都内の主要ターミナルへ好アクセス! 5路線も利用可能な押上エリア(押上、曳舟、東向島)は下町の穏やかさと再開発による新しさが共存する街|まちの住みやすさ発見
見知らぬ土地に不動産を購入する際は、物件だけでなく周辺の環境を知っておきたいもの。現在の様子はもちろん、未来のまちを事前に把握できると、購入物件の将来の資産価値も予想しやすくなります。「まちの住みやすさ発見!」では、さまざまな角度からまちのよさに迫ります。
今回は、古き良き下町らしさと、東京スカイツリー建設から続く再開発による新しさが共存する街、押上エリア(押上<おしあげ>、曳舟<ひきふね>、東向島)をご紹介します。
交通の利便性が高く人気の押上エリア
「東京スカイツリー」や浅草がほど近い押上エリア。このエリアの魅力はなんといっても利用可能路線の多さです。そのため数々の主要な駅へ行くことができ、他路線への乗り換えも容易。学生から社会人まで幅広い層に需要の高いエリアといえるでしょう。
渋谷、大手町、日本橋、東銀座へ1本!
押上は東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線・都営浅草線・京成押上線、さらに徒歩約6分のとうきょうスカイツリー駅まで行けば東京メトロ日比谷線と、5路線が利用可能な魅力的なエリアです。都内の主要スポットへも1本で行かれ、通勤や通学に便利なことは間違いありません。
墨田区の特徴
墨田区は、東京の東側に位置する人口286,664人(令和6年6月現在)の区。押上エリアはその中心に位置し、周辺を隅田川や荒川に囲まれた自然豊かな地域です。墨田区は1996年に「水の郷百選」に選ばれていることもあり、人気を後押ししています。
下町文化の強い街・墨田区は昭和22年3月に向島区と本所区が1つとなり誕生しました。特に浅草周辺は「浅草寺」をはじめ古くから現存する建物が残っており、永くそしてたくさんの人に愛されています。
押上周辺は、江戸時代の初期は農地が点在するのどかな地域でしたが、後期から市街化が進み、浅草への参拝客が訪れる歓楽街となったといわれています。
これまでの墨田区周辺の再開発
墨田区は近年、スカイツリー開発をはじめとしたさまざまな再開発事業が行われてきました。今回は墨田区押上エリア周辺で行われた過去の再開発と、近々行われる再開発をご紹介します。
東京スカイツリー
「東京スカイツリー」はとうきょうスカイツリー駅・押上駅が最寄駅となる電波塔および観光施設です。2012年2月29日に完成し、同年5月22日に開業しました。
東京スカイツリーや東京ソラマチなどを含む複合施設「東京スカイツリータウン」の敷地面積は約37,000㎡、延べ床面積は約230,000㎡と、東京都の開発の中でもトップクラスの規模を誇ります。高さ634mの東京スカイツリーは、現存する自立式電波塔として世界1位の高さでギネスにも認定され、建造物としてはドバイのブルジュ・ハリファ(828m)に次ぐ世界第2の高さです。
東京スカイツリーは観光施設としてもさまざまな要素を持ち合わせています。
水族館やプラネタリウムなど多くの施設が入り、300以上もの店舗が展開されている、東京でも屈指の観光スポットです。「新・下町流」をコンセプトに、再開発による新しさだけでなく、下町ならではの古き良き伝統要素を建物全体に取り入れ、新しい文化やモノを育む施設を目指しています。
西日暮里駅前地区第一種市街地再開発事業
西日暮里駅前では、住宅棟と商業棟が融合した複合施設の建設が予定されています。再開発の規模は高さ約170m、地上46階、総延べ床面積は約164,150㎡。2025年度末頃の着工、2030年度末頃の竣工および開業を目指しています。
