『ヴィンテージマンション』って何?どうすれば手に入れられるの?
「ヴィンテージ・マンション」というキーワード。その字面から雰囲気の良い古いマンションということは分かりますが、普通の中古デザイナーズ・マンションと何が違うのでしょうか?ここでは、「ヴィンテージ・マンション」の意味や、「具体的にどのエリアに数多く存在するのか」について解説します。
ヴィンテージ・マンションの意味は?
そもそもヴィンテージとはワインに使われていた用語で、今では楽器、家具、車、衣料品など幅広い分野で使われています。一般的には「古いけれど良いもの(あるいは、古さが価値となる)」という意味です。ヴィンテージ・マンションという言葉には厳密な定義はありませんが、「築年数が経っているのに高い坪単価を維持している(あるいは値上がりした)物件」という意味で使われているのが一般的です。
ヴィンテージ・マンションは本当に存在するの?
マンションは建物で老朽化していくため、築年数が経つほど価値が下がるのが常識です。「築年数が経っているのに価値を維持しているマンションなんて本当に存在するの?」と思われる方もいるかもしれませんが、東京都内を中心に数多くの物件が存在します。ちなみに、東京カンテイの「 ヴィンテージ・マンション&プレミアムマンション2016 」によれば、中古流通時の平均坪単価の上位は次のような物件になります。
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1位 三番町パークテラス桜苑 (千代田区)
竣工年:2005年8月 坪単価988万円 -
2位 パークマンション千鳥ケ淵 (千代田区)
竣工年:2004年6月 坪単価974万円 -
3位 パークコート三番町 (千代田区)
竣工年:2004年11月 坪単価773.3万円 -
4位 麻布霞町パークマンション (港区)
竣工年:2000年3月 坪単価770.8万円 -
5位 ザ・ハウス南麻布 (港区)
竣工年:2004年7月 坪単価711.8万円
5位以降は、千代田区、港区、渋谷区といった東京都の中でも「都心5区」と呼ばれる立地の物件がズラリと並んでいます。
出所:東京カンテイ
ヴィンテージ・マンションを手に入れるには?
同調査のエリア別の「ヴィンテージ・マンションのシェア率(区内の全物件数における割合)」でも、千代田区、港区、渋谷区は他エリアを大きく引き離しています。この3区のシェア率が3~4%台に対し、他の区は1%を割っています。つまり、千代田区、港区、渋谷区では20~30軒に1軒がヴィンテージ・マンションなのに対し、他の区だと100軒に1軒もないということです。
こういった傾向から「築年数に関係なく物件の価値を維持するマンションに住みたい」という部分にこだわるのであれば、この3区の物件を購入された方が良いでしょう。ただし、これら3区ならどこでも良いわけではありません。区内でも、広尾、表参道、白金、松濤、麻布、半蔵門といったネームバリューのある場所であることは外せないでしょう。
歴史があって成熟しており、現在でも多くの人が憧れる場所です。その周りには高級な飲食店、おしゃれでハイセンスなショップがあり、都会的で洗練されたエリアであることが条件になります。そんな立地のマンションは住みたい人が多く、需要があるので価値も下がらない傾向です。その結果、ヴィンテージ・マンションであり続けることになります。
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立地に加えて管理の良さもポイント
立地に加えて、「管理の良さ」もヴィンテージ・マンションの絶対条件です。大規模補修工事をしっかり行って「共有スペースのクオリティを維持しているか」「管理体制を整え防犯に努めているか」などが鍵になります。最後に注意ポイントですが、立地が良いマンションだからといって「絶対に価値が維持できる」という過度な期待は禁物です。
購入時に人気があったエリアの人気が落ちたり、住人の質が下がったりする可能性も否定できません。その事実を踏まえたうえで、価値の維持できる立地選びを行いましょう。
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