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公開日: 2020.03.06 更新日: 2021.05.21

1LDKマンションを売却した人に、売ろうと思ってから売るまでの話を聞いた

1LDKマンションを売却した人に、売ろうと思ってから売るまでの話を聞いた

「家を買って、その家を売る。」多くの人にとっては、一生のうちにそれほど何度も訪れないであろう「住み慣れた家を売る」という体験。買った家を「売る」というのは、どういうときに起こるのか? 10年間住んでいた都内のマンションをRENOSYに売却した売主さんに、売ろうと思ったきっかけから契約を交わして鍵を引き渡すまでの経緯をお伺いしました。

初の一人暮らしでマンション購入

Mさん
Mさん

お話を伺ったのは、東京都にお住まいのMさん。もともとご実家暮らしだったところ、社会人になって30代を迎えるにあたり、そろそろ一人暮らしを始めようということで家の購入を考えたそうです。

「一人暮らしを始めよう」と思ったときに、「家を借りよう」と賃貸マンションを探すのではなく、「家を買おう」と思われた。しかも、これから買う物件をゆくゆくは売ろうと「売却を前提に」選ばれた、とのこと。

初めて「家を買う」ときに、その先の「家を売る」という選択肢を持たれていたのがすごいです。「買う」という選択肢だけでもすごいのに、同時に「売る」が視野に含まれていて、ちゃんと先々のことを考えられている。不動産業界に転職するまで「家を何度も買う」という発想が全くなかったので、純粋にすごいと思いました。

購入時に気をつけた点は、売却を前提に以下のような項目だったそうです。

  • 利便性
  • 複数路線あるところ
  • 駅から徒歩10分以内
  • スーパーなどの周辺環境も便利なところ
  • 新幹線・空港へのアクセスも考慮

とにかく「立地」を重要視して、吟味に吟味を重ねて、築4年ほど、戸数90戸という大きめのマンションを購入。新築志向が強い中で、中古(といっても3〜4年と新しい)を買われるという柔軟さ。

購入当時、将来何人暮らしになるかということは考えておらず、1人暮らしに快適な42m2の1LDKのマンションを買われた。「2人までだったら住めるだろうな」という広さを選ばれています。

その後、結婚され、このマンションに暮らし、10年ほど経ったのが2019年。「売ろう」と思われたきっかけは何だったのか、伺いました。

マンションを売ろうと思ったきっかけ

売却活動は2019年の夏に始まります。次の3つの要因から「売り時だ」と思うように至ったそうです。

  • 大規模修繕がそろそろくる(マンション固有の問題)
  • オリンピック後の景気予測をみて(社会の環境)
  • 消費税が10%に上がるタイミングで優遇措置がある(社会の環境)
    ※住宅ローン減税が13年に、新築住宅の取得資金の贈与の額の非課税枠が最大3,000万円

大規模修繕を実施した後は、修繕積立金も値上がると予測。そしてMさんが見た、オリンピック後の景気が下がるという第三者の予測から、売値も下がると予測。そこに消費税増税に対する税金の優遇措置があるというオトク感も加わり、「今が売り時」という判断が働いたとのことです。

Mさんの視野に「将来の売却」がもともと入っているので、マンションの大規模修繕のタイミングとそのときの社会情勢とを総合的に捉えて、敏感に反応できたのではないでしょうか。

売却活動

売ろうと思ったあとは、まず家を買ったときにお世話になった不動産屋さんに、売りたいという電話をしたそうです(2019年7月)。

相場や取引事例などを基に机上査定をしてもらい、「売れるだろう」という価格を教えてもらったそうです。この査定金額は「売れるだろう」という価格で、「売りたい価格」とは別です。

また、お世話になった不動産会社1社に任せきりにするのではなく、複数社に対して「売りたい」という相談をして、複数の査定結果を受け取っています。査定価格には、最大で500万円くらいの幅があったそうです。

金額的にも最初に声をかけた不動産会社の査定金額に納得したので、この会社で売却活動を開始することを決めました。

次のステップとしては、「じゃあいくらで売りたいですか」という話になったそうです。
売り出し価格を決めるに当たっては、いい塩梅の価格を不動産屋さんと相談して、決めたそうです。

一度決めた価格から、値下げをすると、そこから値を上げることは難しいとのことで、安すぎない価格で攻めます。ただ、高すぎの価格で攻めても売れるまでの期間が長引いたり、売れなかったりするので、「いい塩梅」を決めたそうです。

