1. TOP
  2. RENOSY マガジン
  3. 買う
  4. 20代単身でもマンションを買うべき理由と注意点

作成日: 2019.09.02

20代単身でもマンションを買うべき理由と注意点

20代単身でもマンションを買うべき理由と注意点

マンションを購入するというと、30代~40代で所帯を持ち、子供ができたくらいのタイミングで購入するといったイメージが一般的ですが、近年、20代単身でもマンションを購入する方が増えています。あえて若いうちに買うことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。 この記事では、20代前半でマンションを購入し、今もその家に住んでいる筆者が、若いうちからマンションを買うべき理由と、購入の際の注意点について解説します。

20代単身での購入をお勧めする理由

20代単身でマンションを買うべき理由を順に説明していきます。

家賃を払わなくてよい

マンションを購入すれば、家賃を払う必要がなくなります。多くの場合、住宅ローンの支払いをしなければならないため、結局は一緒ではないかという声が聞こえてきそうですが、ここには大きな違いがあります。

賃貸に住んでいる場合、賃料は大家さんに支払ったらそれでおわりです。しかし、マンションを購入した場合は、お金は支払っただけ減りますが、その分同じ価値を持つ不動産が手に入ります。つまり、払ったお金は人の手に渡っているのではなく、自分の手の内で現金から不動産へと形を変えているという見方もできるのです。

不動産という形で手元に価値が残るため、将来それを売りに出せば、幾分かが現金として戻ってくることも考えられます。

老後が安心

私たちが将来もらえる年金は、今後どんどん減り続けるという声があります。老後も賃貸に住み続けるとなると、少ない年金から家賃を払い続けなければならなりません。年金で足りればよいですが、それだけでは足りず老後も働き続ける必要があるかもしれませんし、そうなると何らかの理由で働けなくなった場合に住む場所を失うのではないかという不安も付きまとうことになります。

若いうちからマンションを購入しておき、老後までの間にローンを完済しておけば、「とりあえず住む場所はある」という安心感を得ることができます。

カスタマイズ可能

賃貸は借りた時の状態で返さなければならないため、気に入らない箇所があってもそのまま住み続けなければなりません。しかし、持ち家は違います。少し足りない箇所があればカスタマイズすることだって可能です。

ライフスタイルの変化によって間取りが合わなくなった場合でも、賃貸であれば立地や広さなど、どんなに気に入っていても引っ越しをするしか選択肢がないのに対し、持ち家であればリフォームリノベーションによって対応できる場合があります。また、自分だけのオリジナルなデザインに改造することも可能です。

20代単身で買うならコンパクトがおすすめ!その理由は?

20代単身でマンションを買うなら、どのようなマンションが良いのでしょうか。通常、30~40代でマンションを購入するならファミリータイプのマンションが無難でしょう。しかし、20代での購入の際には、コンパクトマンションがおすすめです。その理由を解説していきます。

安価である

マンションの価格は、概ね面積に比例します。面積の小さいコンパクトマンションは、収入の少ない20代でも手が届く価格が魅力です。

立地が良い

駅の周りは建物が密集していることからまとまった土地の確保が難しく、大規模なマンションの建設が難しい傾向にあります。その点コンパクト物件は、小さな土地にも建てることができるため、人気の高い駅の近くといった好立地に建っていることも多い傾向にあります。

間取りが必要十分

一人暮らしであれば、そんなに多くの部屋は必要ありません。広すぎる家に住んだ場合、掃除などの維持管理も大変になりますし、2部屋でいいのに3部屋のところに住んでしまって、余分な1部屋にお金を払うのもバカバカしい話です。単身者にフィットした間取りという点でも、コンパクトマンションが最適といえます。ただし、仕事のための作業場を兼ねる場合などはまた話が違うので、この限りではありません。

周りと生活リズムが合う

マンションでは、多くの世帯が密集して住んでいるため、共同生活を意識して暮らす必要があります。そのときに注意したいのが、同じマンションの周囲の住民の家族構成や生活リズムです。

単身世帯とファミリー世帯など、ライフスタイルの違いはトラブルのもとにもなり得ます。例えば、ファミリー世帯ばかりのマンションであれば、多少の子供の足音もお互い様ですが、単身者とファミリーが混在しているマンションの場合、例えば単身者から苦情を言われてしまったとなると、お互いにストレスを抱えながらの生活となってしまうかもしれません。

