福岡市最大規模の再開発エリア“箱崎キャンパス跡地”に注目! 医療と学術の拠点、“スマートシティな”まちづくり。「貝塚〜馬出九大病院」|まちの住みやすさ発見
見知らぬ土地に不動産を購入する際は、物件だけでなく周辺の環境を知っておきたいもの。現在の様子はもちろん、未来のまちを事前に把握できると、購入物件の将来の資産価値も予想しやすくなります。たとえば、商業施設やホテルが増えると雇用が創出され、賃貸需要が高まるといったケースも。「まちの住みやすさ発見!」では、さまざまな角度からまちのよさに迫ります。
今回は、福岡市地下鉄箱崎線の馬出九大病院前(まいだしきゅうだいびょういんまえ)駅・貝塚駅、JR鹿児島本線の箱崎駅周辺をご紹介します。
馬出九大病院前駅、貝塚駅、箱崎駅とは
馬出九大病院前駅は、福岡市地下鉄箱崎線の駅で、「九州大学病院」に直結する医療・学術機能に特化した拠点です。高度医療を担う大学病院を中心に、研究・教育施設が集まり、専門性の高い都市機能が形成されてきました。沿線では「九州大学箱崎キャンパス跡地」利用計画が進められており、周辺エリアとの連動にも注目が集まります。徒歩圏にはJR吉塚駅があり、交通利便性の広がりも特徴です。
箱崎駅は、JR鹿児島本線の駅で、福岡市東部に位置する交通拠点の一つです。古くからの市街地と大学・研究機関が近接するエリアにあり、通勤・通学を中心に安定した利用があります。地下鉄箱崎線の沿線エリアにも近く、周辺の都市機能と結びつきながら役割を果たしてきました。今後は周辺エリアの動きとあわせて、その立ち位置にも関心が高まっています。
貝塚駅は、福岡市地下鉄箱崎線と西鉄貝塚線が接続する結節駅です。都心部と福岡市東部を結ぶ交通の要所として、多方面への移動を支えています。駅周辺には住宅地や公共施設が広がり、生活拠点としての性格も持ち合わせています。箱崎線沿線のエリア全体をつなぐ役割を担う駅として、日常的な利便性の面でも重要な存在です。
箱崎線沿線の開発情報
九州大学箱崎キャンパス跡地再開発
貝塚駅周辺の「九州大学箱崎キャンパス跡地」では、「HAKOZAKI Green Innovation Campus」を掲げた大規模な再開発が進んでいます。世界を牽引する未来のまちづくりを目指し、次世代通信技術「IOWN(アイオン)」を活用したスマートシティの実現に取り組んでいるのが特徴です。
エリア内には研究拠点「BOX FUKUOKA」や、日本最大級の食のエンタメ拠点となる「フクオカサスティナブルフードパーク」が誕生予定で、学びと産業が交わる新たな拠点として期待されています。さらに、約2,000戸の分譲住宅やインターナショナルスクールの新設、1万本以上の植栽による緑化率40%の豊かな環境づくりなど、暮らしやすさと未来志向を両立したまちづくりが進行中です。
JR鹿児島本線 「JR貝塚駅」開業予定(2027年予定)
「九州大学箱崎キャンパス跡地」に隣接する場所に、再開発エリアの交通拠点として、JR鹿児島本線の新駅の設置が予定されています。JR九州が駅名自体に「JR」を付けるのは初めてで、開業は2027年の予定です。場所は箱崎駅から北へ約1.7キロ、貝塚駅から約200メートルとアクセス性が高く、“まちの玄関口”として周辺エリアとの回遊性が一段と向上することが期待されています。
貝塚公園再整備および基盤整備
「貝塚公園」の再整備は、地域のにぎわいと暮らしやすさを高めるプロジェクトとして進められています。現在は設計やワークショップを重ねながら計画を磨き上げている段階で、工事は2027年度以降に本格的にスタートする予定です。
それに先立ち、周辺道路などの基盤整備が先行して進行中。公園と周辺エリアをつなぐ動線づくりが着実に進められています。再整備によって、地域の人が集まりやすく、日常的に利用しやすい公園へと生まれ変わることが期待されています。
馬出九大病院前駅周辺の産官学連携プロジェクト
