マンション購入時の住宅ローン申込み。お断り!の確率はなんと〇%
マイホーム購入時、住宅ローンの審査に通るのだろうか……と心配される方は多いでしょう。融資可否のボーダーラインは明確にはされておらずわかりにくいからです。しかし住宅ローンの審査については心配し過ぎなくて大丈夫です。なぜなら、住宅ローン審査では多くの方が融資OKとなっているからです。
住宅ローンの審査は心配し過ぎなくて大丈夫
国土交通省の「平成28年度住宅市場調査」で「希望融資額を断られた経験の有無」という質問がなされました。調査結果によれば、2016年度の分譲マンション購入において「融資を一切できない」と回答した人は、全体の2.6%と低いことがわかります。首都圏では、一戸建て購入だと高額融資になりやすく審査が厳しくなりますが、値頃感のあるマンションなら通る確率が高いといえます。
希望融資額もそのまま通る可能性が高い
ただし、住宅ローンの審査に通っても「〇〇〇〇万円までなら可」といった上限を提示されることもあります。手元に現金があれば問題ありませんが、ない場合は、マンション購入を諦めるしかありません。しかし、これも心配し過ぎなくて大丈夫な傾向です。
上記の同調査によると、「住宅ローンの希望額融資を断られたことがない」と回答した人は全体の94.8%です。大半の方が、希望額で融資を受けられている現実が見えてきます。これは、不動産会社や金融機関からの「この条件ならこれくらいの融資は通りますよ」といった事前のアドバイスも大きいでしょう。マンション購入時は専門家の意見を参考にしながら、自分にあった適正な融資額を設定してください。
「希望融資額を断られた+多額の頭金が用意できない」の対応策は?
「マンション購入の住宅ローンの審査は比較的、通りやすい」ことが理解できたのではないでしょうか。しかし、わずかな割合でも、現実的に希望融資額を断られる方もいます。ただ、希望融資額を断られたからといって、マンション購入を諦めなくてもよいのです。融資額の削減や金利の引き上げなどを条件に融資可能と判断された人も3.2%います。
用意できる頭金がないため、希望融資額が通らなければマンション購入が難しくなる方もいるでしょう。そんなケースでは、次のような対処策が考えられます。
- 新築マンション希望者は「中古に変更」する
- 比較的、新しい築浅マンション希望者は「築古に変更」する
- 人気の立地以外のエリアを視野に入れる
立地について補足すると、例えば、急行停車駅から1駅違いの各駅停車駅の物件に変更するといった方法です。ほとんどの場合、坪単価がかなり下がります。
住宅ローンの「仮審査」と「本審査」の違い
最後に、住宅ローンの審査時の注意点です。住宅ローンの審査は、「仮審査」と「本審査」の2段階で行われます。住宅ローンの申請をした際に、金融機関から「仮審査を行います」といわれ、「仮審査って何?」と混乱する方もいるでしょう。
「仮審査」は事前審査ともいわれ、契約を交わす前段階で、「その金融機関の融資条件に合っているか」を簡易チェックするものといえます。「本審査」は契約を前提にしたものです。本審査では細かいポイントのチェックが行われます。一般的に、仮審査は期間が短く、本審査は期間が長いと解説されることが多い傾向です。
しかし、金融機関によっては、仮審査の段階でも期間をかけて細かくチェックすることもあります。また、金融機関の担当者からは「〇日くらいかかります」と目安をいわれることも多いです。しかし、申請タイミングによっては審査が長引くこともあります。ただ、「長引く=審査不可」ではないため、焦らないで結果を待ちましょう。
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