西日暮里駅はJR山手線のほかに、JR京浜東北線、東京メトロ千代田線、日暮里・舎人ライナーの4路線が通る非常に利便性の高い駅です。再開発によってさらなる利便性の向上と、周辺の発展が見込めるでしょう。
押上、曳舟、東向島の基本情報
人口推移
各駅ともに人口は増加傾向にあります。なかでも押上駅と曳舟駅は、駅周辺の再開発の影響からか顕著に人口が増加しており、今後も引き続き安定した賃貸需要が見込めます。
押上エリアの乗降者数
押上エリア(押上、曳舟、東向島)周辺には、大規模ターミナル上野駅が存在します。
3駅(押上、曳舟、東向島)のうち押上駅は、京成電鉄の駅で乗降者数1位の約20万人、都営地下鉄でも新宿駅(都営新宿線)に次ぐ約19万人の利用者数を誇ります。
参照: 駅別乗降人員(一日平均)2023年度(PDF)|京成電鉄
参照: 各駅乗降人員一覧|東京都交通局
押上エリア周辺の主な大学
大学名 | 学生数 |
---|---|
東京理科大学 | 19,768人(2023年5月時点) |
東京電機大学 東京千住キャンパス |
7,077人(2023年5月時点) |
専修大学 神田キャンパス |
5,046人(2023年5月時点) |
共立女子大学 | 5,589人(2024年5月時点) |
東京芸術大学 | 3,332人(2023年5月時点) |
(RENOSY調べ 2024年、大学院生含む学生数)
押上エリア周辺は、教育機関の多い北千住や神保町などにアクセスが良いため、学生からの需要が一定数あります。東京メトロ半蔵門線や都営浅草線で多くの駅が利用でき、大学への通学にも便利です。
押上エリア周辺の主な企業
企業名 | 従業員数 |
---|---|
株式会社日立製作所 | 28,672名(2023年3月時点) |
アサヒグループホールディングス株式会社 | 28,724名(連結・2023年12月時点) |
ソニー生命保険株式会社 | 9,156名(2023年3月時点) |
みずほ証券株式会社 | 6,820名(2024年3月時点) |
三井物産株式会社 | 5,419名(2024年3月時点) |
三菱製紙株式会社 | 3,171名(2023年3月時点) |
東武鉄道株式会社 | 3,346名(2023年3月時点) |
(RENOSY調べ 2024年)
押上エリア周辺には多くの企業が存在しており、社会人の需要は非常に高いです。大規模ターミナルである大手町駅ともつながっており、また錦糸町へアクセスしやすく千葉方面とも接続が可能なため、千葉方面へ通うことも可能です。
都営浅草線を利用すれば、新橋などのオフィス街へアクセスもできるため、多くの社会人の利用が予想されます。
現在のまちの様子※2021年9月時点
押上(大手町まで約14分、上野まで約16分)
まさに「東京スカイツリー」のお膝元に位置する押上。墨田区の中でも人口が集中している押上周辺は東京スカイツリーの建設とともに開発が進み、昭和の落ち着いた雰囲気と新しいマンションやお店のオシャレさが同居しています。
利用可能路線は、東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線・都営浅草線・京成押上線の押上駅と4路線1駅です。渋谷、大手町(東京駅エリア)、日本橋、新橋と、数々のターミナル駅へ1本で行けるのは大きな魅力。始発があるため通勤・通学に便利なことは間違いなし。
また、徒歩約6分で東武スカイツリーライン・伊勢崎線のとうきょうスカイツリー駅へ行くことができます。この路線は東京メトロ日比谷線に直通運転しているので、六本木や恵比寿、銀座、秋葉原、上野へ行く際には非常に便利です。
観光スポットの印象が強い街ですが、利用可能路線や近年の再開発により、住環境が一層整ったエリアといえるでしょう。
高さ634m、世界一高いタワーとして2012年に誕生した東京スカイツリー。東京スカイツリーは観光スポットとしてだけでなく、近隣の方は「東京ソラマチ」で買い物を楽しんでいます。