コンパクトマンションなら、同じような単身者が中心に入居しているため、安心して暮らすことができます。

流動性が高い

20代のうちにマンションを購入すると、その後家族が増えたりといったライフスタイルの変化に伴って、住み替えなどが必要になってくることがあります。その時に大切なのが、物件の流動性です。

流動性は、取引の活発さのことで、買いたい人や売りたい人が多いと、取引成約の頻度が上がり、流動性が高いということになります。

コンパクトマンションは、先述の価格の安さ、立地の良さという特徴、また賃貸物件として投資の対象になりやすいことから、一般に売りたいときに売りやすい傾向にあります。

中古と新築どちらが良い?

ここからは物件の選びのポイントについて、中古と新築ではどちらが良いのかという観点で、比較をしながらみていきましょう。

共用部

外観

新築マンションの場合は、近代的で洗練された、最新のデザインを楽しむことができます。デザイナーが起用されている場合も多いです。

一方中古だと、少し前の流行りを反映しているため、時代遅れのデザイン、ありふれたデザインと感じる場合もあります。

ただし当たり前ですが、デザインは物件により異なります。古いマンションでも、レトロでかわいいと感じるデザインや威風堂々としたデザインなど、むしろ最近の物件にない“アジ”を持っているものもあります。

結局は、好みなどもあるので、さまざまな物件を見て気に入るものを選ぶのが一番です。

共用施設

新築のマンションでは、カフェ風のラウンジやゲストルーム、ペット足洗い場や宅配ボックスなど、充実した共用部分を備えていることが多いです。

またセキュリティも、住戸のほかにエントランスにオートロックを備えたダブルセキュリティが一般的で、中にはトリプルセキュリティの物件もあります。

一方中古の場合は、自転車置き場や郵便受けなど、最低限の設備のみの場合もあります。また、古い物件では、エントランスにオートロックがない物件もあります。

ただし、共用施設は必ずしも多ければよいということでもありません。共用施設の維持にはコストがかかり、結局は入居者の負担となります。

自分が使わないような施設にお金を払わなければならないのもいささかばかばかしい話です。特に使う予定がないという場合は、共用施設は最低限でもよいということになります。

構造

日本に存在する建物は、昭和56年を境に、新耐震物件と旧耐震物件に分けられます。新築のマンションは、もちろん新耐震の基準に沿って建築されていますが、中古の中でも古い物件は、旧耐震基準に沿って計画された建物になります。

耐震基準はあくまでも最低ラインを定めるもので、基準を超えていればオーケーということになりますので、即座に「旧耐震だから地震が来たら崩れてしまう」という単純な話ではありません。

しかし新耐震、旧耐震の別は、売却時の価格などにも影響を及ぼすので、気になる人は確認するようにしましょう。なお、古い物件でも耐震診断や耐震補強を行い、新耐震基準に適合することが証明されている物件もあります。

専有部

間取り

新築のマンションでは、対面カウンターを備えたキッチンを持つLDK型の間取りのように、近年のライフスタイルに適した間取りで計画されます。一方中古マンションでも古い物件になると、壁付けキッチンのDK型の間取りというように、少し古臭い間取りのこともあります。物件選びの際は、使い勝手を想像しながら、その間取りで快適に暮らすことができるか考えてみましょう。

設備仕様

新築マンションには、浴室乾燥機やディスポーザーなど、最新の設備が備わっています。またウォッシュレットも必ずといっていいくらいついています。中古では、当然ですが少し型落ちした設備が備わっており、浴室乾燥機がなかったりと利便性の点で一歩及ばないこともあります。ただし、ガス暖房用のガスコンセントなど、古いマンションならではの設備がついていることもあります。自身のライフスタイルに照らして、備わっている設備の内容で問題ないか確認しましょう。

内覧会と内見について

新築と中古の違いの一つに、購入時のプロセスの違いがあります。

新築では、実際の物件が建つ前に売ることが多いので、モデルルームを見て検討することになります。そして引渡し前には内覧会があり、気になる傷などは引き渡しまでに直してもらうことが可能です。

