路線延伸や注目の開発計画も多数。横浜市営地下鉄ブルーライン(横浜・桜木町・関内・上大岡)が人気の理由|まちの住みやすさ発見!
見知らぬ土地に不動産を購入する際は、物件だけでなく周辺の環境を知っておきたいもの。現在の様子はもちろん、未来のまちを事前に把握できると、購入物件の将来の資産価値も予想しやすくなります。たとえば、商業施設やホテルが増えると雇用が創出され、賃貸需要が高まるといったケースも。「まちの住みやすさ発見!」では、さまざまな角度からまちのよさに迫ります。
今回は、横浜市内の主要な公共交通機関のひとつである横浜市営地下鉄ブルーラインの4駅(横浜、桜木町、関内、上大岡)をご紹介します。
横浜市営地下鉄ブルーラインとは
横浜市営地下鉄ブルーラインとは、神奈川県横浜市内の主要な公共交通機関のひとつで、あざみ野駅から湘南台駅までを結びます。概ね横浜市を南北に縦断し、湘南台駅は隣市の藤沢市に位置します。沿線には、横浜駅、桜木町駅、関内駅、新横浜駅、上大岡駅、戸塚駅といった主要なターミナル駅が点在しています。
鉄道の延伸は、沿線の価値向上に大きな影響を与えるものですが、同線の延伸計画にも注目が集まります。現在の終着駅である横浜市青葉区のあざみ野駅から、川崎市麻生区の小田急線新百合ヶ丘駅南口付近までの約6.5kmを結ぶ計画です。新駅として、新百合ヶ丘駅南口付近、ヨネッティー王禅寺(温水プールなどのある複合スポーツ施設)付近、すすき野付近、嶮山(けんざん)付近に4駅の設置が予定されています。
この延伸により、新百合ヶ丘からあざみ野へのアクセスは、約30分から約10分と、大きく短縮されるほか、川崎市(北部や多摩地区など)からの新横浜駅へのアクセス改善により、新幹線利用のアクセスも強化されます。新駅周辺はまちづくりの活性化が進むなど、多くの効果が想定されています。
横浜市営地下鉄ブルーライン沿線の開発情報
横浜駅
世界最大級の音楽アリーナ「Kアリーナ横浜」の隣に、大型複合施設「Linkage Terrace(リンケージ テラス)」の建設が予定されています。これは、「みなとみらい21地区街づくり」の一部であり、60・61街区に該当します。2029年の全面開業を予定しており、既存施設と合わせ、街区一体でのさらなるにぎわいと、みなとみらい21地区の新たなランドマークとして期待されています。東西2つの棟からなり、オフィス、ホテル、ミュージアム、商業施設、専門学校の入居が予定されています。西棟が2028年8月、東棟が2029年2月の竣工予定です。
桜木町駅
JR桜木町駅から徒歩約5分、横浜市新市庁舎に隣接する場所にて「(仮称)北仲通北地区A1・2地区プロジェクト」が進行中です。これは、客室数272室のラグジュアリーホテル「コンラッド横浜」と総戸数224戸の高級賃貸マンション「(仮称)ラ・トゥール横浜」から構成される、地上40階、地下2階、高さ約150m(最高高さ162m)の超高層複合ビルが建設される計画です。「コンラッド横浜」は、ヒルトンが運営するラグジュアリーホテルブランドで、横浜初進出、2027年の開業予定となります。
関内駅
関内駅周辺では現在、3つの大規模再開発事業が進行中です。これらの事業は、横浜市の玄関口である関内地区の機能強化と活性化を目指しています。
「BASEGATE横浜関内」は、2026年春開業を予定する、JR関内駅南口に隣接する旧横浜市庁舎跡地を活用した大規模再開発事業です。横浜スタジアムとデッキで直結し、ライブビューイングアリーナの設置や、商業施設やオフィス、大学の入居など、次世代の横浜を象徴するスポットとして期待されています。都市観光ホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称)」も開業予定です。
他にも関内駅前にて、新たな超高層複合施設を整備するプロジェクトが計画されています。「関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業」「関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」という2つの事業で、2029年度の竣工を目指しています。住宅、店舗、エンターテインメント施設、等の施設や、歩行者空間の整備・確保などが予定されています。BASEGATE横浜関内と合わせて、関内地区の新たな玄関口にふさわしい街づくりが進められています。
上大岡駅
「横浜上大岡駅西地域」では、これまでに、A地区(ゆめおおおかオフィスタワー)・B地区(CAMIO(カミオ))・C南地区(mioka(ミオカ))と、段階的に市街地再開発事業が行われてきました。最終段階となる、C北地区の再開発事業が、「(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業」です。高さ約140m(最高高さ約151m)の超高層ビルに総戸数約450戸のマンションのほか、店舗なども入ります。2031年の完成を目指すこの建物は、上大岡駅周辺では最も高い建物となる予定です。
横浜市営地下鉄ブルーライン沿線の基本情報
人口、特に単身世帯の増加傾向
横浜市の人口は、2025年1月1日時点前年同時期比で増加、特に20 代から 40 代の転入超過が顕著となりました。当記事にて取り上げている横浜市営地下鉄ブルーライン沿線の4駅のある、西区・中区・港南区の3区合計も人口増加、特に単身世代が増加しました。同時期の神奈川県全体の人口変化は、わずかながら減少している(2025年1月1日時点前年比較99.9%)ことを踏まえても、横浜市の評価を感じさせる数値となっています。
沿線の企業
