【投資で失敗しない男】杉村太蔵が語る! 投資「ど素人」と「プロ」が決定的に違う2つのポイント
先日、杉村太蔵さんの投資哲学の極意を公開しました。今回は、杉村太蔵さんの動画から『投資で後悔しないためのヒント』を深掘りします。
「あの時、売らなければ……」
売った株が上がっていくのを見て後悔した経験、ありませんか? 利益確定したはずなのに、なぜかモヤモヤする。そんな投資家の「あるある」な悩みに、杉村さんの言葉が深く刺さります。
なぜ、売った株が上がると悔しいのか?
そもそも、なぜ私たちは利益が出たはずの株に対して、「もっと上がったのに!」と悔しがってしまうのでしょうか。
それは、人間が本来持つ「損をしたくない」という感情、 そして「自分の判断は正しかった」と思いたい気持ちの表れなのかもしれません。杉村氏自身も、過去には政策や為替の動きを読み、 円安を見越して自動車株に投資するなど、 大きな利益を上げてきた経験を持っています。
しかし、彼が本当に重要視しているのは、 単に「安く買って高く売る」ことだけではありませんでした。これらの経験が、杉村さんの、投資の「素人」と「プロ」を隔てる決定的な考え方の違いに繋がっています。
1. あなたはできる? 売った株を「買い戻す」勇気
杉村氏は、対談の中でこんな問いを投げかけます。
1,000円で買った株が2,000円になりました。すごい上がった!と思って売りました。でもその後、株価は3,000円まで上がりました。……さあ、この3,000円になった株を、あなたはもう一度買えますか?
ドキッとしませんか? 多くの人は、きっと「買えない」と答えるのではないでしょうか。
「だって、自分は2,000円で売ったんだから」 「今さら3,000円で買うなんて、バカらしい」
そう考えてしまうのも、無理はありません。
でも、杉村氏は「売った株が値上がりした時に、それを買いに行けるかどうかが、ど素人とプロの違いだ」と言い切ります。
なぜなら、それは
- 自分の判断(2,000円が天井)が間違っていたと認められるか?
- 世間の評価(いや、もっと成長する!)を受け入れられるか?
という、投資家としての器量が試される瞬間だからです。
杉村氏は、こんな面白い例え話もしていました。
(売った株が上がるのは)別れた男が出世した時と似ているのよ。「あんな男、振らなきゃよかった!」って思うかもしれない。でも、「ごめんね、私、見る目がなかったわ。もう一度付き合って!」ってアプローチできる?
過去の自分の判断や感情に縛られず、 対象(株や元カレ?)の現在の価値、将来性を冷静に見極め、 必要なら頭を下げてでも行動できるか。
これが、投資で長期的に成功するための鍵なのかもしれません。
2. 「積立投資は貯金である」は常識ではない
S&P500などのインデックスファンドへの積立投資。 「長期・積立・分散」は、現代の資産形成における王道ともいわれます。 年率5%~7%程度のリターンを目指し、コツコツと資産を育てる。
多くの人が実践し、専門家も推奨するこの手法に対し、杉村太蔵さんは真っ向から異を唱えます。
オルカンの積み立て投資はただの貯金じゃない?あれを投資だというふうに思い込ませたいのかもしれないけれども……。 5%とか8%とかを狙っているんだったら、それは貯金だろう、そんなの節約した方がいいじゃんと僕なんかは思うわけよ。
なぜ彼は、これほどまでに手厳しいのでしょうか? その背景には、杉村氏独自の「投資」に対する定義がありました。
S&P500は貯金! 投資なら10倍狙え!「投資」とは10倍、20倍を目指すもの
杉村氏にとって、「投資」とは単にお金を少し増やすことではありません。
5とか6%(のリターン)を目指すのも結構だけれども。投資は10倍、20倍になって初めて投資だと思うのよ、僕は。
彼にとって投資とは、企業の爆発的な成長に賭け、資産を桁違いに増やす可能性を追求する行為なのです。年率数パーセントの安定リターンは、彼の中では「貯金」や「節約」のカテゴリーに分類されてしまうのかもしれません。
そして、この考えは、日本経済の未来への強い思いと結びついています。
日本経済がもっと成長する。そのためにはどうしたらいいかということを考えたら、投資家の皆さん、もっとグロース市場に注目せよということなんです。
低成長にあえぐ日本を再び活性化させるには、未来の成長エンジンとなる企業、すなわちグロース市場の企業への積極的な投資が不可欠だ、と杉村氏は考えているのです。
後悔を「学び」に変える思考法
今回の杉村氏の話から見えてきたのは、 投資で成功するために大切な、いくつかの重要なポイントでした。
- 過去の価格や自分の判断に固執しない
- 市場の声や対象の将来性を冷静に見極める
- 「間違い」を認めて軌道修正できる柔軟性を持つ
- 感情ではなく、論理で判断する勇気を持つ
「売った株値が上がって悔しい」 それは、単なる後悔ではありません。
「自分の見立ては、まだ甘かったな」「この企業には、自分が思っていた以上の価値があったんだ」
そう捉え直すことで、悔しさは次につながる「学び」へと変わるはずです。
過去への後悔に時間を使うより、未来への学びに変えていきませんか。あなたの次の一歩が、きっと見える景色を変えてくれるはずです。
ご本人の軽妙な語り口を、ぜひ動画でもお楽しみください!
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