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作成日: 2018.05.01

中古マンションを買った人の〇割が「変動金利を選択する」のはなぜ?

中古マンションを買った人の〇割が「変動金利を選択する」のはなぜ?

マンションを購入する際の住宅ローンには、「変動金利」と「固定金利」があります。金融機関に相談すると「変動金利が人気ですよ」と言われることがあるかもしれませんが、どれくらいの割合の方が変動金利を選択しているのか?これから住宅ローンを組もうとしている方にリアルに役立つ記事です。

まずは住宅ローンの基本をカンタンにおさらい

住宅ローンの金利には、「変動金利」と「固定金利」があります。固定金利は金利が固定されますので、金利変動によるリスクを回避できますが、たいていの場合、変動金利より金利が高く設定してあります。今の日本は金利がとても低いため、その利点をより活かした変動金利の方が人気、というわけです。

とはいうものの固定金利のニーズが全くないわけではありません。金利上昇リスクを警戒する方の中には、金利が高くてもあえて選択する方もいます。頭金を多めに入れ月々の返済額を抑えたり、5年間や10年間といった一定期間だけ固定金利にしたりするなど、うまく利用することで固定金利でも返済額を抑えることができます。

低金利時代になったことで変動金利派が急増

さて、ここからが本題ですが、「固定金利よりも変動金利の方が人気」とは、どれくらいの割合で利用されているのでしょう?

平成27年度の国土交通省の調査で、民間の金融機関で住宅ローンを組んだ人の6割が変動金利を選択しているという結果が出ています。平成19年までは固定金利の利用者が多かったのですが、平成20年に変動金利の利用者数が固定金利の利用者数を上回ると、現在までその割合は逆転していません。

変動金利には「5年に1度+最大1.25倍」のルールがあるが…

多数の人が変動金利を選んでいる理由は、言うまでもなく「金利の低さ」です。固定金利派からは、「金利が上昇したらリスクが大きい」と指摘されますが、リスク回避の材料もあります。

それは、「5年に1度+最大1.25倍」のルールです。変動金利の見直しは一般的には6ヵ月に1度見直しされますが、実際には多くの場合、返済額の変更は5年に1度しか行われません。さらに返済額が増えるとしても1.25倍までとなっています。仮に5年に1度1.25倍になったとしてもまだ余裕だと考える人が多いのではないでしょうか。

一方で、この「5年に1度+最大1.25倍」のルールが適用されない住宅ローンも増えています。契約しようとしている住宅ローンが、金利が上がった時にどうなるかを把握してから契約すべきでしょう。

変動金利と相性が良い人、固定金利と相性が良い人

固定金利を選択した方の理由は、「長期的な返済額が計算できる」という安心感でしょう。特に年収に対して住宅ローンの返済の割合が高い(=ローン負担が重い)人は、固定金利と相性が良いと考えられます。なぜなら、もし変動金利で金利が上昇し、負担がさらに重くなれば、たちまち返済が難しくなるからです。

逆に、年収に対する返済の割合が低い方は、変動金利と相性が良いと言われます。返済の割合が低ければ、金利が少々上がっても即生活破綻にはなりにくいでしょう。

変動金利と固定金利にはメリットデメリットがあります。金融機関や不動産会社の担当者に、自分の年収や生活設計の場合は、どちらの金利と相性が良いかアドバイスを求めた上で慎重に選択してください。

「他の人が変動金利を選んでいるから」「固定金利の方が安心だから」となんとなくの理由で決めてしまうのは危険です。変動金利、固定金利のどちらが良いか、さらに、固定金利でも「全期間固定型」と「(3年、5年などの)期間選択型」のどちらにすべきか。これらは人生設計によって変わります。後悔しないよう熟考した上で判断しましょう。

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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