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作成日: 2024.02.19

サラリーマンに副業が必要な理由—あなたの経験が最大の資産に

サラリーマンに副業が必要な理由—あなたの経験が最大の資産に

ビジネスマンの誰しもに訪れる定年。現役時代に定年後の生活を想像または想定して、今から行動に移していますか。100年時代を生きる我々にとって、リモートワークの増加などで働き方が多様化した今、複数の職業を持つことは可能ですし、そして必要です。

本記事では、サラリーマンがなぜ副業を持つべきかに焦点を当て、「自分の経験」を資本として活用する方法を探ります。

サラリーマンに副業がおすすめの理由

コロナでサラリーマンの生活が変わり、余裕のある時間が生まれた方は少なくないのではないでしょうか。筆者は、安定した収入があるからこそ挑戦できる多くのことに気づきました。

経営者やフリーランスは、仕事の不安と戦いながら働く必要があります。しかし日本企業に勤めるサラリーマンは、失業の可能性に怯える機会は少なく、むしろ副業をすることで、収入面での更なる安定が心の平穏をもたらしてくれます。本業がある安心感から、「失敗しても大丈夫」という気持ちで新たなことに挑戦できるようになるのです。副業をすることで本業が上手くいくという効果もあります。

複数の顔を持つことで見える世界

私は現在、上場企業(製造業)の取締役とITベンチャーの取締役を務めています。と同時に、個人事業の経営コンサルタント業で10社の顧問先を持ち、その他にもふるさと納税コンサルタントやブログの執筆、妻との共通の趣味であるカフェ巡りは年間500件を超えます。このように、複数の顔を持ち実践する筆者が、実体験から副業の必要性をお伝えしたいと思います。

社会とお金、どちらも必要

現役経営者層が参加する経営者研修に講師として参加した際に気づいたのは、多くの40-50代経営者は、会社の外での自分の役割やスキルについて考えていないということです。これは大きな衝撃でした。

定年後に、趣味やボランティアなどの予定がない方々は社会と繋がりがなくなってしまいます。趣味を楽しむためにはお金も必要になります。

なので早いうちに、できれば安定した本業があるうちに、定年後に無理せず働ける仕事や環境を見つけておくことが非常に重要になってきます。

実際、明治安田生活福祉研究所のアンケート(2018年)では、定年後でも約8割の方々が働き続けたいと考えているそうです。その割に定年後の働き方に関して準備をしている人がほとんどいないのは何故なのでしょう?本業が忙しすぎるからでしょうか。

参照:50代・60代の働き方に関する意識と実態(PDF)|明治安田生活福祉研究所

リスクを最小限に抑え将来の収入源と幸福を確保する

50代で本業に集中することは素晴らしいことだと思います。しかしそのために自分の可能性を潰している、自分が本当にやりたいことが見つけられないリスクもあるのではないでしょうか?特に転職経験がない人は要注意です。

幸せに必要な3つの資本

橘玲氏の著書『幸福の「資本論」』では、幸せを感じるためには「金融資本」「人的資本」「社会資本」という3種類の資本が必要だと提唱されています。この理論によると、人々はこれらの資本を適切に活用し、管理することで、幸福感を得ることができます。

金融資本は経済的自由を、人的資本は個人の能力や好きなことへの投資を、社会資本は人間関係や共同体での絆の深さを表しています。これらの資本は相互に影響を与え、バランス良く投資し築いていくことが重要であり、資本の一つが欠けると幸福感が低下するとされています。

橘氏は、これらの資本に基づいた生活を通じて、現代日本の豊かな社会で完全な幸福を追求することが可能であると指摘しています。皆さんも幸せな老後生活を送りたいと考えているでしょう。

副業が担う、2つの役割

私はRENOSYで不動産投資も実践しています。RENOSYで不動産投資をする理由は「金融資本」の充実を目的としますが、副業は3つの中の「人的資本」「社会資本」を充実させる一つの手段でもあります。

会社員をしながらの副業なら、リスクは最小限

会社の看板を背負っている間に副業に挑戦することは、リスクを最小限に抑えながら自分の新しい可能性を探る絶好の機会です。

失敗しても、本業があるため大きな損失にはなりません。また、副業の実務を通じて自分に合った仕事を見つけることができ、新たなスキルや経験、人間関係を本業に還元することも可能です。私自身は副業で得たスキルのおかげで、本業に大きな貢献ができています。

副業を通して自分に合った仕事を見つけ、本業にも活かす。

実はこの視点はかなり重要です。

それは、「本業で求められること」と「自分がやりたいこと」の重なる部分を見つけ言語化することで、自分の強みがわかるからです。そしてそれが人生の軸となるからです。他人より優れているスキルかどうかは関係ありません。

定年後も働き続けるための準備。社会的なつながりを持続させる有効な手段

自分の強みやスキルを早い段階で棚卸しする効果は絶大です。自分を客観視でき、今後の学びの方向性も決まります。副業で足りないスキルを補強していくことも可能です。

「社外で通用するか、まずは短期間で腕試しする」
「気になるビジネスや企業で業務体験してみる」

このように社会と自分の能力のアライメント(調整)を常に取っておくことが重要です。

結局、真の安定は所属している組織や所有しているモノに頼らず、自分の能力を高めることでしか手に入らないと考えます。不動産投資も重要ですが、自己投資も忘れてはなりません。

まずは5万円を目標に

自分自身が最大の資本であるという考え方で、まずは副業で月5万円を目標に始めてみましょう。あなたは本業以外で月5万円を稼ぐことができるでしょうか?たった5万円と思われるかもしれませんが、経験したことがある人は分かると思うのですが月5万円を個人として稼ぐことはかなり大変です。

まずは、仕事の依頼者と依頼を受ける者とを結びつける副業のマッチングサービス・副業プラットフォームを利用することを検討してみてはいかがでしょうか。副業を探す際は、「本業で求められること」と「自分がやりたいこと」の重なる部分を言語化しておくことで合格率も上がります。

そして副業案件が取れると、日常の視界が変わり、幸福度がかなり上がることを実感できます。

スタートは早ければ早い方が良いですが、いつ始めても遅いということもありません。多くのサラリーマンは本業以外を知らずに、自分が本当に何を成し遂げたかったのかが分からない状態でリタイアします。こんな人生では必ず後悔します。

最初のステップを踏み出しましょう

副業の第一歩は、知人の会社へのアプローチや副業プラットフォームへの登録から始まります。履歴書や職務経歴書は当然ですが、オンライン面談には「自己PRスライド(パワポ)」の準備を忘れずに。これらの振り返り作業は自分の人生の棚卸しにもなり、貴重な学びの機会となります。

副業のための勉強をするくらいであれば、実際に申し込んで実践で学ぶことをオススメします。1日でも早く行動することが重要です。

次回の記事では、これらの具体的な始め方、申し込み方法、合格のコツについて詳しく説明します!

【関連リンク】
サラリーマンのための副業ガイド—実務経験と自分の興味を最大限に活かす

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この記事を書いた人

上谷宗久

上場企業(製造業)の取締役、ITベンチャーの取締役、個人事業の経営コンサルタント業の代表取締役、ふるさと納税コンサルタント&ブロガーと複数の顔を持つギリギリ40代の経営者。個人事業では現在10社の顧問先を持つ。年間500件のカフェ巡りが趣味。

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