東京スカイツリータウン内にある「東京ソラマチ」は300以上もの多彩な店舗が集まっています。ほかにもプラネタリウムや水族館などがあり、コンセプトである「新しく、にぎわう下町」として街を盛り上げています。
2020年6月、東武線の鉄道高架下に誕生した複合商業施設「東京ミズマチ」。隅田川沿いに浅草と東京スカイツリータウンを結ぶ新たな商業エリアが誕生しました。飲食店を中心に海外発のライフスタイルショップや日本初上陸のカフェなど多数がオープン。隅田川沿いの散歩がさらに楽めます。
再開発により新しくできた飲食店と昔からあるスーパーが共存しており、お店はかなりの数があります。また、家具・インテリア用品店「ニトリ」や大型スーパー「ライフ」もあるので、一人暮らしで困ることはないでしょう。
曳舟(大手町まで約20分、上野まで約15分)
渋谷、恵比寿、大手町(東京駅エリア)、日本橋、新橋と、有数のターミナル駅へ1本で行ける曳舟エリア。このエリアは戦災を逃れた貴重な地域で、今も昭和の穏やかな雰囲気が残っています。
押上同様、東京スカイツリーの建設により曳舟エリアも再開発が進みました。昭和の雰囲気と新しい魅力が懐かしさと住みやすさを演出してくれています。
利用可能路線は、東武スカイツリーライン・伊勢崎線の曳舟駅と、京成押上線の京成曳舟駅の2路線2駅。徒歩約4分で行き来できますので、目的地に合わせて路線を使い分けることが可能です。
駅周辺には大型の施設が多数あります。墨田区の中心館で最も蔵書数が多い「墨田区立ひきふね図書館」、多目的文化施設「曳舟文化センター」、スポーツジム「スポーツクラブ&スパ ルネサンス 曳舟24」、大型スーパー「イトーヨーカドー」と、バラエティに富んだラインアップです。
休日も勉強や運動を楽しむことができます。また、徒歩約15分で東京スカイツリーに行くこともできるので、楽しんで生活できる魅力的なエリアといえるでしょう。
駅周辺には大型スーパーをはじめドラッグストアや飲食店などさまざまなお店があります。生活に必要なお店は揃っているといえるでしょう。
東向島(大手町まで約24分、上野まで約24分)
下町の情緒が色濃く残る街、東向島。昔ながらの工場が多い地域ですので、昼は賑わいがありますが夜は静かな住宅街へと変わります。隅田川や「向島百花園」が近く、都心にいながら自然を楽しむことができます。
利用可能路線は、東武スカイツリーライン・伊勢崎線の東向島駅。曳舟駅で東京メトロ半蔵門線直通電車に乗り換えれば、曳舟駅から1本で大手町、永田町、渋谷といったターミナルへ行くことができます。
駅のすぐ隣には、東武鉄道の歴史が凝縮されている「東武博物館」があります。シミュレータや実際に使われた機器も展示されている体験型ミュージアムで、地元の方からはもちろん、多くの鉄道ファンからも愛されているスポットです。
買い物には大型スーパー「グルメシティ」はもちろん、周辺にある昔ながらの商店も利用でき、重宝すること間違いなしです。
駅周辺にはコンビニや飲食店などもあります。若者で賑わうお店は少ないことから、穏やかにのんびりと暮らしたい方には最適なエリアです。
押上を中心に、都内のあらゆるターミナルへ好アクセス
押上からは5路線が利用できるため、多くのターミナルへアクセスが可能です。特にオフィス街である大手町(東京駅エリア)・日本橋・新橋・永田町(赤坂エリア)、そして繁華街である渋谷・恵比寿・六本木・中目黒、学校の多い上野・神保町。このことから、押上エリアは社会人はもちろん学生も住みたい街となるはず。今後も高い需要が予想されるエリアといえるでしょう。
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