公開日: 2026.09.30

千代田線・京成線・都電が集う交通結節点で再開発が加速! 荒川区「町屋」が住みやすい街として注目される理由|まちの住みやすさ発見

千代田線・京成線・都電が集う交通結節点で再開発が加速! 荒川区「町屋」が住みやすい街として注目される理由|まちの住みやすさ発見

見知らぬ土地に不動産を購入する際は、物件だけでなく周辺の環境を知っておきたいもの。現在の様子はもちろん、未来のまちを事前に把握できると、購入物件の将来の資産価値も予想しやすくなります。たとえば、商業施設やホテルが増えると雇用が創出され、賃貸需要が高まるといったケースも。「まちの住みやすさ発見!」では、さまざまな角度からまちのよさに迫ります。

今回は、東京都荒川区内、東京メトロ千代田線・京成電鉄本線・都電荒川線(東京さくらトラム)が集まる交通結節点、町屋駅周辺をご紹介します。

町屋駅とは

町屋駅は、東京都荒川区の中央部に位置する交通拠点です。東京メトロ千代田線と京成本線が乗り入れ、隣接して都電荒川線(東京さくらトラム)の「町屋駅前」停留場があります。地下鉄、高架鉄道、路面電車という異なる交通機関が徒歩数分圏内に集まり、立体的に交差している点も特徴です。

千代田線で大手町・表参道方面へ、京成本線で日暮里・京成上野・成田方面へ、都電荒川線で三ノ輪橋・早稲田方面へアクセスできます。2025年度の1日平均乗降人員は東京メトロ町屋駅が62,749人、京成町屋駅が20,370人。都電「町屋駅前」停留場も2024年度に1日当たり8,555人が利用しており、多くの人が行き交う交通結節点となっています。

町屋駅からの所要時間

町屋駅周辺・沿線の開発情報

(仮称)荒川7丁目計画     

「(仮称)荒川7丁目計画」は、京成町屋駅から徒歩約2分の場所で進められている大規模開発計画です。計画地は、三菱電機ビルソリューションズの旧本社跡地で、約2.2万m2の延床面積を持つ事務所3棟が立地していました。2024年12月に解体工事が始まり、2026年4月時点で更地化が完了しています。

高さや階数、戸数などの詳細は未公表ですが、駅近かつ、まとまった規模の敷地であることから、今後の土地利用が注目されています。また、東隣では「都営高層住宅 荒川区荒川七丁目団地(B・C棟)」の建て替えも計画されており、町屋駅南側では複数の更新計画が重なり、街並みが大きく変わる可能性があります。

「(仮称)荒川7丁目計画」現地の様子
「(仮称)荒川7丁目計画」現地の様子
「(仮称)荒川7丁目計画」現地の様子
「(仮称)荒川7丁目計画」現地の様子

西日暮里駅前地区再開発    

「西日暮里駅前地区第一種市街地再開発事業」は、町屋駅から東京メトロ千代田線で3駅の西日暮里駅前で進む、荒川区内最大規模の再開発です。2025年1月に再開発組合の設立が認可され、本格的に始動しました。対象は西日暮里駅東側の約2.3haで、地下3階・地上46階、高さ約170mの商業・住宅複合施設を整備する計画です。延べ面積は約16.4万m2、総事業費は約1,340億円を見込み、完成すれば荒川区内で最も高い建築物となる予定です。工事完了は2033年10月を予定しており、西日暮里駅周辺の新たな拠点形成が期待されています。

「西日暮里駅前地区再開発」計画地周辺の様子
「西日暮里駅前地区再開発」計画地周辺の様子
「西日暮里駅前地区再開発」計画地周辺の様子
「西日暮里駅前地区再開発」計画地周辺の様子

三河島駅前再開発

町屋駅の隣接エリアにあたる三河島駅前では、「三河島駅前北地区第一種市街地再開発事業」が進められています。事業区域は約1.5ha、総事業費は約640億円で、老朽木造建物が密集する駅前地域の防災性向上とにぎわい創出を目的とした計画です。建物は地上43階、高さ約160m、延べ面積約8.97万m2で、1〜3階に商業・生活サービス・子育て支援施設、4〜7階にシニア住宅、8〜43階に一般住宅を配置し、住宅は計749戸を予定。商業施設や多目的アリーナも整備され、2030年度の事業完了を予定しています。

「三河島駅前北地区第一種市街地再開発事業」現地の様子
「三河島駅前北地区第一種市街地再開発事業」現地の様子
「三河島駅前北地区第一種市街地再開発事業」現地の様子
「三河島駅前北地区第一種市街地再開発事業」現地の様子

荒川区の基本情報

荒川区の人口

荒川区の人口は約22.6万人(2026年7月1日現在)で、区では1998年以降、再開発などを背景に人口が増加傾向へ転じ、近年も人口・世帯数ともに右肩上がりが続いています。

住民からの評価も高く、荒川区が実施した荒川区政世論調査(令和5年度)では、「住みよさ」についての項目で「非常に住みよい」と「まあまあ住みよい」を合わせた割合が93.3%にのぼるなど、高い結果が出ています。

町屋エリアの人口も上昇基調で安定しており、世帯数においては2000年の約12,000世帯から約16,500世帯へと、大幅に増加しています。

区内の企業・周辺の大学

企業名 従業員数
クリナップ株式会社 3,483名(連結、2026年3月)
株式会社ADEKA 5,434名(連結、2026年3月末現在)
TONE株式会社 160名(連結、2025年5月31日現在)
  • 東京都立大学 荒川キャンパス
  • 帝京科学大学 千住キャンパス
  • 東京芸術大学 千住キャンパス
  • 東京電機大学 千住キャンパス

