再開発により進化し続ける新宿と、新宿に好アクセスな西武新宿線(下落合、都立家政、上石神井、武蔵関)の変わらない魅力|まちの住みやすさ発見
見知らぬ土地に不動産を購入する際は、物件だけでなく周辺の環境を知っておきたいもの。現在の様子はもちろん、未来のまちを事前に把握できると、購入物件の将来の資産価値も予想しやすくなります。「まちの住みやすさ発見!」では、さまざまな角度からまちのよさに迫ります。
今回は、JR・西武鉄道・京王電鉄・小田急電鉄・東京メトロなど複数の路線が利用でき、1日あたりの乗降者数でギネス世界記録を持つ新宿駅に1本でアクセスできる西武新宿線の4駅(下落合、都立家政、上石神井、武蔵関)をご紹介します。
西武新宿線は巨大ターミナル駅・新宿に近接
新宿駅と近接している西武新宿駅。乗り換えに利用する新宿駅は、1日の乗降客数が世界最多を誇る駅としてギネスにも認定された巨大ターミナル駅でもあります。
新宿駅はJRのほか、3つの私鉄(西武新宿線、京王線、小田急線)、2つの地下鉄(東京メトロ丸の内線、都営大江戸線)が接続しています。
新宿駅まで約12分
下落合駅から西武新宿線のターミナル・西武新宿駅までは約6分。手前の高田馬場駅で乗り換えると、新宿駅まで約12分で行くことができます。新宿に出ればJRや私鉄各線を利用できるので、社会人はもちろん学生にも魅力的な路線といえるでしょう。
西武新宿線の玄関口・西武新宿駅がリニューアル
西武新宿・高田馬場に、通勤の負担が少ない約20分圏内で行けるエリアは、下落合〜武蔵関(準急利用時)。通勤・通学に便利なことに加え、沿線に大学のキャンパスが多いことから、常に人気と需要の高いエリアです。
2019年4月には西武新宿駅のリニューアルが完了。快適でわかりやすい駅を目指し、改札外コンコースや駅舎ファサードの視認性・利便性・快適性の向上が図られました。
新宿駅周辺の大規模再開発
「新宿グランドターミナル」構想による新宿エリアの再編
「新宿グランドターミナル」とは2040年を見据えた新宿の街づくりとして、東京都と新宿区が中心に進めている構想です。
コンセプトは、駅・駅前広場・駅ビル等が一体化し「交流・連携・挑戦」が生まれる場所。現在の新宿の特性を生かしつつ、今抱えている新宿の街と駅の課題を解決することで、より魅力的な街にしていく構想です。
街づくりの方向性としては、以下の4つが挙げられています。
引用:新宿の拠点再整備方針(案)~新宿グランドターミナルの一体的な再編~東京都・新宿区 (PDF)|東京都都市整備局
- 世界一のターミナルにふさわしい機能の充実・強化
築50年以上が経過した駅ビルの建替えを契機として、複数の駅と駅前広場も含めて一体的に整備することで、国際交流都市の玄関口としてふさわしい整備を行う- 駅とまち、まちとまちの回遊性向上
新宿に訪れる誰もが自由に行き交うことができ、活動しやすい歩行者空間を創出する- 国際競争力の強化に資する機能の導入
国際ビジネス交流ゾーンを形成する中核的な拠点の一角として、来訪者の多さや多様な機能の集積を生かし、世界から投資や消費を生み出す、国際水準の環境整備や新たな魅力を発信し続ける機能の導入を誘導する- 周辺地域への展開
ターミナルの再編を契機として、周辺のまちづくりを進め、新宿のまち全体の機能更新を促進する
新宿グランドターミナルで新宿はどう変わるのか?
