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公開日: 2025.11.19

リニア中央新幹線も開業予定の広域交通ハブ、新大阪駅周辺!「東三国」「西中島南方」エリアが注目される理由|まちの住みやすさ発見!

リニア中央新幹線も開業予定の広域交通ハブ、新大阪駅周辺!「東三国」「西中島南方」エリアが注目される理由|まちの住みやすさ発見!

見知らぬ土地に不動産を購入する際は、物件だけでなく周辺の環境を知っておきたいもの。現在の様子はもちろん、未来のまちを事前に把握できると、購入物件の将来の資産価値も予想しやすくなります。たとえば、商業施設やホテルが増えると雇用が創出され、賃貸需要が高まるといったケースも。「まちの住みやすさ発見!」では、さまざまな角度からまちのよさに迫ります。

今回は、新大阪駅をはさんで北の東三国(ひがしみくに)と南の西中島南方(にしなかじま みなみがた)をご紹介します。

東三国と西中島南方エリアとは

大阪の北の玄関口として発展を続ける新大阪駅。新大阪駅は新幹線と在来線を結ぶ交通の要衝であり、リニア中央新幹線の開業を控え、さらなる進化が見込まれています。その周辺に広がるのが、Osaka Metro御堂筋線で新大阪駅を挟んで位置する東三国と西中島南方エリアです。東三国は生活利便性を備えた住宅地としての顔を持ち、西中島南方はビジネスや商業が集まる活気ある街並みを形成。全国と大阪市内を自在につなぐ広域交通ハブとして成長するこの一帯は、都市の未来を感じさせるエリアです。

新大阪駅は、JR東海道新幹線・山陽新幹線、JR東海道本線(神戸線)、Osaka Metro御堂筋線が停車します。JR線の利用者ボリュームとしては、JR西日本乗車人員ランキング(2022年度1日平均)によると、第8位の61,154人です。東三国駅、新大阪駅、西中島南方駅は、Osaka Metro御堂筋線で北から順に隣接する3駅です。

御堂筋線は、新大阪駅のほか、梅田駅、本町駅、心斎橋駅、難波駅、天王寺駅など、市内の主要駅を網羅する路線です。梅田と難波の間に位置する本町駅は、大阪市内の交通の要となる駅で、複数の地下鉄路線が交差するためアクセスが非常に便利です。

東三国~西中島南方エリア周辺の開発情報

リニア中央新幹線・北陸新幹線新駅整備、新大阪駅周辺まちづくり

新大阪駅周辺では、次世代の交通拠点を目指す大規模な再開発が進行中です。リニア中央新幹線や北陸新幹線の新駅整備が検討され、名実ともに「西日本の玄関口」としての存在感が高まっています。これにより、東京・名古屋・大阪の三大都市圏を高速で結ぶ「メガリージョン構想」も現実味を帯びてきました。メガリージョンとは、複数の都市圏が一体となって巨大経済圏をつくり、国際競争力を高める広域連携の取り組みです。すでに新大阪駅周辺ではホテルやビジネス複合施設の整備も進められており、国際都市・大阪の未来を担うエリアとして注目を集めています。

マリオットホテル(左)と新大阪阪急ビル(右)
マリオットホテル(左)と新大阪阪急ビル(右)

三国東地区の市街地再生(土地区画整理事業)

大阪市淀川区の三国東地区は、古くからの木造住宅が数多く残るエリアでした。現在、こうした老朽化した住宅地の課題を解決し、安心・安全なまちづくりを目指すために、土地区画整理事業が進められています。狭い道路や、木造住宅が密集する防災性の低い都市構造を見直し、道路や公園などの都市基盤を再整備。あわせて住環境の改善や土地利用の高度化を図ることで、暮らしやすく魅力ある市街地への再生が期待されています。三国東エリアは新大阪駅にも近く、再開発が進む新大阪エリアとの連携が機能すれば、地域の価値向上も期待できるプロジェクトです。現在はスクラップアンドビルドが進められ、都市計画道路も一部が開通。周辺ではスーパーや医療ビルが開業するなど、新しい街の姿を見せ始めています。

