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更新日: 2021.05.21

都税はクレジットカードで支払える!ポイントで現金よりお得に支払う方法を解説

都税はクレジットカードで支払える!ポイントで現金よりお得に支払う方法を解説

固定資産税都市計画税などの「都税」をクレジットカードで支払えるのか?と思っている人もいるでしょう。結論からいうと、都税はクレジットカードで支払うことができます。クレジットカードで支払うことでポイントが付くのでメリットがありますが、逆に注意点もあります。今回は、そんな都税のクレジットカード払いについて詳しく解説していくので、クレジットカード払いを検討している人は参考にしてみてください。

都税はクレジットカードで支払える

冒頭のように、都税はクレジットカードで支払うことが可能です。この点について、まず以下を知っておきましょう。

  • クレジットカード払いができる税金の種類
  • 利用可能なクレジットカードの種類
  • 支払いに必要なもの 
  • 支払上限は100万円

クレジットカード払いができる税金の種類とは

クレジットカード払いができる都税は以下の通りです。

  • 自動車税・固定資産税都市計画税(23区内のみ)
  • 固定資産税(償却資産・23区内のみ)
  • 不動産取得税・個人事業税
  • 鉱区税
  • その他

「その他」とは、法人都民税・法人事業税・地方法人特別税・事業所税・宿泊税・軽油引取税・ゴルフ場利用税・都たばこ税・自動車取得税のことです。

ただ、これら「その他」に該当する都税をクレジットカードで支払うときは、「納付予定の数日前に都税事務所までに連絡する必要がある」などのルールがあるので、詳しくは都税事務所に確認してみましょう。

参考:
<都税Q&A><都税クレジットカード納付> | 東京都主税局
2020年6月1日から東京都税の納付書が「PayPay、LINE Pay 請求書払い」に対応

利用可能なクレジットカードの種類

都税などの支払いに利用できるクレジットカードは以下の通りです。

  • VISAカード
  • マスターカード
  • JCBカード
  • アメリカンエクスプレス
  • ダイナースクラブカード
  • TS CUBIC カード

全てのクレジットカードが利用できるわけではないので、税金をクレジットカードで支払おうとしている人は注意しましょう。

支払いに必要なもの

続いて、クレジットカードの支払いに必要なものを解説します。そもそも都税をクレジットカード払いする方法は以下2通りです。

  • PCやスマホから直接アクセスして納付する
  • スマホなどから「モバイルレジ」を利用して納付する

上記2通りの方法を解説しつつ、支払いに必要なものも解説していきます。

都税クレジットカードお支払サイトで納付する

事前に、納付番号・確認番号・納付区分・クレジットカード情報を把握しておきましょう。

「納付番号・確認番号・納付区分」は納税通知書・納付書に記載されています。その上で、以下の流れで納付します。

  • PCやスマホから支払いサイトへアクセス
  • 上述した納付番号、確認番号、納付区分を入力
  • 画面内容を確認してクレジットカード情報を入力

参考: 都税 クレジットカードお支払サイト

モバイルレジを利用して納付する

一方、スマホなどから「モバイルレジ」を利用すれば、納付番号・確認番号は不要です。つまり、納付区分とクレジットカード情報の確認のみ必要になります。

納付の流れは以下の通りです。

  • モバイルレジのHPへアクセスしてダウンロード
  • モバイルレジを起動・納税通知書・納付書に印字されたバーコードの読み込み
  • 納付区分を入力
  • クレジットカード情報を入力

参考: モバイルレジ

ただし、モバイルレジで支払いできるのは、税額が30万円以下の納税通知書・納付書だけです。

支払上限は100万円

都税をクレジットカードで支払える上限は最高100万円までです。そのため、固定資産税都市計画税で100万円を超える場合や、法人都民税が100万円以上する場合はクレジットカード払いはできません。

都税をクレジットカード払いした際の決済手数料

都税をクレジットカード払いした場合には、決済手数料として以下がかかります。

納付する税額 決済手数料
1円〜10,000円 73円(消費税込78円)
10,001円〜20,000円 146円(消費税込157円)
20,001円〜30,000円 219円(消費税込236円)
30,001円〜40,000円 292円(消費税込315円)
40,001円〜50,000円 365円(消費税込394円)

上記は1件当たりの決済手数料であり、上記の表を超える金額(5万円超)は税額が10,000円増えるごとに決済手数料73円(消費税別)が加算されるという仕組みです。

税額を入力すれば決済手数料が算出されるシミュレーションサイトもあるので、決済手数料が気になる方は活用してみるとよいでしょう。

また、分割払いやリボ払いも可能ですが、その場合はクレジットカードごとに決まっている手数料がかかる点は要注意です。

参考: <都税Q&A><都税クレジットカード納付> | 東京都主税局

クレカ払いしたほうがお得なのはポイント還元率1%以上のカード

前項までで、都税はクレジットカード払いが可能な点、それに伴う決済手数料などが分かったと思います。そもそもですが、都税をクレジットカード払いにすると、クレジットカードのポイントが付く点がメリットです。

