マンション購入前だからこそ知っておきたい!急な売却でも売れやすい物件の条件とは?
居住用マンションを購入する時は、そのマンションに住み続けることが前提だと思いますが、転勤や親の介護などで事情が変わり、急遽、売却する可能性もゼロではありません。そのため、売却する予定はなくても、購入前に、マンション売却の基本や、売れる物件の条件も知っておいた方が安心です。
マンションを売却したい時は誰にお願いすればいい?
はじめに、媒介(仲介)でマンションを売る時のルートについてです。売却の窓口になるのは不動産会社ですが、いくつかのカテゴリがあります。
依頼しやすいのは、マンションを購入した不動産会社です。あなたの属性や性格、家族構成を熟知しているため、コミュニケーションもスムーズです。信頼できるなら相談してみるのがよいでしょう。合わせて、売却を得意とする不動産会社、地域密着の総合不動産会社にも相談し、アドバイスの内容に納得できた所にお願いするのがいいでしょう。
マンションの売却価格はどのように決まる?
売却価格の査定については、一般的に国土交通省が推奨している「価格査定標準化マニュアル」を参考にして割り出されます。とはいうものの、査定額は各不動産会社によって変わってきます。これは持っているマーケットデータや方針が違うからです。
その時々の状況でも査定額は異なってきて、買いたい人が多い好景気時なら高く設定することが可能です。また、「このエリアでちょうど物件を探している人がいる」といったタイミングであれば、強気の交渉もできます。
売却で有利なマンションの条件とは?
売却しやすい中古マンションの条件には「人気駅の駅近であること」と「ある程度の築年数」があります。逆に言えば、売却で有利な物件を買いたいなら、購入時にこの条件を満たしておけばいいのです。
1つ目の条件の「人気駅の駅近」に関しては、駅からのアクセスが徒歩5分以内であれば、ニーズが高く、売りやすいと言われます。人気駅であればあるほどニーズが高く、値付けで強気になれたり、短期間で売却できたりといったメリットが生まれます。しかし、ここで注意したいのは「時代と共に人気は変わっていくもの」ということです。例えば、現在は大きな特徴がない駅が、再開発によって人気のあるエリアに生まれ変わる例もあります。そのため、再開発の状況や人口予測などのデータを基に、数十年後をイメージして立地を選ぶことが重要です。
次に、2つ目の条件の「ある程度の築年数」についてです。鉄筋コンクリートで作られたマンションは耐久性に優れていますが、例えば、築50年近くといった極端な築古だと流動性が落ちます。売却を重視するなら10年、15年を経過した後でも高い流動性が見込める築15年程度のマンションが安心です。
リフォームをしてから売りに出すべき?
最後に、売却時によく話題となる「リフォームをしてから売却すべきか」というテーマに触れたいと思います。築年数が古かったり、床や壁が傷だらけだったりする中古マンションは、買い手がつきにくい傾向があります。そのため、リフォームでキレイにしてから売りに出すという選択肢もあります。
これについてはケースバイケースですが、状態があまりにも悪い物件は、第一印象を損ねてしまうためリフォームしてから売りに出すのが得策です。そうでない場合は、購入後、買い主が負担することになるリフォーム費用や住宅設備にかかる費用を想定して、その分を安くするといった調整をするとよいでしょう。
冒頭でも触れましたが、その予定はなくても、将来、マンションを売却することになる可能性はゼロではありません。まずは購入する予定の物件を扱う不動産会社に、売却もできるか、売却時の流れはどうなっているかなどを今のうちからヒアリングしておくと安心です。
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