区画整理事業地内の様子
区画整理事業地内の様子

ソーシャルアパートメント「TERMINALS新大阪」の開業

大阪市内では初となる交流型賃貸住宅「ソーシャルアパートメント」が西中島エリアに2025年8月に誕生しました。これはJR西日本とグローバルエージェンツが手掛ける「TERMINALS新大阪」で、西中島南方駅から徒歩9分、新大阪駅や阪急十三駅からも徒歩圏の好立地で、全69室のソーシャルアパートメントは開業直後に多くの部屋が成約となりました。ソーシャルアパートメントとは、専用の個室に加え、ラウンジやキッチン、ワークスペースなどの共用部を備え、入居者同士が自然に交流できる新しいスタイルの住まいです。帰宅後すぐに自室に向かわず「寄り道を楽しんでから帰る」という新たなライフスタイルを実現できる拠点として、特に若い世代に人気です。仕事・暮らし・移動が融合する注目の住まいです。

TERMINALS新大阪
TERMINALS新大阪

大規模開発エリア「グラングリーン大阪」 

大阪の新たなランドマーク「グラングリーン大阪」は、JR大阪駅直結、先行したグランフロントに隣接する大規模開発エリアです。2024年9月には先行まちびらきとして、緑豊かな「うめきた公園(サウスパーク)」や北街区の商業・業務施設がオープン。続く2025年3月には、国際会議場やラグジュアリーホテル、多数の飲食施設、温泉施設を備えた商業施設を備えた中核ビル「グラングリーン大阪南館」が、万博開幕を前に供用開始されています。2027年度には、公園「ノースパーク」や分譲タワーマンションを含む街区全体が完成し、さらに、2031年春にはうめきた地下駅とJR難波・南海なんばを結ぶなにわ筋線が開業予定です。

グラングリーン大阪(広場)
グラングリーン大阪(広場)
グラングリーン大阪(全景)
グラングリーン大阪(全景)

阪急大阪梅田駅の再開発プロジェクト

阪急阪神ホールディングスが推進する「芝田1丁目計画」は、阪急大阪梅田駅周辺の再開発プロジェクトです。

阪急阪神ホールディングスグループ「梅田ビジョン」を基にRENOSY編集部にて作成
阪急阪神ホールディングスグループ「梅田ビジョン」を基にRENOSY編集部にて作成

阪急うめだ本店や、ホテル阪急レスパイア大阪などの周囲の再開発が進む中、本丸ともいえる阪急梅田駅を一新させるのがこの計画です。大阪新阪急ホテル、阪急ターミナルビル、阪急三番街を一体的に再開発する計画は、2035年頃の完成を目指していて、阪急ターミナルビルは超高層化される予定です。すでに大阪新阪急ホテルは2025年1月で営業を終了し解体工事が着手されています。この計画は梅田の多機能集積力を高めることを目的としており、大阪梅田ツインタワーズなど「梅田一丁目一番地計画」や、ほかの大規模プロジェクトとも連携しています。

阪急ターミナルビル
阪急ターミナルビル
阪急梅田駅
阪急梅田駅

東三国~西中島南方エリアの基本情報

大阪24区のうち最多の人口

今回のエリアのある、大阪市淀川区の人口は約19万人で、大阪24区のうち最多の人口を誇り(2024年)、同区の人口は2023年からの比較でも、約1,800人増加しています。また、淀川区は、総人口のうち0歳~64歳が占める割合が78%と、大阪市全体の75.1%よりも高く、比較的若い層で構成されていることがわかります。

通勤エリアの企業

東三国から西中島南方エリアは、大阪のビジネスの中心地へのアクセスがしやすく、通勤圏内に多くの大手企業も立地しています。

企業名 従業員数
積水ハウスグループ 32,265人(2025年1月31日現在)
阪急阪神ホールディングス株式会社 22,527人(グループ全体、2023年3月末現在)
株式会社キーエンス 12,261名(連結、2025年3月現在)
NCS&A株式会社 1,219人(連結、2025年3月31日現在)

ほかにも、製造業、商社、インフラ関連、IT関連企業など、多くの企業が集積しています。

現在のまちの様子(2025年9月時点)