税金は十万円や百万円単位なので、ポイントに還元されれば相当なポイント数になります。そうなると、ポイント還元率が高いクレジットカードの方がお得です。

そんなポイント高還元率(1%以上)のクレジットカードは以下の通りです。

カード名 還元率 年会費(税込) 特典(一部記載)
楽天カード 1.00% 無料 楽天ショッピングポイント増
Yahoo! JAPANカード 1.00% 無料 Tポイントも貯まる
dカード 1.00% 初年度無料 ドコモの携帯とセットで特典あり
2年目以降は前年利用がないと1,350円
リクルートカード 1.20% 無料 ほかのリクルート運営サービス特典あり
Orico Card THE POINT 1.00% 無料 入会後半年はポイント2倍
DCカードJizile 1.48% 無料  
P-one Wiz 1.00%〜 無料 100円につき1円オフ。Tポイント交換で1.5%
レックスカード 1.25% 無料 毎週日曜1.5%還元
ビックカメラSuicaカード 0.5%〜1.5% 無料 ビックカメラでの買い物使用で最大11.5%還元
2年目以降は前年利用がないと515円
ANA VISAワイドゴールドカード 1.00% 15,120円  
スターウッド プリファード ゲストアメックス 1.00% 33,480円

上記の特典はカードごとに違い、上記に記載した項目以外の特典が付いているクレジットカードもあります。

そのため、上記の還元率・年会費以外に、個別に特典をチェックした上で、どのクレジットカードがよいかを判断しましょう。

クレジットカード払いするメリット

前項でも少し触れましたが、都税をクレジットカード払いするメリットは以下の点です。

  1. ポイント・マイルが手に入る
  2. 現金が手元になくても払える
  3. 自宅にいながら支払える

1.ポイント・マイルが手に入る

やはり、最も大きなメリットは、ポイントやマイルが手に入るという点です。たとえば、コンビニで現金払いをしても、当然ながらキャッシュバックはありません。

 一方、還元率1.2%のクレジットカードで、50万円の固定資産税を支払えば5,000円分のポイントが付くという計算になります。 

さらに、上述した自動車税・不動産取得税・個人事業税など、クレジットカード払いできる税金を全てクレジットカードで支払えば、場合によっては万単位でポイント還元されることもあるでしょう。

2.現金が手元になくても払える

たとえば、固定資産税であればコンビニ払いや、口座振替による自動払いが可能です。ただ、その場合は現金を持っている、もしくは口座に現金を入れている必要があります。

とはいえ、十万円単位の請求になることも多い税金なので、たまたま現金がない場合もあるでしょう。

しかし、クレジットカードであれば、引き落としは1か月以上先になるので、そのとき現金がなくても支払うことができます。

また、手数料はかかりますが、分割払いを選択することでキャッシュフローを考え支払うことも可能です。

3.自宅にいながら支払える

上述したように、都税はPCやスマホで支払うことができます。そのため、わざわざ税金を支払うためにコンビニまで行く、という手間がない点もメリットといえるでしょう。

4.参考:スマホアプリ

2020年6月1日からは、PayPayLINE Payで東京都税の納付ができるようになります。PayPayではPayPayボーナスが付与されます。

東京都税の納付書が「PayPay、LINE Pay請求書払い」に対応

【関連リンク】
固定資産税をPayPayで支払うと、ポイント還元やマイナポイントでこんなにお得に!

クレジットカードで支払う場合の注意点

最後にクレジットカードで支払う際の注意点を解説していきます。

  • お支払の取消・変更はできない
  • 継続払いではないので都度支払いが必要
  • 納税証明書は約10日間発行できない
  • 領収証書は発行されない

お支払の取消・変更はできない

サイトなどで支払い手続きをすると、基本的に支払いの取り消しや変更はできません。そのため、支払い時は慎重に行いましょう。

継続払いではないので都度支払いが必要

クレジットカード払いにしておくと、継続的に支払い設定が出来る場合があります。しかし、都税の場合には継続払いはできないので、支払いの都度手続きが必要です。

納税証明書は約10日間発行できない

納税証明書は約10日間発行できません。というのも、クレジットカード払いの場合は、指定代理納付者(トヨタファイナンス)による立替払いだからです。

つまり、支払いサイトから手続きした時点ではトヨタファイナンスから都へ入金していないので、納税証明書の発行までは少々時間がかかります。

領収証書は発行されない

東京都から領収書の発行はなく、支払いの証明はクレジットカード会社から発行される利用明細などになります。

ただ、希望者のみ「支払い手続き完了メール」を送付しているので、必要であれば希望しましょう。どうしても領収書などが必要な場合は、金融機関の窓口やコンビニなどで支払うことになります。

まとめ

このように、都税はクレジットカードで支払うことができ、ポイントが付く分お得です。そのため、現金で支払ったり、口座振替にしたりしている人はクレジットカード払いを検討してみてはいかがでしょうか。

その際は、還元率・特典・年会費を比較してクレジットカードを選び、上述した注意点を把握しておくことが重要です。

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この記事を書いた人

中村昌弘

都内の私立大学を卒業後、新卒採用で不動産ディベロッパー勤務。不動産の用地仕入れや、分譲マンションの販売・仲介などを手掛ける。2016年に独立して以降、不動産関係のライティングも業務の1つに。

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