現在のまちの様子(2026年8月時点)

町屋駅前

町屋駅は、地上で東西に伸びる都電荒川線、地下を走る東京メトロ千代田線、高架上を走る京成本線の3路線が交差しています。それぞれの駅出口が近いので、乗り換えの導線もスムーズです。

駅前では1990年代から2000年代に市街地再開発が行われ、現在は下町ならではの情緒あふれる街並みの中に、商業・公共施設が集まっています。その中心となる「センターまちや」は、駅南に建つ複合商業施設。地下で千代田線と直結しており、低層階はショッピングセンター「サンポップマチヤ」として、飲食からファッションまで多彩な店舗が営業。さらに文化施設「ムーブ町屋」や「荒川区 町屋区民事務所」も入居しており、エリアの拠点となっています。そのすぐ南に建つ「マークスタワー」も、地下で千代田線と直結する複合商業施設。1階と2階には、食品スーパー「赤札堂 町屋店」やインテリア用品店「デコホーム」、「フレッシュネスバーガー 町屋店」などが並んでいます。

センターまちや
センターまちや
サンポップマチヤ
サンポップマチヤ
京成町屋駅と都電
京成町屋駅と都電
赤札堂 町屋店
赤札堂 町屋店

町屋駅の南エリア

都電荒川線の線路南側は、いくつかの商店街と住宅街で形成されています。線路と交差して南北にのびる尾竹橋通り沿いは「町屋駅前銀座商店街」となっており、昔ながらの商店や飲食店など30を超える店舗が並んでいます。

尾竹橋通りから東へ進めば「町屋駅前東口商店会」があり、その近くでは「(仮称)荒川7丁目計画」が進行中。「三菱電機ビルソリューションズ」の旧本社跡地で、現在は更地となっているのでこれから変わっていく町屋の姿が見られます。

計画地の北東に建つのが、「ゆいの森あらかわ」です。2017年に開館した複合施設で、約60万冊の蔵書を誇る「中央図書館」や、絵本に囲まれた「ゆいの森ホール」、「吉村昭記念文学館」などで構成。「遊ぶラウンジ」では未就学児や親子が交流できるほか、託児室や芝生広場などもあり、子育て家族にも優しい施設となっています。

町屋駅前銀座商店街 
町屋駅前銀座商店街
町屋駅前東口商店会
町屋駅前東口商店会
「(仮称)荒川7丁目計画」現地の様子
「(仮称)荒川7丁目計画」現地の様子
ゆいの森あらかわ
ゆいの森あらかわ

町屋駅の北・東エリア

都電荒川線の線路北側も、いくつかの商店街と住宅街が共存する街並み。その中心で600mほど北へ続くのが、「まちやアベニュー」という商店街です。駅前から伸びる尾竹橋通り沿いにあり、昔ながらの商店からチェーン店まで50を超える店舗が軒を連ねています。そのまま通りを北へ進み、隅田川に架かる尾竹橋を渡れば、足立区や北千住方面へと続きます。

尾竹橋を渡る手前で隅田川沿いを西へ進むと、「尾久の原公園」が広がります。約6万m2の広さを持つ都立公園で、大きな原っぱや湿地、トンボ池などで構成。約200本のシダレザクラが植えられた桜の名所としても知られ、春には「尾久の原公園シダレザクラ祭り」も開催されます。

公園といえば、区を代表する「荒川自然公園」があります。駅から東へ約350m、都電荒川線の線路がカーブする辺りに位置しており、その広さは約6.1万m2。白鳥の池や野草園、昆虫観察園などで構成。自転車やゴーカートに乗れる交通園、わいわいプール、アスレチック遊具などもあり、子どもがのびのび遊ぶことができます。

まちやアベニュー
まちやアベニュー
尾竹橋
尾竹橋 
尾久の原公園
尾久の原公園 
荒川自然公園
荒川自然公園

町屋駅の西エリア

都電荒川線「町屋駅前」停留場から、隣の「町屋二丁目」停留場までは、線路に沿って西へ400mほどの歩ける距離です。線路沿いの道にも商店が並んでおり、買い物環境の良さがうかがえます。

都電荒川線を彩るのが、荒川区が40年ほど前から続けるバラの植栽です。区内を走る約4.8kmのうち、植栽可能な約4kmに約140種のバラが植えられており、色とりどりの花が咲く春と秋には、都電とバラが並ぶ風景を楽しめます。

線路北側の町屋2丁目は落ち着いた住宅街となっており、保育園や小学校なども点在。子どもと手を繋いで歩く親子の姿が見られます。そんな中、地上8階建て・全40戸の分譲マンション「Brillia 町屋」が建設中。幅広い住戸プランが用意され、単身者からファミリーまで多様な暮らしに応える住まいとして2027(令和9)年4月上旬に完成予定です。

都電荒川線の専用軌道区間
都電荒川線の専用軌道区間
町屋二丁目停留場 
町屋二丁目停留場
「Brillia町屋」建設地周辺の街並み 
「Brillia町屋」建設地周辺の街並み
「Brillia町屋」建設地 
「Brillia町屋」建設地

都電が走るのどかな風景と、開発による進化が共存する街

すでに完成した駅前再開発と、これから本格化する大規模開発の両方を併せ持つ町屋。3路線が使える交通利便性を背景に、今後の資産価値の伸びしろが注目されるエリアです。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産投資の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士や不動産の専門家たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産投資」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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