不動産投資に資格は必要? 知識を身につけるための資格7選
不動産投資を始めたいけれど、「資格は必要なのか」と考えていませんか?
結論、不動産投資をするのに資格は必要ありません。しかし、知識は必要です。身近に信頼できる優秀なブレーンがいれば、知識を得る助けになるでしょう。
本記事では、不動産投資において資格を取得するメリットや役立つ資格、注意点などを解説します。
不動産投資に資格は必要?
不動産投資を始めるために、資格は必要ありません。多くの投資家は資格を持たないまま不動産投資を開始し、利益を出すことに成功しています。
物件を所有する際に義務付けられている不動産登記のような専門的な手続きは、司法書士に依頼するなど、プロの力を借りることができます。また、物件管理は賃貸管理会社や建物管理会社、税金の申告なら税理士といった専門家の力を借りることで運用可能です。
不動産投資を実践するうえでは、資格はあくまで知識習得の一手段です。資格を取得するよりも、知識を身につけ優秀なブレーンを味方につけるほうが不動産投資成功への近道です。
不動産投資に必要な知識とは?
不動産投資に必要な知識は多岐にわたり、実際の業務内容も多岐にわたります。
- 不動産の賃貸管理の知識
- 不動産の建物管理の知識
- 税金の知識
法律でいえば、民法をはじめ、宅地建物取引業法、マンションであれば区分所有法(建物の区分所有等に関する法律)、マンションの管理の適正化の推進に関する法律など、さまざまな法律が関わっています。
不動産投資を知る優秀なブレーンとは?
知識ゼロの状態から、さまざまな法律をインプットするのはなかなか大変です。そこで、たとえば同窓会やご近所さんなど、利害関係のない交友関係のなかから「不動産投資」に関する知識を持っている人を探すのが不動産投資の全体像を把握する近道です。
身近に不動産投資をやっている友人知人がいなければ、ネットで情報を探す、書籍を読む、セミナーに参加するなどの方法で知識を得ていくことになります。
不動産投資で資格を取得するメリット
不動産投資をするうえで、資格を取得するメリットは皆無ではありません。主に以下のような内容が挙げられます。
1. 体系的に専門知識を身につけられる
資格を取得しようとすると、不動産投資に必要な法律や税制、契約、管理運営などを体系的に学べます。出題範囲を勉強することで、その分野の基礎的なことを学べます。
2. 取引相手からの信用を得られる場合がある
不動産投資に関連する資格を保有することで、専門知識の裏付けがあるとして、金融機関や不動産会社からの信用を得やすくなるケースも考えられます。
3. 物件選定の精度が高まる場合もある
不動産および不動産投資の知識を学ぶことで、収益の計算ができるようになったりし、物件を選ぶうえでの判断力が増す可能性があります。ローン返済などを含めた資金計画を考える際にも役立ちます。
不動産・不動産投資に関する基礎知識を身につけられる資格5選
不動産・不動産投資の基礎知識を身につけられる主な資格としては、以下の5つです。
- 宅地建物取引士
- 賃貸不動産経営管理士
- マンション管理士
- 管理業務主任者
- ファイナンシャルプランナー
1. 宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引に必要な法律等の基礎を身につけるための国家資格です。借地借家法や区分所有法等の知識は、不動産投資を行ううえでも役立ちます。令和7年度の合格率は18.7%です。
不動産投資に宅建はいらない? 取得するメリット・デメリットを解説
2. 賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理に関する専門知識が問われる国家資格です。入居者対応や建物管理、契約実務など、賃貸経営に直結する幅広い知識を体系的に学べるのが特徴です。令和7年度の合格率は29.5%です。
参考:賃貸不動産経営管理士(賃貸不動産における専門家の資格)
3. マンション管理士
マンション管理士は、マンションの維持管理や管理組合運営に関する専門知識を持つ国家資格です。管理規約の改正や大規模修繕計画、理事会や総会の運営などの知識も得られます。合格率は約11%と難易度は高めです。
参考:公益財団法人マンション管理センター|マンション管理士試験
4. 管理業務主任者
管理業務主任者は、マンション管理に関する法律や設備、修繕、会計など幅広い知識を体系的に習得できます。令和7年度の合格率は19.6%です。
5. ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は、資産運用・税金・保険・相続・不動産など幅広いお金の知識を体系的に身につけられる資格です。ファイナンシャルプランナー資格には、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)と、民間資格であるAFP、CFP®があります。FP技能士試験はCBT方式(パソコンを使った試験)による通年実施で、合格率は、3級FP技能士で85%前後、2級FP技能士で46%前後です。
参考:FP技能検定
参考:AFP資格とは? | 日本FP協会
参考:CFP®資格とは?| 日本FP協会
不動産投資に関する高難易度の資格2選
不動産投資に関する高難易度の資格は、以下の2つです。といってもかなり難しい資格なので、不動産投資のためだけに目指すのは現実的ではありません。
1. 不動産鑑定士
不動産鑑定士は、不動産の経済的価値を公正に評価する専門家で、地価公示等の公的業務も担う「三大国家資格」の一つです。不動産の価格が妥当かを見極める力は、投資判断を誤らないための大きな武器になります。
参考:土地・不動産・建設業:不動産鑑定士試験 - 国土交通省
2. 司法書士
司法書士は、不動産登記や抵当権の設定・抹消など、法律に基づく重要な手続きを担う法律専門職です。不動産の売買や相続時には登記変更が必要なため、登記の正しい知識は不動産投資でも役立ちます。
参考:法務省:司法書士試験
不動産投資関連の資格取得の注意点
不動産投資に関する資格を取得する際は、以下の点に注意が必要です。
- 手段と目的を間違えない
- コストや時間がかかる
- 成功するとは限らない
1. 手段と目的を間違えない
不動産投資の成功に大切なのは、「知識を得て投資に活かす」という点です。資格の勉強に時間を取られて、不動産の購入タイミングを逃してしまっては本末転倒です。自身の投資目的や戦略に合った知識を効率的に学び、資格はあくまで投資判断を下すための補助として活用する意識を持ちましょう。
2. コストや時間がかかる
資格取得のためには、まとまった勉強時間と費用を要します。合格率の高い資格でも、テキスト代や講座費用に加え、学習にかかる時間は軽視できません。
また不動産鑑定士や司法書士のような高難度資格では、数十万円の学習費用と数千時間以上の学習が必要になるケースもあります。時間や費用をかける前に、目的に見合うかどうか見極めることも大切です。
3. 成功するとは限らない
資格を取得したからといって、不動産投資が必ずうまくいくわけではありません。資格はあくまで知識を身につける一手段であり、実際の投資現場では経験や感覚、判断力が求められます。
資格なしでも不動産投資を始めるポイント
次のようなポイントを押さえておくと、不動産投資を安心して始められます。
1. 信頼できる不動産投資会社を選ぶ
信頼できる不動産投資会社を見つけることも、不動産投資にとっては重要です。物件選定から融資相談、管理運営まで、一貫してサポートしてくれます。
選定時は、運用実績や入居率、顧客満足度などの具体的な数値や事例を確認しましょう。購入後のアフターフォロー体制が充実しているかも重要な判断基準になります。
2. セミナー・書籍で実践的な知識を学ぶ
身近に不動産投資を実践している人がいなければ、セミナーや書籍を活用することになります。不動産投資会社が開催する無料セミナーでは、以下のような現場で役立つ情報を学べます。
- 市場動向
- 物件選びのポイント
- 税金対策のポイント など
3. 不動産投資のリスクを理解しておく
不動産投資には空室リスクや災害リスク、金利上昇リスクなど、さまざまなリスクが伴います。重要なのは、これらのリスクを「知らないまま始めないこと」です。
リスクには、自分で対策できるものと、完全にはコントロールできないものがあります。対策可能なリスクについては、事前に備えておくことで影響を最小限に抑えることが可能です。
4. 収支シミュレーションを行う
不動産投資で失敗を避けるためには、購入前に現実的な収支シミュレーションを行うことが不可欠です。基本的な家賃収入だけでなく、空室期間の発生による収入減少、以下のような発生し得る支出を漏れなく考慮しましょう。
- 管理費
- 修繕積立金
- 固定資産税
- 税金
など
楽観的な前提で試算するのではなく、厳しめの条件でもシミュレーションしておくことで、想定外の出費にも耐えられる余裕が生まれます。自分自身でも内容を理解・確認したうえで投資判断を行うことが、長期的に安定した投資を行うことにつながります。
必要に応じて資格を取得して不動産投資を成功させよう
不動産投資を成功に近づけるため、体系的な知識習得は必要です。資格取得はあくまでも手段である点に留意し、コストと時間を考慮して選択肢の一つとして捉えましょう。身近なブレーンを見つけることも不動産投資成功への近道です。
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