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公開日: 2024.07.05

学園都市「八王子」、八王子駅周辺の再開発|エリア未来ナビ

学園都市「八王子」、八王子駅周辺の再開発|エリア未来ナビ

不動産を購入する際、物件情報とあわせて知りたいのは周辺の情報です。「エリア未来ナビ」では、開発情報などエリアの情報をコンパクトにお届けします。

学園都市、八王子

八王子市は、2015年に東京都で初めて中核市に指定され、23区を除く東京都内の全自治体のなかで最も人口が多い都市です。

市内には中央大学や多摩美術大学をはじめとする21の大学・短期大学・高専(大学コンソーシアム八王子に加盟する近隣市の大学等を加えると25)が立地し、約9万5千人の学生が学んでいる全国でも有数の学園都市として発展を続けています。八王子駅からバスで大学に通う学生の姿はよく目にする光景です。

駅の近くには、学園都市づくりの拠点施設「八王子市学園都市センター」があり、市民と大学などの交流の場となっています。

都内へも横浜へもアクセス良好

JR中央線、横浜線、南武線 路線図

JR八王子駅にはJR横浜線、中央線、八高線の3路線が乗り入れており、新宿まで約40分、横浜まで約50分と乗り換えなしで各都心部へ移動できるため、利便性も高い駅となっています。

またJRのほか京王線も走っています。JR八王子駅と京王八王子駅は徒歩で移動でき、京王線で新宿まで約40分で移動できます。

車でのアクセスも良好

市内には中央自動車道と首都圏中央連絡自動車道が通っており、中央道は東京都心方面や山梨県・長野県方面へ、圏央道は神奈川県・埼玉県方面など車での移動もとても便利です。

八王子の人口

八王子市は広大で、6つの地域に区分されています。東京都で初めて「日本遺産」に認定された高尾山を有する自然豊かな地域から、住宅地・ものづくりの拠点など、それぞれが多様な地域特性を持っています。

日本の人口減少に向けた対策として、八王子市は都市機能の集約化を図った都市計画をしており、八王子駅を中心とした中心市街地の人口は、増加しています。

八王子 中心市街地の人口推移
八王子市公式ホームページ「住民基本台帳 町丁別世帯数及び人口」を基に編集部にて加工。(2024/6/28にアクセス)

工業のまち

八王子市は学園都市とは別の顔の、ものづくりのまちの側面もあります。

日本を代表する大企業の研究所が立地しているほか、多くの製品開発型中小企業や、試作加工等を支える多品種少量の精密機械加工やプリント基板製造などを手掛ける開発支援型企業も立地しています。本市では、電子部品・デバイス・電子回路製造業や、測定器・分析機器・試験機などの業務用機械器具製造業や生産用機械器具製造業の集積が東京都全体の構成比率から見ても高く、本市の産業集積の特徴となっています。

引用:八王子市の振興施策 | 東京都企業立地相談センター

税制が3年間優遇されるなどの企業立地支援条例もあり、オリンパス・カシオ計算機など世界的な大企業・グローバルな企業から日本の技術を誇る中小企業、精密機器の製造から物流企業まで幅広く集まっています。

北八王子工業地域に本社・研究所などがある企業(一部)

企業名
オリンパス株式会社 グローバル本社
株式会社ニレコ
カシオ計算機株式会社 八王子技術センター
三省堂印刷株式会社
日本パリレン合同会社
アジレント・テクノロジー株式会社 
大陽工業株式会社
日本分光株式会社
株式会社東京精密
コニカミノルタ株式会社(東京サイト八王子)

八王子の開発

八王子駅周辺で進められる再開発について紹介します。

八王子駅南口周辺に新たな複合機能施設「八王子ミライテラス」が誕生

2026年10月、八王子駅南口に位置する八王子医療刑務所跡地に、公園、ライブラリー、ミュージアム、交流スペースが一体となった集いの拠点「八王子ミライテラス」が新たに誕生します。

FI事業に係る民間事業者の選定について|八王子市公式ホームページ

八王子市は整備の目的を、

自宅でも、学校・職場でもない、居心地の良い第三の居場所「サードプレイス」の重要性は高まっており市の将来を見据え、新たなニーズである「サードプレイス」を提供することが、集いの拠点の整備目的

引用:「八王子駅南口集いの拠点整備基本計画」の策定について|八王子市公式ホームページ

としています。集いの拠点が充実することで、定住人口の維持も目的としています。

5haの公園全体の敷地には、下記の複合機能施設が予定されています(延床面積 約7,500㎡)。

  • 歴史・郷土ミュージアム 3,000㎡
  • 交流スペース・憩いライブラリ 4,500㎡

交流スペースにはカフェや学生用の自習スペースに加え、イベント用のフリースペースが設けられる予定です。

多世代が集い・交流する場所として、幅広い市民の利用が予想され、次の100年に向けて、若年層(20〜30代)の利用促進も重要と考えた施設となっています。

2025年春にイオンモール八王子インターチェンジ北

JR八王子駅から約3km北、中央自動車道八王子インターチェンジから約500m北に位置する場所(東京都八王子市滝山町一丁目885-1外)に、イオンモールが出店予定となっています。

ネットスーパーの普及に伴い、イオンはAIとロボットを駆使した在庫管理の大型自動システム「顧客フルフィルメントセンター(CFC)」を構築し千葉(誉田)に「GreenBeans」を2023年にオープンさせていますが、八王子に予定しているモールではCFCもあり、かつ実店舗も併設されるようです。次のような施設が発表されています。

顧客フルフィルメントセンターに実店舗を併設した次世代スーパーの展開、シネマコンプレックス、障がい者スポーツ対応施設、道の駅「八王子滝山」と連携した飲食施設等の構成を計画ししています。

引用:(仮称)八王子インターチェンジ北 出店計画について | イオン株式会社

開業予定は第一期が2025年春、次世代スーパーが開業する第二期は2026年です。

自然と人、文化と産業が共存するまち

いかがでしたでしょうか?

八王子市は、「八王子で暮らす価値そのものを高めていく」ことを目指しています。今後も、子育てがしやすい環境で、誰もが活躍できる、世界や社会の変化に対応できるまちであり続けるでしょう。上記でご紹介した学園都市、産業資源の優位性についても、引き続き産学官民が連携して価値創造を目指すとしています。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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