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作成日: 2021.04.26

予期せぬ事態が次々に!? 注文住宅購入で歩んだ13カ月の実話

予期せぬ事態が次々に!? 注文住宅購入で歩んだ13カ月の実話

こんにちは。商社業界に勤務する都内在住のLePenseurです。2020年に住宅用の土地を思い切って購入、その後住宅メーカーを選定して建築工事が始まり、先日ようやく新築の我が家に入居することができました。土地の購入から入居までおよそ13カ月。今回は、注文住宅にまつわる話の中でも、入居まで費やした13カ月の話をお伝えしつつ、マイホーム購入に関わるお金の話にも触れたいと思います。

注文住宅と建売住宅

私は注文住宅を購入しました。注文住宅とは、オーナーとなる私自身が土地をまずは購入し、そこに自身で選択した住宅メーカーに、好みのオーダーをもとに建ててもらうことのできる住宅です。

対して、建売(分譲)住宅というのは、不動産会社が仕入れた土地に不動産会社自身が住宅を建て、土地と建物をセットで販売する住宅となります。

どちらもメリット・デメリットがあるわけですが、一般的に注文住宅のメリットは、家族構成や自身の好みに合わせて住宅を建てることができる一方、デメリットとして費用が高い傾向にあります。

建売住宅はすでに建てられたものを買うわけなので、入居までのスピードが早いことや値段が安い傾向にあるのがメリットですが、一方で好みのデザインや設備までこだわって反映することは難しいのがデメリットといえます。

1~4カ月目 土地購入と住宅メーカーの選択期間

土地の購入

注文住宅を購入しようと決めましたので、まずは土地探しから始まりました。土地を購入したこの時期は、大きい買い物をしてしまったという多少の不安と、ローンの返済に身が引き締まる緊張感と、さらに彩りを持たせて生活をするぞという気持ちが、混在していました。

実務面では、土地の購入もなかなかくせものでした。現金一括で購入できるほどの経済的余裕はなく、ローンを借りる必要がありました。ローンを借りるためには、

購入したい土地を決める→ローン審査→ローン通過→融資実行→購入完了

といった長いプロセスが必要になります。ですので、購入したい土地が決まっても、ローン審査に通らない可能性もあることから、必ずしも購入できるわけではありません。

また、購入に必要となるお金の面においても、土地代のみならず、仲介手数料手付金、ローンを借りるための融資手数料や代行手数料など、土地価格の6〜8%程度の現金が必要となるので、注意が必要です。

どの金融機関から借りるか、「不動産投資ローンを組んでから住宅ローンを組んだ」話については、以前書いた記事をご覧ください。

【関連リンク】
【マイホームが欲しい】不動産投資ローン支払い中に、住宅ローンは利用できるのか?

住宅メーカーの選定

土地の購入が終わると、その土地に住宅を建てる住宅メーカーの選定へと移りました。住宅メーカーの選択方法としてはインターネット検索と、最近では大手賃貸検索サイトでも住宅メーカー選択のアドバイスをくれるので、そちらの2つを利用しました。

結果として、5社ほどの住宅メーカーから提案をいただき比較することとなったのですが、各社とも、次の3ステップ

  • 「こんなお家にしたい」と要望を伝える
  •  展示場を見学しつつプラン(住宅のおよその設計や図面)と見積もりを待つ
  •  2の詳細説明を受ける

と順を追ってことが進んでいくため、毎週土日に打ち合わせが入るなど想像以上の労力がかかりました。

一つの打ち合わせがだいたい2〜3時間以上はかかるため、忍耐力も必要でした。ここを乗り切るためには、「一生を過ごすお家の話」だと割り切って、楽しみながら行うことがコツといえそうです。ただ、妻はさまざまなプランを見るのが好きなようで、全然苦ではなかったようです。感じ方は人それぞれということになりそうです。

設計と工事、別会社に依頼

注文住宅購入者の中でも一般的なのは、住宅メーカーが設計も住宅工事も行う形となるかと思いますが、私たちの場合は1社だけ依頼していたデザイン会社からの設計プランが一番好みであったため、デザイン会社に設計をお願いすることとなりました。これによりデザイン会社への支払いが発生し、追加費用として100万円弱がかかりました。

このように、結果的に設計する会社と住宅工事を行う会社が別々となり、少し特殊なパターンの家づくりとなりました。設計の追加予算について、デザイン会社と住宅工事を行う会社が別になりそうな方は、その点を念頭に置いておくと、びっくりしないですむかと思います。