東三国エリア

東三国エリアは、Osaka Metro御堂筋線「東三国」駅と、阪急宝塚線「三国」駅の2路線が利用可能で、電車利用で梅田まで約10分、新大阪駅も自転車で約10分という抜群のアクセス性が特徴です。街の様子は、密集した木造一戸建て住宅が残る地域もある一方、駅周辺には商店街やマンションなどの集合住宅が建てられ、利便性の高い住宅エリアとして注目されています。

現在進行中の土地区画整理事業によって、道幅の広い都市計画道路の一部も姿を現し、周辺にはスーパーマーケットや医療ビルなどが既に開業しています。現在、街のあちこちで建物の解体工事が進められる一方、新しいマンションの建設工事も行われているなど、街全体が大きく姿を変えようとしている真っ最中です。また新大阪方面に足を延ばすと、「新大阪センイシティー」の商業施設も利用でき、生活利便性も非常に高いエリアです。

東三国駅を降りて西側のメインストリートを望む
東三国駅を降りて西側のメインストリートを望む
区画整理事業地内の「Foods Market satake 新大阪店」と新しいマンション
区画整理事業地内の「Foods Market satake 新大阪店」と新しいマンション
東三国駅の東側、新御堂筋に面した好立地の新築マンション
東三国駅の東側、新御堂筋に面した好立地の新築マンション
区画整理事業地内の様子
区画整理事業地内の様子

新大阪エリア

交通の要衝である新大阪駅周辺は、ビジネスと文化が交差する未来型国際ターミナルへと変貌を遂げつつあります。駅直結の新大阪阪急ビルの「レム新大阪」や隣接する「コートヤード・バイ・マリオット 新大阪ステーション」「アパホテル新大阪駅タワー」など大型ホテルが次々に誕生。インバウンド観光客も含めて、多くの人でにぎわっています。

駅の北側にはオフィスビルが軒を連ねるほか、繊維問屋街を発祥とする「新大阪センイシティー」にはホームセンターやスーパーマーケット、家電量販店も入居し、生活利便性の高い街となっています。シングル向けのワンルームだけでなく、ファミリータイプのマンションも多数供給されています。

駅南口はホテルやオフィス街となっており、そのまま南下し新御堂筋とJR線路の間を進むと西中島エリアとも一体化した飲食店街や商業施設が建ち並んでいます。東口には「大阪市立青少年センター KOKO PLAZA」や「東淀川体育館」などの公共施設もあるほか、マンションも増えています。

新大阪駅
新大阪駅
マリオットホテルと新大阪駅の頭上
マリオットホテルと新大阪駅の頭上
新大阪ユースホステル
新大阪ユースホステル
新大阪センイシティー
新大阪センイシティー

西中島南方エリア

数々の名店が並ぶラーメン激戦地としても知られる西中島南方エリア。Osaka Metro御堂筋線だけでなく阪急京都線の南方駅も利用できるほか、新御堂筋を使った車でのアクセスも非常に便利な場所です。駅の周辺には飲食店や遊興施設が軒を連ねているほか、オフィスビルやスーパーなどもそろっています。

駅から徒歩圏に誕生した交流型賃貸住宅ソーシャルアパートメント「TERMINALS新大阪」周辺もマンションや一戸建て住宅が混在する住宅街となっています。また、堤防を越えると淀川の河川敷が広がり、各種のスポーツやアウトドアレジャーが楽しめる場所でもあります。河川敷からは対岸の梅田エリアの高層ビル群が一望できるほか、十三エリアで建設中のタワーマンションも望めます。

西中島南方駅
西中島南方駅
オフィスビルの様子
オフィスビルの様子
ラーメン店(人類皆麺類)
ラーメン店(人類皆麺類)
淀川河川敷
淀川河川敷

都市の活気と暮らしやすさが共存するまち

リニア中央新幹線の開業や大規模な再開発で注目度を高める新大阪駅周辺。隣接する東三国と西中島南方は、交通の要衝・新大阪とともに進化する一帯として、未来の大阪を象徴するエリアともいえるでしょう。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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