横浜市には、自動車産業をはじめとするものづくりやIT関連の企業などが集積しています。横浜市営地下鉄ブルーライン沿線にも、多くの企業が進出しています。
企業名 | 従業員数 |
---|---|
いすゞ自動車株式会社 | 42,117人(連結、2025年3月末現在)横浜駅 |
富士ソフト株式会社 | 19,669人(連結、2024年12月末現在)桜木町駅 |
ユニプレス株式会社 | 7,581人(連結、2025年3月31日現在)新横浜駅 |
ボッシュ株式会社 | 6,300人 (国内グループ、2024年12月31日現在)センター北駅 |
日揮ホールディングス株式会社 | 8,365人(2025年3月31日現在)みなとみらい駅 |
他にも、市内にはライフサイエンス産業関連の企業やグローバル企業のR&D拠点なども多く立地しています。市によるイノベーションの推進のための企業支援なども行われ、良好なビジネス環境にあります。参照:横浜のビジネス環境|横浜市
現在のまちの様子(2025年7月時点)
横浜
横浜駅は、年間で約8億人以上が乗降するとされる、ビッグターミナル駅です。 JR線、東急線、みなとみらい線、京急線、相鉄線、横浜市営地下鉄など多くの路線が乗り入れます。
駅西口は、「NEWoMan横浜」、「CIAL横浜」、「T・ジョイ横浜」をキーテナントとする「JR横浜タワー」をはじめ、「横浜岡田屋モアーズ」、「横浜高島屋」、系列店との比較では国内有数の店舗面積をほこる「ヨドバシ横浜」、横浜駅西口の地下街を擁する「相鉄ジョイナス」など、多くの商業施設でにぎわいます。
横浜市営地下鉄ブルーライン横浜駅5番出口からすぐには、「パルナード通り」が伸びています。“パル”は仲間、“ナード”は散歩道を意味するプロムナードに由来し、“仲良く連れ立って歩ける通り”という意味が込められており、その名の通り多くの人々が行きかう通りとなっています。
また、横浜駅からは、新高島駅や高島町駅も10分~15分程度歩けば着く距離にあり、それらの駅周辺も含めた商業施設等の利用を気軽に楽しむことができます。
桜木町
現在の桜木町駅は、1872年に開業した鉄道開通時の初代横浜駅です。横浜市営地下鉄ブルーラインの北1出口から、みなとみらい方面に向かっていくと左手にJR桜木町駅の改札が見えてきます。そのまま直進すると「桜木町駅前広場」があり、その先には、2021年に開業した「YOKOHAMA AIR CABIN」の駅があります。
「YOKOHAMA AIR CABIN」は、鉄道廃線跡を利用した新港地区までの遊歩道「汽車道」に沿い、桜木町駅と運河パーク駅とを片道5分で結んでいます。みなとみらいとその周辺エリアの近未来的な風景に溶け込む姿はお馴染みのものとなりました。
桜木町駅周辺には、「CIAL桜木町」、商業施設「コレットマーレ」と県下最大級のシネマコンプレックス「横浜ブルク13」が入った大型複合施設「ヒューリックみなとみらい」があり、海に向かっていくと「ランドマークプラザ」、「MARK IS みなとみらい」、「みなとみらい東急スクエア」、「横浜ベイホテル東急」、「横浜みなとみらいホール」等から構成されている「クイーンズスクエア横浜」があります。いずれも、みなとみらいの景観を大切にした調和のとれた外観となっています。
関内
横浜市営地下鉄ブルーライン関内駅1番出口の正面には、尾上町通りが伸びています。尾上町通りは、みなと大通りの「ハマスタ入口」交差点を一方の起点とし、「尾上町」交差点で国道16号に合流します。
「横浜スタジアム」は1978年3月に開業しました。その前身は「横浜公園球場」で、1934年11月に開催された日米野球には、大谷翔平選手とともによく語られるベーブ・ルースも来日しています。現在の「横浜スタジアム」は「横浜公園」内にありますが、約70品種14万球近くのチューリップが植えられている花の公園としても知られています。
「横浜公園」の南東方向には、国内かつ東アジア最大級の中華街が広がっています。1859年の開港に伴い、外国人居留地として整備したことがその始まりです。現在、ジャンルとしては特に広東料理店が多く、それは当時、中国・広東出身の華僑が多かったことに由来します。
上大岡
上大岡は、市内有数の繁華街で、副都心の1つにも上げられる地域です。駅周辺の県道21号沿いには、大型商業施設が建ち並んでおり、そのなかの1つ「mioka(ミオカ)」は、地下2階・地上33階の商業施設です。物販店、飲食店だけではなく、「コナミスポーツクラブ」、「TOHOシネマズ」などアミューズメント系の店舗も入っています。
横浜市営地下鉄ブルーライン上大岡駅と、地下1階で直結しているのがショッピングセンター「camio(カミオ)」です。2003年に開業し、地下1階・地上4階の各フロアには、飲食店、サービス業、保育施設、医療施設などの他に、英会話教室、音楽教室などがテナントに入っています。
また、スーパーマーケットは「成城石井 上大岡京急店」、「FUJI 上大岡店」、「フードウェイ上大岡mioka店」がある他、1970年にオープンした「上大岡赤い風船ビル」が2017年に「akafoopark(アカフーパーク)」としてリニューアルオープン。飲食店やショッピング施設のほかにも、ボウリングやバッティングセンターなどもあり、幅広い年代が楽しめる施設となっています。
今後の発展に期待が高まる街が多数
横浜市営地下鉄ブルーライン沿線は、延伸計画をはじめとする大型開発プロジェクトが多数進行中です。各駅周辺では大型の建設が相次ぎ、交通アクセスの向上とともに、住みやすさと将来性を兼ね備えた魅力的なエリアとして注目を集めています。
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