行うことで予防できるでしょう。

まとめ

アパート・マンションのベランダはアイディア次第でおしゃれに変身させることができます。100均やホームセンターで売っている簡単なインテリアでも、素敵な空間に生まれ変わらせることができるのです。

ただし、住民の共有のスペースでもあるため、どの程度改造するかは確認が必要です。また、音や臭いなどで迷惑をかけないよう、気配りも必要になってきます。

癒やしのひと時を楽しめるような、素敵なベランダ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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