公開日: 2026.02.16

「としまえん」跡地の公園開発や大江戸線延伸計画にも期待! 練馬区が暮らしやすい街として選ばれ続ける理由|まちの住みやすさ発見

「としまえん」跡地の公園開発や大江戸線延伸計画にも期待! 練馬区が暮らしやすい街として選ばれ続ける理由|まちの住みやすさ発見

見知らぬ土地に不動産を購入する際は、物件だけでなく周辺の環境を知っておきたいもの。現在の様子はもちろん、未来のまちを事前に把握できると、購入物件の将来の資産価値も予想しやすくなります。たとえば、商業施設やホテルが増えると雇用が創出され、賃貸需要が高まるといったケースも。「まちの住みやすさ発見!」では、さまざまな角度からまちのよさに迫ります。

今回は、東京都練馬区内、その中でも特に西武池袋線沿線の4駅(大泉学園、中村橋、江古田、練馬高野台)をご紹介します。

練馬区と西武池袋線とは

練馬区は1947年に誕生した、東京23区の中で最も新しい区です。人口は約74万人と23区で2番目の多さ(2025年10月1日)を誇り、多くの人が暮らす住宅都市として発展してきました。都心へのアクセスが良い一方で、公園や農地が多く、自然が身近に感じられることから、住まいのエリアとして高い人気があります。中でも区内を東西に横断する西武池袋線は、沿線に多彩な街が広がり、日々の利便性を支える主要路線となっています。

練馬駅から主要駅への所要時間

練馬区と沿線の開発情報

大泉学園駅周辺 鉄道空白エリアに新駅

大泉学園駅周辺では、都営大江戸線の延伸計画に注目が集まります。東京都は、光が丘~大泉学園町の延伸を検討しており、大泉学園町に新駅が整備される計画です。新駅予定地では駅前広場の整備や、商業・サービス施設の立地誘導などが検討され、住環境の向上が見込まれています。西武池袋線の中でも、練馬駅に次いで第3位の利用者数を誇る(2024年度)大泉学園駅に加え、北側に広がる大泉学園町エリアに新たな駅が生まれることで、大江戸線と西武池袋線にはさまれたエリアのアクセス性が一層高まることが期待されています。

 
大泉学園駅北側の様子(延伸予定地とは異なります)

都市計画練馬城址公園の整備

旧としまえん跡地を中心に整備が進む都立公園「(仮称)練馬城址公園」は、面積約26.6ヘクタールと広大な計画で、東京都の公園整備方針でも「優先的に進める公園」として位置付けられています。2023年に一部が開園し、段階的な整備を経て2033年度ごろの概成を見込んでいます。歴史や文化、自然を生かしたにぎわいの創出が期待され、周辺エリアの魅力向上にも大きく寄与するプロジェクトです。

 
一部開園済の練馬城址公園
 
一部開園済の練馬城址公園

中村橋駅周辺

中村橋駅周辺では、練馬区立美術館と貫井図書館の再整備にあわせて、「美術のまち」をテーマとしたまちづくりが検討されています。だれもがアートに触れられる環境づくりを目指し、駅周辺の回遊性向上や文化的な魅力発信が期待されます。2025年度に予定していた解体工事は見送られましたが、再整備方針自体に変更はなく、建設市場の動向を踏まえながら適切な判断が進められる予定です。

 
練馬区立美術館

池袋駅周辺

練馬区から直結するターミナル・池袋駅でも、大規模な再開発が進行中です。これまで西口地区は東西の往来が乏しく、大規模オフィスや宿泊施設が少ないこと、老朽建物や小規模宅地が多いことなどから、渋谷や新宿と比べて印象が弱いエリアでした。こうした課題を背景に、約4.5ヘクタールの第一種市街地再開発事業の都市計画が決定。「池袋西口公園」を含む区域を4街区に分け、3棟の超高層複合ビルの建設と駅前広場の再整備を進めることで回遊性を高め、国際アート・カルチャー都市の形成を図ります。また東口側では、東池袋1丁目地区で地上31階・地下4階、約174mの高層ビル建設が進み、2028年の竣工を予定。池袋の街並みが大きく変貌していきます。

 
池袋西口公園
 
池袋駅西口地区で進む工事の様子
 
池袋西口公園

練馬区の基本情報

練馬区の総人口は約75万人(2025年11月時点)で、東京23区の中でも人口が多く、子育て世帯の割合が高いことが特徴です。練馬区が策定した「第3次みどりの風吹くまちビジョン」では、今後も人口は緩やかに増加すると見込まれており、特に都営大江戸線の延伸を考慮した人口推計では、2048年に78万人を超える数値も示されています。また、2024年度の「区民意識意向調査」では、住みごこちについての肯定的評価が9割超、8割の区民が今後も練馬区に住み続けたいと回答。「みどりの豊かさ」「治安の良さ」「買い物のしやすさ」「交通利便性」など、日常の快適さに対する満足度の高さが、定住意向の大きな理由となっています。

区内の企業

企業名 従業員数
株式会社タムラ製作所 4,318人(連結、2025年3月31日現在)
株式会社東基 783人(2024年6月現在)
鈴茂器工株式会社 494人 (連結、2025年3月末現在)
大陽ステンレススプリング株式会社 約450人

