不動産投資の勉強におすすめの本は? FPが推薦! 厳選5冊
RENOSY(リノシー)でお客様へ不動産投資物件の提案を行っている関川です。
不動産投資を始める際には「目的・商品の特徴・リスク」を整理した上で、「自分に合っている投資かどうか」を判断することが必要です。そこでまず仕組みそのものを理解したい!と思う方もいらっしゃると思います。その際、情報収集源の一つとして本があります。
今回は、不動産投資の考え方を学ぶのにおすすめしたい本をご紹介します。自分に合った投資を始めるための一助となれば嬉しいです。
情報源の一つとして本を活用しよう
前提として、私自身は本を読むこと自体をおすすめしたいわけではありません。本で学ぶ場合も、本から何を吸収するかというスタンスが非常に大事だと考えます。
不動産投資について書かれた本の種類や内容は多岐にわたりますが、中立的な立場で書かれている本はごくわずかだと私自身は感じています。これは、著者がこれまで扱った領域や経験がベースになることが多いためと推察します。
さらには、書籍の売り上げだけを狙う内容のもの、問い合わせを誘導するもの、話題にするためにあえて批判を交えたものもあります。また、新刊であっても読者が手に取る瞬間の市況に合っていないケースもあります。
こうした著者のスタンス以外にも、読者が目指すレベルに合っている内容かどうかも、大切な視点です。具体的には、堅実なサラリーマン大家として本業に精を出しながら資産形成を着実に推進したい人向けの本もあれば、不動産事業者になることまで勧めている本もあります。不動産投資未経験者にとって、著者がどのレベルを読者に求めているかどうか見極めるのは難しいのが現状です。
強調したいのは、読者が「書いてあることが理解できても、行動に移すことが難しい」という点です。実際に動いてみないとわからないことが多い中で、まずは「不動産投資のおおよその枠組みをつかむ」「不動産投資のエッセンスを吸収する」ために、本を活用してみるのをおすすめします。
不動産投資に関する本をまず「10冊」読もう
具体的におすすめしたい方法は、気になる不動産投資に関する本を10冊ほど読むこと。1冊の本を鵜呑みにすることが最も危険です。気になった本を10冊程度読んでみると、各著者のおおよその主張や不動産投資のエッセンスはつかめてくるはずです。
さまざまな考え方の本を何冊も読むと、結局何が一番いいのかわからず、頭がこんがらがってしまうという方もいらっしゃるでしょう。不動産物件にも一長一短があります。本の内容を参考にしつつ、不動産投資の特徴をつかみ、自分に合う手法を見極めること、これに尽きると思います。
考え方をサポートするおすすめの本5選
何が自分に合っていて、合っていないのかーー。不動産投資について知る過程で、この問いに対する判断基準を見つけるために、一助となるのではないかと思う本を、いくつかご紹介します。
1. 『パーフェクトな意思決定』安藤広大(ダイヤモンド社)
不動産の購入は、人生の中でも特に大きな意思決定の一つです。その分、慎重になり過ぎて一歩を踏み出せなかったり、逆に勢いで判断して後悔してしまうケースも少なくありません。
本書は、そうした「意思決定のあり方」に焦点を当てています。「購入をするべきか、やめるべきか」、あるいは「どこまで情報を集めれば十分なのか」といった、投資家が誰もが直面する悩みに対して、実践的な考え方を提示してくれます。
不動産投資の知識というよりかは、どのように意思決定をするべきかについて、整理したい方におすすめです。
2. 『金持ち父さんの投資ガイド 入門編』ロバート・キヨサキ(筑摩書房)
本書は、投資そのものの知識ではなく、投資をする際に重要な考え方や心構えについて述べています。
『金持ち父さん貧乏父さん』『金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント』に続く書籍ではありますが、必ずしもその2冊を読んでなくとも読める本です。とはいえ、読む上でわからない単語が出てくると思いますが、その際はネットで調べていただければ大丈夫です。
自身の投資・運用に関する価値観や、ファイナンシャルプラン、最終的なポートフォリオのゴール等を考える上で、一つの指針的な考え方を身につけることができる内容です。
3.『イラスト&図解 知識ゼロでもきちんとわかる!お金のしくみ』畠中雅子(西東社)
不動産投資の勉強をするには、まずは自分の身の回りのことやライフイベント、お金に関する基本的なことをあらかじめ先に知っておくことも重要です。
本書は、実は身近なのにスルーしてしまっているようなお金に関することを、とてもシンプルに要点を押さえてまとめられている良書です。図解もあってわかりやすいので、スラスラ読めると思います。
不動産投資のことは書かれていませんが、「インフレ」や「年収の壁」などの基礎知識をはじめ、「子育て・マイホーム・老後といった人生の三大支出」や基本的な投資商品「株式・債券・投資信託・暗号資産」などについても触れられており、それぞれポイントを上手にまとめてくれています。
著者の畠中さんも書かれていますが、必要なところだけを辞書的に読むのもいいと思います。
4. 『最新版 ビジネス図解 不動産投資の仕組みがわかる本』松村保誠(同文舘出版)
先述したように不動産投資に関する本はポジショントークであることがとても多いです。しかしこの本は、バイアスなくフラットに不動産に関する知識が記載されており、基本的な原則の部分に焦点をあてて書かれています。
著者の言葉を借りると、「不動産についてちゃんと知ることができる本」です。
5. 『新版 財務3表一体理解法』國定克則(朝日新書)
不動産投資とその他の投資商品との大きな違いに「借入」があります。借入の考え方、不動産の負債を純資産に変えていく仕組みを理解するためには、財務三表を理解することが近道になります。
本書は財務三表の読み方に加え、三表のつながりについて、理解できるように記述されています。
この本を読む時には、ぜひ自分の資産の財務三表を作りながら読んでいただきたいです。借入という行為を行うことによって、どのように自分の資産が大きくなっていくのかを感じ取っていただけると思うからです。
ご自身にとって最適な資産形成のための第一歩を!
情報は身近なところで手に入れやすくなっています。インターネットで検索すれば、AIが教えてくれる時代です。ただ、ネット上にある情報がすべてではありませんし、特定の本を読んだら100%わかる世界でもありません。
ぜひご自身の性格や資産状況などと照らし合わせて、第一歩を踏み出してみてください。私にご相談いただくことももちろん可能です。
不動産投資を実践中のオーナーがおすすめする本14冊【2021年】
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