一方中古では、実際のお部屋を内見して検討することが可能です。ただし、傷汚れなどがあっても、現況有姿での引き渡しが一般的です。ただし、内見時にどうしても気になる点があれば、交渉次第で修理などに応じてもらえる場合もありますので不動産屋さんに相談してみましょう。

マンションを買う前に知っておきたい注意点

ここまで、20代でマンションを買うメリットや、物件の選び方をご紹介してきました。ここからは、購入を決断する前に知っておく必要のある注意点についてご説明します。

リスクなどのマイナス面についても触れますので、ご自身の人生設計にあっているかどうか、合わせて確認の上で判断することをお勧めします。

急な転勤などに対応しづらくなります

不意な転勤などの際、賃貸であれば今住んでいるお部屋を引き払って新たな賃貸物件を探せばよいですが、ローンを組んで買った家に住んでいると、簡単にはいきません。会社が転勤先の居住費を出してくれる場合はよいですが、そうでない場合、新たな賃貸の家賃とローンをダブルで払える人はそう多くないと思います。そのため、基本的には今住んでいる家を賃貸に出すか、売却するという選択に直面することになります。

固定費を抑えにくくなります

人生何があるかはわかりません。例えば転職や、景気の波によって収入が減るというようなケースで、一時的に金欠になるということも考えられます。そのような場合、賃貸であれば今住んでいるよりも安価なお部屋に引っ越すなどして、固定費を抑えることができますが、ローンを組んで家を買った場合、困難になります。

初期費用がかかります

マンションを購入する際は、頭金のほかに不動産会社に払う仲介手数料や登記費用、火災保険料などが初期費用としてかかります。金額は契約時の内容にもよるので、交渉の中で変化することになりますが、一般には物件価格の10%程度はみておく必要があり、決して安い金額ではありません。

もしまとまったお金を用意することが難しい場合には、住宅ローンと合わせて諸費用ローンを利用することになりますが、こちらは住宅ローン本体と比べて金利が高く設定されていることがほとんどです。月の支払金額が合計いくらになるか、試算しておくのが良いでしょう。

維持費や管理費がかかります

持ち家は持っているだけでかかるお金があります。まず、組合に支払うマンションの管理費、そして修繕積立金です。これは住んでいようと住んでいまいと、マンションを所有し続ける限り払わなければなりません。

次に、自分の家の設備が壊れた時の修理代です。賃貸では、設備の自然的な故障は大家さんに連絡すれば直してもらえますが、持ち家だと自身でお金を出して直さなければなりません。トイレが詰まったり、お風呂のお湯が出なくなったり、クロスの継ぎ目が開いたりした場合、それを直すためのお金がかかります。

なお、修繕積立金築年数に応じて増えていきますし、古い物件は設備の故障が目立ち始めるので維持費もかさむ傾向にあります。また税金もあります。

物件を所有する限り毎年、その価値に合わせた額の固定資産税を払わなければなりません。これは古い物件ほど建物の価値が下がるため、額が小さくなる傾向にあります。

勤続年数によりローンが通りづらい可能性があります

もしあなたが新卒採用されてすぐだとしたら、ローン付けに苦労することになります。融資の条件として、新卒3年目からという銀行が大多数です。また、入社後すぐは単純に年収の面でひっかかってしまうこともあります。銀行の選択肢が少ないということは、条件を比較して選ぶことができないということになります。

まとめ

ここまで、20代単身でもマンションを購入すべき理由と選び方、また注意点についてみてきました。

ぜひ一度、購入に関するメリットデメリットを理解いただいた上で、ご自身のライフスタイルに合っているか考えてみてください。

もし購入した方がよさそうだと感じたなら、勇気をもって一歩踏み出すことをお勧めします。

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

関連キーワード

この記事を書いた人

水門もずく

マンションの企画にかかわる仕事をしながら、不動産ライターとして活動中。「宅地建物取引士」保有。2017年、一人暮らしに必要な費用をFXで貯める。2018年、23歳で都内の中古マンションを購入。2019年、マンションの売却活動中。

FOLLOW US最新のお役立ち情報や
お得なキャンペーン配信中!

最新のお役立ち情報やお得なキャンペーン配信中 LINE 友達登録する友だち登録
JPX 東証グロース上場

RENOSYは東証グロース上場企業である
株式会社GA technologiesが運営しています。

Facebook Twitter Instagram LINE Mail magazine LINE