防犯性のしっかりしたマンションを買いたい!7つのポイント
ポイント1:同じマンションの住人の雰囲気をつかむ
マンション住人の雰囲気を大まかにでも把握しておきましょう。しかし、住人に直接会えるわけではありません。「エントランスのポスト周辺が散らかっていないか」「駐輪場や駐車場に粗大ゴミが置きっぱなしではないか」などの状態から、住人の雰囲気を推察してください。
ポイント2:敷地全体に街灯が配置されているかを確認
マンション敷地内に「人目の届きにくい死角」があると侵入しやすくなります。特に夜の死角は危険です。街灯がなかったり、数が足りなかったりすれば、そこから侵入される可能性が高まります。「敷地全体に街灯が配置されているマンションか」をしっかりチェックしましょう。
ポイント3:空き家・空きビルが目立つエリアは要注意
マンション敷地内だけでなく、周辺エリアのチェックも重要です。近隣の空きビルや空き家は要注意といえます。なぜなら、不審者のたまり場になっている可能性があるからです。加えて、周辺に空きビルや空き家が目立つ場合は、そのエリア自体が空洞化している可能性があります。人目が少ない分、空き巣や窃盗をしやすい環境になっている可能性があるため、注意しましょう。
もうひとつの要注意のサインは、壁やシャッターの落書きです。自由に落書きができるということは、不審者が人目を気にしないで自由に行動できる証拠です。
ポイント4:低い階の場合、窓際の木や隣接する建物に要注意
購入しようとしているマンションが1~3階の低い階にある場合は、窓の外にも注目してみましょう。間近に大きな木があったり、隣の建物が迫っていたりする場合は要注意です。そこをつたって侵入される可能性があります。特に人目のつかない環境の場合はリスクが高いです。リスクを理解したうえで購入したい場合は、窓にウインドアラームや補助鍵を取り付けるなどの対策で、防犯性を高めましょう。
ポイント5:高層階でも油断は禁物。窓ガラスの強化を
高層階だと窓からの侵入は難しいと思うかもしれません。しかし、不審者は高層階でも関係なく侵入経路を見つけて侵入してきます。2016年の警視庁が調査した「侵入窃盗の場所別発生状況」によると中高層住宅(4階以上)は11.6%で第3位と高層階でも侵入の割合が多くなっています。そのため、低い階と同様、ウインドアラームや補助鍵を取り付けた方が望ましいでしょう。
ポイント6:玄関ドアの鍵は購入したら即交換がベスト
過去の住人による侵入も考えられます。そのため、玄関の鍵は「購入したら即交換」が鉄則です。交換する場合は、ロータリーシリンダーやディンプルシリンダーなどの防犯性の高い鍵に交換しましょう。加えて、ドアそのものが傷んでいる場合は、修理の必要があります。ただし玄関ドアは共有部分のため、まず管理組合に相談しましょう。
ポイント7:侵入手段1位の「無締り」に注意
最後に、マンションに入居後の「防犯性のポイント」を確認しておきましょう。2016年度の警視庁の調査では、侵入手段で一番多いのは「無締り(46.5%)」という結果が出ています。いくら防犯性を高めても、施錠を忘れてしまっては意味がありません。出かけるときは戸締りを忘れないようにしましょう。同調査だと、侵入手段で次に多いのが「ガラス破り(36.6%)」です。防犯性の観点では、窓は住まいの弱点といえます。ウインドアラームや補助鍵を設置して、防犯性を高める必要があります。
※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。
関連キーワード