新宿グランドターミナルに向けて、東京都・新宿区があげている具体的な方針をいくつかご紹介いたします。
グランドターミナルと街を「東西骨格軸」でつなぐ
新宿駅の東西の行き来をよりしやすくする取り組みです。2020年に開通済みの地下の東西自由通路に加え、線路上空に東西デッキを設置し、よりスムーズな移動ができるようになる予定です。
グランドターミナルの顔となるプラザ・テラスを整備
新宿駅の線路上空に新宿の新たな顔として「新宿セントラルプラザ」の整備、また新宿駅のデッキから地下までを結ぶ「新宿テラス」の整備が予定されています。
グランドターミナルの各所に人が佇みたくなる空間とみどりの創出
新宿セントラルプラザ、新宿テラスを人の動きが視覚的にわかりやすい設計に。また、緑を多く取り入れることで、居心地の良い空間作りが予定されています。
新宿駅西口地区開発事業(2022年〜2029年)
小田急電鉄株式会社および東京地下鉄株式会社が中心となって進めている開発事業で、新宿グランドターミナルの一環として進められています。
この計画で予定されているビルが完成すると、新宿駅西口に地上48階、高さ約260mの高層ビルが誕生します。
下落合、都立家政、上石神井、武蔵関の基本情報
人口推移
2005年から2020年までにかけて各駅とも人口が微増傾向にあり、今後も引き続き安定した賃貸需要が見込まれます。
沿線の大学
早稲田大学 早稲田・戸山・西早稲田・所沢キャンパス |
45,801人(2023年5月1日現在) |
---|---|
工学院大学 新宿キャンパス |
6,579人(2023年5月1日現在) ※全学年合計。1・2年次は八王子キャンパス |
東京女子大学 | 3,913人(2023年5月1日現在) |
武蔵野大学 武蔵野キャンパス |
3,601人(2023年5月1日現在) |
成蹊大学 | 4,552人(2023年5月1日現在) |
西武新宿線沿いには数々の大学のキャンパスがありますが、その中でも圧倒的に在籍者数が多いのが早稲田大学です。
早稲田・戸山・西早稲田キャンパス最寄の高田馬場駅に繋がっている私鉄は西武新宿線しかないという点、また、東伏見駅には東伏見キャンパス、所沢駅には所沢キャンパスがある点から、西武新宿線は早稲田大学の在学生や職員にとって重要な存在ということがうかがえます。
沿線の企業
企業名 | 従業員数 |
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日本光電工業株式会社 | 5,751人(連結、2023年3月31日現在) |
エステー株式会社 | 859人(連結、2023年11月1日現在) |
大正製薬ホールディングス株式会社 | 8,784人(連結、2023年3月31日現在) |
株式会社ビックカメラ | 9,699人(連結、2022年8月31日現在) |
日清食品ホールディングス株式会社 | 15,227人(連結、2023年3月時点) |
SOMPOホールディングス株式会社 | 49,057人(連結、2023年3月時点) |
西武新宿線沿線には、大学だけではなく多くの企業も本社を構えています。これも新宿エリアの利便性が関係していると思われます。さらに「新宿グランドターミナル」など今後の開発も考えると、さらに新宿の魅力が高まり、企業の本社移転が増えることも考えられるでしょう。
現在のまちの様子※2021年2月時点
- 下落合(西武新宿まで普通で5分)
- 都立家政(西武新宿まで普通で15分)
- 上石神井(西武新宿まで急行で18分)
- 武蔵関(西武新宿まで準急で20分、急行→普通で約23分)
下落合(西武新宿まで普通で5分)
西武新宿駅や高田馬場駅が持つ賑わった雰囲気とは打って変わって、落ち着いた空気の流れる街です。周辺には、「新宿区立せせらぎの里公苑」や「落合中央公園」など、ゆっくり過ごすのにちょうど良い公園があります。
また、高田馬場駅まで徒歩約10分、池袋駅まで自転車で約15分なので、買い物にも困らないでしょう。住環境の快適さと生活の利便性の両方を兼ね備えた街です。
都立家政(西武新宿まで普通で15分)
駅すぐそばにある「都立家政商店街」には90以上もの店が軒を連ね、活気があります。普段の買い物は、この商店街だけで十分でしょう。
また、都立家政商店街のマスコットキャラクター「かせいチャン」はあの『あしたのジョー』の作画を担当したちばてつやさんによって描かれました。
自転車で高円寺駅まで約10分で行けますので、休日は古着屋や喫茶店巡りも楽しめます。
上石神井(西武新宿まで急行で18分)
急行停車駅である上石神井駅は、2駅で高田馬場駅まで行くことができます(急行乗車の場合)。
商店街は上石神井商店街振興組合と上石神井富士見通商店街富士見会の2つがあり、商店が充実しているのは嬉しいポイント。各方面に向かうバスがあり、吉祥寺や大泉学園にアクセスしやすいのも魅力です。
善福寺公園まで徒歩で約17分、石神井公園まで徒歩で約20分と好立地です。
また、上石神井では新たなまちづくりの構想が進んでいます。新青梅街道~千川通り間(外環の2)が事業着手し、西武新宿線の連続立体交差化計画について都市計画案が提示されるなど、道路や鉄道の基盤整備の内容が明らかになりました。魅力的なまちづくりに向け、現在進行形で議論が進んでいます。
武蔵関(西武新宿まで準急で20分、急行→普通で約23分)
駅周辺に4つの商店街がある街ですので、普段の買い物には困らないでしょう(武蔵関駅北口商店会、武蔵関駅前商工会、武蔵関駅前通り商店会、武蔵関商栄会)。
駅から徒歩で約3分の場所に武蔵関公園があり、地域の方の癒やしのスポットとして人気。また、中央線随一の街である吉祥寺駅まで自転車で約15分、バスで約20分と買い物するにも困らない街です。
新宿の再開発により、人が集まり続ける街へ
新宿、高田馬場と城西エリアや東京都下、埼玉を結ぶ西武新宿線は、世界一の巨大ターミナル・新宿、日本有数の学生街・高田馬場へのアクセスすることができる利便性を有しています。さらに、新宿の再開発は進み、今後も人々にとって重要な存在としてあり続けるでしょう。
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