馬出九大病院前駅周辺では、ライフサイエンス分野の拠点づくりとした「エフラボ九大病院」が2026年1月に開業。賃貸型ウェットラボおよびライフサイエンス企業向けの創業支援施設です。九州大学病院と渡り廊下で直結し、臨床機能と連携できる点が特徴で、国立大学病院内に民間企業がレンタルラボを設ける取り組みは国内初となります。研究開発から事業化までを支える環境が整備されています。
東区の基本情報
福岡市東区の総人口は、約34.2万人(2025年11月1日時点、福岡市公表推計人口)で、福岡市全体の約20%を占め、市内で最も人口規模の大きい区です。博多湾に面し、志賀島からアイランドシティに至るまで、多様な自然環境と市街地が広がる点が特徴です。沿岸部の開発エリアから既成市街地、住宅地まで幅広い地域を内包し、福岡市の中でも多面的な性格を持つエリアとして位置付けられています。
通勤・通学エリアの企業・大学
| 九州大学病院 | 3,300名(常勤・非常勤合計、2025年4月1日現在) |
|---|---|
| 九州大学 | 教職員約8,000名、学生約19,000名(各キャンパス合計) |
| 福岡県庁 | 3,000名以上 (本庁舎勤務者、2025年3月現在) |
| 西部ガス株式会社 | 845名(2025年4月1日現在) |
東区には、「九州大学」や「九州大学病院」といった学術・医療機関に加え、福岡県庁をはじめとする行政関連施設、企業の事業拠点などが立地しています。業務・研究・学びの拠点が集積するエリアとして、福岡都市圏の重要な一角を担っています。
現在のまちの様子(2026年1月時点)
馬出九大病院前 九州大学病院側
馬出九大病院前の九州大学病院側は、「九州大学病院」を核とするエリアです。「ゆめタウン博多」と「筥崎宮」の参道が面する国道3号線まわりは常に多くの車が行き交っています。一方、病院前の通りから横道に入ると交通量は減り、歩行者が主役に。飲食店や新しいカフェが点在しています。前述したライフサイエンスラボ「エフラボ九大病院」のあたりは、医学部生など大学関係者が多く行き来しています。
馬出九大病院前 福岡県庁側
馬出九大病院前駅の福岡県庁側は、福岡県庁を中心に、人通りの多いエリアです。昼時には庁舎や周辺の事業所から人が流れ出し、多くの飲食店がにぎわいを見せています。福岡の有名店である「REC COFFEE」の店舗もあり、少し離れたところでもコーヒー屋さんがあることがわかるくらいコーヒーのいい香りが漂います。
東公園では休憩や散策を楽しむ人の姿が多く、ゆったりとした心地よい雰囲気の場所です。多くの人が訪れる正月大祭も有名な、「十日恵比須神社」もこのエリアにあります。文化・スポーツ施設が集まる「パピヨン24」周辺もにぎわいを見せ、行政機能と生活、交流が重なり合う街並みが広がっています。
箱崎駅
箱崎駅周辺は、九州の大動脈といわれる国道3号線に近く、昼前の時間帯でも車の往来が多いエリアです。朝夕は慢性的に混雑し、都市高速道路も近接するなど、自動車交通の比重が高い立地といえます。一方で、九州大学箱崎跡地に沿って整備された新しい道路は、まだ利用が少なく、人や車の動きは限定的です。跡地内には遊具のあるスペースや見学可能な建物が残り、散策する人の姿も見られました。開発の本格化はこれからといった様子で、今後がとても楽しみなエリアです。駅前は人通りが多く、「筥崎宮」の参道周辺には参拝客や屋台もあり、幹線道路沿いのにぎわいと生活圏の落ち着きが交錯する街並みが広がっています。
新しい道路などのある街並み
医療・学術と次世代のまちづくりが重なる街
馬出九大病院前駅から箱崎駅、貝塚駅にかけてのエリアは、医療・学術拠点としての成熟した顔と、大規模再開発による将来像が重なり合う場所です。「九州大学病院」を核とした産官学連携や、箱崎キャンパス跡地で進む次世代型のまちづくりは、暮らしや働き方の選択肢を広げる可能性を秘めています。一方で、公園や飲食店など、現在の生活を支える風景も確かに息づく、注目のエリアです。
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