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作成日: 2018.07.06

中古マンション購入者の「いろんな平均」をチェックしてみた

中古マンション購入者の「いろんな平均」をチェックしてみた

中古マンションを購入した人がどのくらいの築年数物件を選んでローンを組んだか、気になる方もいるのでは?物件の築年数やローンの総額・返済期間などの平均値を知ることは、近いうちに中古マンションの購入を考えている方にとって「自分の選択が間違っていない?」という目安にもなりますし、参考材料にもなりますよね。購入者の動向をみてみたいと思います。早速ですが、1つ目の項目を見てみましょう。

Q.どれくらいの築年数の中古マンションを買ったの?

ここで解説する内容はすべて、2018年3月に国土交通省が発表した「平成29年度 住宅市場動向調査 報告書」を参考にしています。

はじめの項目は築年数です。気になる方が多い項目ではないでしょうか。築古、築浅それぞれにメリットがあって迷いやすい部分です。平均築年数は23.3年、建築年の内訳は次の通りです。

中古マンション建築時期

  1. 2005~2014年 16.9%
  2. 1995~2004年 30.5%
  3. 1985~1994年 21.1%
  4. 1975~1984年 14.9%
  5. 1965~1975年 9.1%

※上記の他に、1964年以前、2015年以降に物件を購入した方も少数います。

この調査を実施した時期は2017~2018年ですので、上記の1を築年数に変換すると「築3~12年程度 (16.9%)」になります。また、一番割合の多い2.の部分は「築13~22年程度 (30.5%)」ということです。このあたりの築年数は、中古マンションの価格が下げ止まるタイミングで買い時ともいわれます。

さらに、上記の4と5の部分にも着目してみましょう。建築年が1975年より昔ということは、築年数にすると 42年程度より古いということです。9%以上の方が、築42年より古い物件を購入されていることから、メンテナンスさえ怠らなければ、「マンションは長持ちする」「価値がある」ということが実感できる結果といえます。

Q.中古マンションを買ったお宅の世帯主の平均年齢は?

マイホームを買うタイミングが、早すぎないか、逆に、遅すぎないかと心配する方も多いかもしれません。平均年齢は47.2歳、内訳は次の通りです。

中古マンション購入者世帯主の年齢

  1. 30歳未満 5.8%
  2. 30歳代 25.6%
  3. 40歳代 29.5%
  4. 50歳代 18.2%
  5. 60歳以上 20.5%

50歳代と60歳以上を合わせると40%近くの割合になります。これは家庭で子どもが自立して、広い戸建住宅からコンパクトなマンションへ引っ越しされるようなケースがあるためでしょう。その一方で、30歳未満と30歳代を合計すると30%超いることも見逃せません。若い世代でも、かなりの数の方が中古マンションを購入している事実が分かる結果です。

Q.購入資金の平均は?住宅ローンは組んだ?返済期間は?

次に、購入資金に関する項目を見てきます。中古マンションの購入資金とリフォーム資金を合わせた「トータル費用の平均は2,393万円」です。この内訳は、借入金が1,166万円、自己資金が1,227万円になっています。

中古マンション購入時に、住宅ローンを組んだ方は50.3%。ちなみに、ローンを組んだ方の「返済期間の平均は24.7年」。前項で紹介した「世帯主の平均年齢47.2歳」と組み合わせて考えると、返済が終わるのは70歳前後というイメージです。

ちなみに中古マンションにおけるローンの年間返済額は96.4万円です。月当たりにすると約8万円になります。首都圏なら家賃よりもローンの返済額の方が安いという方も多いでしょう。

次の項目からは「平均」ではないですが、割合をみていきます。

Q.変動金利を使ったの?固定金利を使ったの?

借り入れをする際、「固定金利にするべきか」「変動金利すべきか」について迷う方も多いでしょう。中古マンション購入者で変動金利を利用した人は、2011年度以降約60%で推移しています。これは中古戸建住宅を買った方や、分譲(新築)マンションを買った方々も同様で、変動金利を利用する人が高い割合です。

2005年度の変動金利の利用率は約20%でした。それが、2011年には3倍の約60%まで伸び、変動金利の利用割合は急増しました。背景には低金利政策の影響があります。今後、利率が上がれば一気に割合が変わる可能性もあるので、動向には注意が必要です。

Q.リフォームありなし、どちらの物件を購入した?

報告書には「リノベーション」項目はなく、リフォームに関する調査「売主がリフォームをしたかどうか」の調査が実施されています。リフォーム資金の平均金額が231万、リフォーム期間も「1週間以内」が49.0%で最も多いことから、調査内容は配管などから変えるリノベーションでなく主に設備等を新しくするリフォームと捉えることができます。

売主による

  • リフォームを実施(=買主はリフォーム後の物件を購入する)
  • リフォームをしていない(=買主はリフォームなしの物件を購入する)

同報告書では、売主によるリフォームあり(=リフォーム済物件)の割合が2017年度で48.4%です。また中古マンション購入者の37.3%が購入後にリフォームを実施(予定を含む)となっています。

Q.インスペクションは実施する?

建物の健康診断といえる「インスペクション」ですが、認知度はまだ低いようです。「内容を含め知っている、名前だけは知っている」人を合わせて26%です。インスペクションを実施した人も少なく、売主による実施が7.5%、購入者自ら実施した割合は1.9%です。

以上、ここではさまざまな平均についてみてきました。「中古マンション購入」と一言でいっても、千差万別です。動向はあくまで参考に、不安になりすぎず、自分らしいスタイルで中古マンション購入をぜひ実現させてください。

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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