東京オリンピックが終わるまで待つべき?マンションの購入時期はいつがいいの?
マンションの購入で世代別に考慮すべきポイント
マンションの購入では、世代によって考慮するべきポイントが変わります。
30代でのマンションの購入は、独身の場合将来結婚する可能性があり、結婚していても子どもの有無や人数が不確定要素として残ります。
40代では、子どもの人数やキャリアプランの見通しが30代よりも立ちやすくなります。
50代では、老後の生活資金を考慮してマンションを購入することが必要となります。
特に30代のマンションの購入では、終の棲家として購入したつもりでも家族構成の変化や転職などによって、将来住み替える可能性があります。その時の売却の可能性を踏まえて、資産価値が落ちにくく売りやすい物件を選んで購入することが大切です。
東京オリンピックでマンションの価格はどうなる?
2020年の東京オリンピックを控えて、昨今では地価が上昇しています。オリンピック関連施設の建設ラッシュに加えて、東日本大震災の復興のための建設需要も続いていることから、建設コストがアップしていることもマンション価格が上向きとなっている要因です。
そのため、「2020年以降の方が、マンションが安く買えるのでは?」と考える人もみられます。しかし金利が上昇する可能性があり、消費税の増税が見込まれているため、2020年を過ぎると今よりも安くマンションが買えるとは限らないのです。
また、東京オリンピックに合わせて都市インフラや公共インフラが整備され、首都圏の地価はますます上昇することが予想されます。
過去のオリンピックに学ぶ
1998年に長野県で開催された冬季オリンピックを見てみましょう。1991年に長野五輪の開催が決定し長野県の地価は上昇。その直後にバブルが崩壊し全国の地価は大幅に下落していきます。
1998年にオリンピックが開催されるまでの長野県の地価は全国平均が下落し続ける中高い水準で推移し、五輪開催後も高い水準を維持し続けています。2001年をピークに全国の地価下落に誘引され落ち着きを見せましたが、五輪開催から10年が経った長野県の地価は全国平均より高い水準を保っています。
首都圏は今後も人口が集中することが予想されており、東京五輪閉幕後も地価は高い水準のまま安定するものとみられます。世相では単身者世帯が増加し、ワンルームマンションの希少性がますます高まっているので、首都圏のワンルームマンションが狙い目と言えそうです。
年収や収入の見込み、ライフステージで考える
では、何を基準にマンション購入のタイミングを考えるべきなのでしょうか?
マンションを購入する時期は、地価や金利の面から議論されることがありますが、マンションの購入を先延ばしにしていても、その間の家賃は発生してしまいます。また、マンションを購入して住みたいタイミングを逃すことも損失と言えるかもしれません。
年収や収入の見込み、ライフステージをもとに自分の「買いどき」を見極めることが大切です。目標とする頭金が貯まったとき、あるいは、欲しい物件に出会ったときが「買いどき」ともいえます。自分にとってふさわしいマンション購入のタイミングを逃さないようにしましょう。
マンションを購入する時期は、経済情勢による要因も無視することはできませんが、収入の見込みやライフステージによって、「買える時期」や「必要なタイミング」は個々に異なります。自分にとってのマンションの「買いどき」を見極めましょう。
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