価格も決まったところで、これから買ってくれる人を探す行程に入ります。Mさんは「自分でさがす時間的余裕もなかった」ということで、専門家に任せたほうがいいだろうなと思い、不動産会社に売買の仲介を依頼するときに交わす3種類の契約、

  • 一般媒介契約
  • 専任媒介契約
  • 専属専任媒介契約

のうち、専属専任媒介契約を結びました(2019年9月半ば)。

専属専任媒介契約書をはじめとした関係書類が入ったバインンダー、分厚いです
専属専任媒介契約書をはじめとした関係書類が入ったバインンダー、分厚いです

Mさんと契約した不動産会社は、「REINS(レインズ)」という、売り出し中、貸し出し中の物件情報を不動産業界の人が閲覧・検索できるデータベースに、Mさんの物件情報を登録する義務があります。

不動産会社はレインズにMさんの物件を登録しました。その後、1週間に1度、書面で販売状況を知らせる通知が家に届いたそうです。

買い手の登場

レインズに情報が載ると、不動産各社が検索をして、Mさんの物件情報がヒットして見ることになります。その情報をみた1社が、RENOSYだったというわけでした。

Mさんのマンションを見に行きたいという内覧希望者は、RENOSYを運営するGA technologiesのほか、個人の方たちだったそうです。

内覧から数日後、「買います」という意思表示が示されたそうです。

六本木一丁目にあるRENOSYのオフィスで、売買契約を締結しました(2019年11月半ば)。

その後、手付金(一般的には物件価格の5%〜10%)が振り込まれたそうです。

当たり前のことかもしれませんが、銀行口座に振り込まれるのかとお聞きすると、100万円単位の手付金がボーンっと振り込まれるようです。おぉー。

買主(RENOSY)に会ったのは3回でした。

  • 内覧のとき
  • 契約締結のとき
  • 引き渡しのとき(司法書士さん同席の上、振込を確認する1時間ほど待った)

契約締結後、約束した1.5ヶ月後に、残りの金額が振り込まれ、鍵の引き渡しをし、無事売買の取引が終了したそうです(2019年末)。

納得できる価格で売却ができたとのこと、よかったです。

売主は大変ではなかった

売主の作業としては、家を綺麗に掃除した以外、不動産会社から「住民票を取ってきてください」など、導かれるまま言われたものを取りに行くくらいで、売主自身はそんなに大変ではなかったとのことです。

内覧希望者の内覧日に家に同席して、質問されたら答えたりしたそうです。中にはまったく質問されない方もいらしたそうです。

平日は働いているため、動けるのは週末。2019年は大きな台風が秋に2度来たこともあり、内覧日がずれるなど、予定より時間はかかったそうですが、半年で売却活動が終了しました。

不動産は出会い

Mさんは、「不動産って出会いだ」と思われたそうです。

売却した家は、人生最初の大きな買い物だったわけですが、10年前の当時、気にいる家が見つかるまでには半年かかったそうです。

いろいろ内覧しに行っても「ピン」と来る家に出会わなかったとのこと。しかし、買う時は「ピン」とくるもので、「最初からいいな」と思われたそうです。

「買いたい時期」に、「売りに出ている物件」との出会い。確かに中古物件であれば、すでに「そこに建っている建物」なので、見た目では「あそこはもうすぐ売りに出るな」と事前にはわからないし、狙っていて買えるとは限らないですね。いつ売りに出されるかの予想はできない。タイミングがあって初めて成立するものなのですね。

2度目の家はもっと早く「出会えた」そうです
2度目の家はもっと早く「出会えた」そうです

RENOSYでも売却のお手伝い、承ります

家という大きな買い物ではありますが、一度買ったり売ったりすると、不動産の売買に関しての心理的ハードルは下がると思います。

「売りたいな」「買い替えたいな」「住み替えたいな」と思われたら、RENOSYにもご相談ください。問い合わせ状況がリアルタイムにわかる仕組みも導入しています。
 

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※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

清水まゆみ 宅地建物取引士・管理業務主任者

RENOSY マガジンスタッフです。 2017年から区分の不動産投資を始めました。現在は1物件の管理組合理事長を経験中。体験談を語っています。 【不動産投資をやってみた】体験レポート

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