株式会社タムラ製作所は100年近い歴史を持つ老舗の電気機器メーカーです。また、練馬区には複数の大学がキャンパスを構えています。江古田には、武蔵大学、日本大学芸術学部、武蔵野音楽大学、石神井エリアには上智大学の石神井キャンパスが置かれています。

現在のまちの様子(2025年11月時点)

大泉学園

「東映東京撮影所」があることで、芸能関係の仕事に従事している人も多く利用する「大泉学園」駅周辺。駅南側には、スーパーマーケット、飲食店、クリニックなどが入っている「ゆめりあフェンテ」がペデストリアンデッキでつながり、駅北側には地下1階から3階の4フロアで構成された「グランエミオ大泉学園」があります。

「大泉学園」駅の北東にあたる東大泉2丁目には「東映アニメーション大泉スタジオ」があり、その1階に併設されているのが「東映アニメーションミュージアム」です。懐かしの作品に触れられる資料展示エリアや、さまざまな作品の大きな映像に合わせて踊れるダンスコーナー、また人気キャラクターと一緒に撮影できるフォトスポット、さらに関連書籍を読めるコーナーもあります。

「大泉学園」駅の北側には、ジャパンアニメーション発祥の地であることを伝えるプレートとともに、練馬区ゆかりのキャラクターが出迎えてくれる「大泉アニメゲート」が設置されています。

 
ゆめりあフェンテ
 
東映アニメーション大泉スタジオ
 
「大泉アニメゲート」紹介のプレート
 
大泉アニメゲート 

中村橋

「中村橋」駅の徒歩数分圏内には、にぎわいある商店街「サンツ中村橋商店街」と「練馬区立美術館」があります。「サンツ中村橋商店街」は中杉通りに面し東西に延びる商店街で、年3回の「猫飛(ニャンピー)夕市」、練馬百景にも選ばれている「中村橋阿波おどり」などのイベントにも人々が集います。

 “アートの街”であることもこの街の魅力です。20種類、32体の彫刻群が設置された「美術の森緑地」に隣接して「練馬区立美術館」があります。練馬区にゆかりのある作家の作品を軸に、近・現代の日本の洋画、前衛美術品等を収蔵しています。

また、「中村橋」駅の近くには、都内唯一の味噌蔵である「味噌蔵糀屋三郎右衛門」もあります。1839年に創業し、現在は7代目が店を切り盛り。受け継がれた製法で、手づくりにこだわった味噌には多くのファンがいます。商店街、美術館、そして味噌蔵といった具合にさまざまな要素が溶け込んだ街となっています。

 
街灯のパブリックアート。明治時代の古いレールをリサイクルしたレールランプ
 
美術の森緑地
 
美術の森緑地
 
味噌蔵糀屋三郎右衛門

江古田

「江古田」駅周辺は、学生街としての趣だけでなく、複数の商店街があり、また、カフェや飲食店など個人店にも活気のある街です。それぞれのお店で個性を感じるのは、近くにある芸術系大学の学生が往来していることも関係しているかもしれません。

「江古田」駅からすぐの距離にあるのが「日本大学 芸術学部 江古田キャンパス」です。写真・映画・美術・音楽・文芸・演劇・放送・デザインの8学科があり、各分野で多くの卒業生が活躍しています。

また、私立の音楽大学として歴史のある「武蔵野音楽大学 江古田キャンパス」も「江古田」駅の近くにあります。人気ドラマのモデルになった音楽大学といわれており、遠くから訪ねてくるファンもいるそうです。

千川通り沿いには「武蔵大学 江古田キャンパス」もあります。全学部で4学年をこのキャンパスで過ごし、多くの学生が「江古田」駅を利用します。学生が新しいカルチャーをもたらしているエリアといえるでしょう。

 
商店街の様子
 
日本大学 芸術学部 江古田キャンパス
 
武蔵野音楽大学 江古田キャンパス
 
武蔵大学 江古田キャンパス 

練馬高野台

「練馬高野台」駅は1994年に開業した西武鉄道で最も新しい駅です。ちなみに駅名の高野台は、駅から徒歩圏内にある「長命寺」の山号“東高野山”に由来します。江戸時代から“東の高野山”として、広く人々から信仰を得ていました。

「練馬高野台」駅の周辺には、「エミオ」内の「ヨークフーズ」「タリーズコーヒー」「モスバーガー」「ミスタードーナツ」など、また、同駅北口を出て正面には「ピーコックストア」もあります。

「ヨークフーズ」と「ピーコックストア」とは歩いても1分程度の距離です。そのため食料品・日用品を比較して購入できる環境であるのも便利。

駅周辺は公園も多く、「東台野球場」「なんごう児童遊園」「高野台中央公園」などがあります。派手さこそないものの、日常に必要なものはすべてしっかりと整う環境です。

 
「練馬高野台」駅前の様子
 
飲食店などが並ぶ「エミオ練馬高野台店」
 
長命寺 
 
高野台中央公園

豊かさと快適さが期待されるまち

身近な自然と都市の利便性が調和し、住み心地の高さで支持の高い練馬区。区内では、公園整備や文化施設の再整備、交通ネットワークの検討など、暮らしをより豊かにする取り組みが着実に進行しています。池袋方面で進む再開発とも連動し、西武池袋沿線の魅力もさらに広がっていきます。現在の快適さに、未来への期待が重なる注目のまちです。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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