注文住宅で理想のリビングを実現。具体例や失敗体験から学ぼう
注文住宅だからこそ実現できるこだわり
家を建てるなら、やはり自分好みの家にしたいものです。マイホームは人生の中でもとりわけ大きな買い物ですから、できれば妥協したくはないでしょう。
注文住宅だからこそできるこだわりや、注文住宅のメリットなどについて解説していきます。
20畳もOK。広さや間取りの自由度が高い
注文住宅は、住まいを設計会社と一緒に作っていくので、広さや間取りの自由度が高く、自分好みの家に仕上げることができるといわれています。
柱が少なくすむような設計にすれば、小スペースでも空間を広く利用でき、それなりに広い間取りのリビングダイニングを、20畳で作ることも可能です。
また、デザインも自由に決められるため、オリジナリティあふれる個性的な家を作れるのも魅力の1つでしょう。
リビングを吹き抜けにしたり、屋根裏部屋を作ったりなんてこともできます。自分のあこがれていた家をそのまま再現できるのが注文住宅のいいところです。
コストを調整できる
注文住宅は、広さはもちろん、家に使う材質なども決められるため、予算にあわせてコストを調整できるというメリットがあります。
間取りを工夫すれば、狭いスペースに家を建てることもできるので、土地代が安く抑えられて、低価格でマイホームを建てることも可能です。
リビングの壁は質のいい素材を使い、あまり目立たない駐車場は簡素なものにしてコストを抑えるという方法もあります。
オリジナリティのあるリビングの例
注文住宅を建てる場合、外側だけでなく内部もオリジナリティのある家にすることが可能です。家族が集まる機会が多いリビングの、おしゃれな建築方法について紹介します。
リビング階段で広い空間づくり
リビング階段とは、リビングの中に階段を作ることをいいます。通常は、2階や3階への階段はリビングの外に作りますが、あえてリビングの中に作るというデザインです。
リビング階段にすると、階段もリビングの中にあるため仕切りがなくなり、空間が広く見える効果があります。また、見た目もおしゃれなので、友人などに自慢できるでしょう。
仕切りがないので、家族が顔を合わせる機会も増えて、自然とコミュニケーションを取る機会が多くなるというメリットもあります。
畳コーナーで落ち着ける場所を
リビングの一部に畳コーナーを作ることで、お茶を飲んだり、寝ながら読書をしたりするなど、一息入れたい時にリラックスする場所ができます。
部屋一面を畳張りにすると費用がかさみますが、部屋の端のわずかなスペースだけ畳張りにすることで、費用を抑えることが可能です。仕切りをつけておけば急な来客があっても、見せたくないものをサッと隠せるので便利です。
また、畳はクッション性があり転んでもケガをしにくいので、小さな子供の遊び場としても利用できます。
吹き抜けで開放感を演出
リビングを吹き抜けにすると、天井が高くなるので開放感のある空間を演出することができます。吹き抜けとは、1階の天井をなくし、上の階と縦につながった空間を作ることです。
また、2階まで声が届くので、家族でコミュニケーションを取ることが増えるというメリットもあるようです。風通しがよくなるので、空気の入れ替えがしやすいのも吹き抜けの特徴といえます。
ほかにも、2階からの光が入ってくるので部屋が明るくなるという効果もあり、おしゃれさも相まって人気の建築方法となっています。
失敗例から学ぶ気をつけたいポイント
注文住宅は自由に家の設計ができる反面、良い面ばかりを考えて失敗してしまうことがあります。そこで、失敗例から注文住宅を建てる際に注意するべきポイントを学んでおきましょう。
日当たりが悪い、照明が暗い
北側に窓を設置してしまうと、昼間でも部屋の中が暗くなってしまう可能性があります。日差しは南側から入ってくるため、南側にリビングの窓を設置するようにしましょう。
どうしてもスペースが取れない場合には、天窓をつけるという方法もあります。天窓をつけると上から光が差し込むため、部屋全体を明るくすることが可能です。
また、吹き抜けにした場合は天井が高い分、下まで届く明るさの照明が必要になります。吹き抜けの場合には、照明を替える際に足場を組む必要があるため、取り付ける照明器具は慎重に選びましょう。
広いリビングはエアコンの効きが悪い
リビングが広い場合や、吹き抜けの場合にはエアコンが効きにくいというデメリットもあることを覚えておきましょう。
リビング階段を設置した場合も、仕切りがないため冬場はエアコンの空気が2階まで流れてしまいます。そのため、エアコンをつけてもなかなか設定した温度にならないという後悔談もあるようです。
エアコンを大型のハイパワーのものにするというのも1つの手段ですが、値段がどうしても高くなってしまうことがネックです。
冬場はパーティションやロールスクリーン(巻物のように収納できるカーテン)で、階段の入り口に仕切りを作ると、熱が逃げづらくなります。
大きな窓からリビングが丸見え
家を建てる時には、隣の家の窓の位置を考慮して、向かい合わせにならないようにしましょう。大きな窓を設置すると光が入ってくる点はいいのですが、隣に家がある場合は家の中が丸見えになってしまうことがあります。
そうならないために、窓の高さを隣の家と変える、塀を作って隣の家から見えないようにするなどの方法を考えましょう。
ただし、塀を作る場合には、家全体を覆ってしまうと日当たりが悪くなってしまうため、隙間のあるフェンスなどを利用して、光を完全に遮らないようにする工夫も大切です。
注文住宅のリビングづくりで失敗しない方法
注文住宅のリビングは、よく計算して設計しないと生活がしづらくなってしまいます。設計の段階から実際の生活をイメージしながら決めていきましょう。
実際に生活することを考え、家事や洗濯がしやすいようにすることも忘れないようにしてください。
動線を考える
動線とは、生活するうえで行き来する線(通路)のことをいいます。例えば、料理をする場合には冷蔵庫と食器棚、キッチンを行き来するでしょう。キッチンの周りに食器棚を置くスペースがないととても不便です。
また、洗濯する際にも、洗濯機で衣類を洗った後、ベランダに干しにいく際に通路が狭いとやりにくいということがあります。リビングを設計する際には、生活しやすいように動線を考えることも大切です。
トイレやバスルームといった水回りの動線も忘れないでください。リビングを設計する際には、これらのことも考えておくと、快適な生活スペースを確保することができるでしょう。
プロに相談
もし、自分の家をどのようなものにしたいのか明確なビジョンがあるなら、ハウスメーカーなどのプロに相談してみましょう。
しかし、その前に、自分である程度の知識をつけておくということも大切です。いきなりプロの話を聞いて、そのまま鵜呑みにしてしまい、建てた後に自分の作りたい家とは違ったと後悔するケースもあります。
そこで、まずは自分で建築関係の専門書を読むなど、基本的な知識と建築方法の種類を理解しておくと、失敗を防げるでしょう。
まとめ
注文住宅の場合、リビングの広さや構造などはある程度思い通りにできます。しかし、自分の理想が必ずしも生活しやすい家とは限らないので、本当に生活しやすい間取りになっているか検討することが大切です。
また、分からない点は、自分である程度の知識をつけてから、プロと相談しながら決める方が失敗も少なくすみます。快適な住まいにするために、色々と工夫してみるとよいかもしれません。
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