5~8カ月目 住宅詳細を詰めていく期間

住宅メーカーとの契約が終わったら、どんなお家に住みたいかといった要望を、より詳細なプランに落とし込んでいきます。契約前・見積時のプランはざっくりとした内容でとどまっているので、契約後は例えば以下のような点につき、一つひとつ確認しながら決めていきました。

  • 図面/間取り詳細
  • 窓の数/サイズ/種類
  • オプション工事(ロフトやヌック、可動棚の有無など)
  • 主要設備(キッチン、バス、トイレ)
  • 内装/外装
  • 外構

打ち合わせは、2〜3週間に1回、約3時間/回を4カ月にわたって続けました。

並行して、購入した土地が建築をするうえで耐久性などの観点で問題ないかの地盤調査、住宅の建築に必要なさまざまな諸作業、また、役所から建築の開始に必要となる建築確認済証の取得については、住宅メーカー側が中心となって進められていきます。

お金の話としては、もちろん住宅の内容に凝れば凝るほどオプション費用やグレードの高い設備費用が必要となることはありました。しかしこの部分については予測の範囲内であったので、結果としては見積もり費用+250万円程度の追加工事になりました。

キッチン
予算の想定内におさめたL型キッチン

購入した土地に追加工事発生!

一方で、予測していなかった追加費用の発生、トラブルも起こりました。それは、

  •  地盤調査の結果、地盤改良工事が必要となったこと
  •  工期の延長

です。

1については、土地購入時の不動産会社からは、地質的にも恐らく問題ないといわれていたので、私にとっては驚きの展開でした。地盤改良自体はそこまで珍しいものではないと認識してはいるものの、予測と違い地盤改良が必要とわかったこと、さらには費用が約100万円かかるということで、ダブルに驚きでした。

さらに2について、景観法の景観計画の重点地区にあたるため、建築許可を役所より取得するのに追加で1カ月必要となりました。これによって引っ越し時期がずれ、当時住んでいた住居の賃貸更新時期を過ぎることになり更新費用が発生、さらには1カ月の家賃が余計にかかり、55万円ほど懐を痛める結果になりました。

9〜11カ月 着工開始・現場の視察を行う期間

9カ月目くらいから着工となりました。工事が始まると、いよいよ何もなかった土地に住宅が徐々に形作られていくので、少しずつ住宅購入の現実感と、ワクワクする気持ちが芽生えてきました。

実務面では、3〜4週間に1度は現場へ視察に行きました。戸建てということもあり、現場監督や職人さんへの挨拶や近隣住民の方への挨拶はこの期間で行いました。細かい確認は随時住宅メーカーさんと行いましたが、それ以外の作業やお金が追加で必要となることもほとんどなく、注文住宅購入において、一段落できる期間といえます。

12〜13カ月 完工に合わせた建物の登記、住宅ローン契約

工事開始から3カ月くらい経つと、外側からの見た目はほぼ住宅らしくなり、さらに引っ越し後のイメージが湧く、気持ちが高まる期間でした。

実務面では、完工後の建物の登記や住宅ローン契約に向けた住民票や印鑑証明書の取得、必要書類の準備などがありました。

作業自体は大きな問題はありませんでしたが、またもや追加費用がかかることがわかりました。それは建物の登記費用で、2種類(表題登記と権利表記)の登記を行うために22万円ほどかかりました。

また、引っ越しでも問題が起こりました。

1カ月工期が遅延したせいで引っ越しは3月の末となりました。引っ越しをするにも繁忙期にあたってしまい、そもそもの日時調整が苦労するうえに、繁忙期価格ということで追加で6万円ほどかかりました。

さらに、引っ越しに合わせて大型冷蔵庫を購入したのですが、内階段での運び入れができず、窓からクレーンで搬入する事態となりました。結果、クレーン費用が3万円ほどかかりました。このクレーン費用については、あとでインターネットで調べたところ、建設の途中で搬入することができれば避けられた費用であることがわかり、なんともやるせない経験となりました。

そして引っ越し

いろいろありましたが、お金のことはいったん忘れると、やはり新居に引っ越した現在は快適で、新たな気持ちで生活を送っているところです。

避けられたはずの費用や、予期せぬ費用、さらに(ここでは書ききれなかった)住宅メーカーのミスなどもたくさんありましたが、今は自分たちでこだわった注文住宅を購入して良かったと思っています。

リビングの吹き抜け
リビングの吹き抜け

分譲マンションや分譲住宅を購入するのと比べると、注文住宅の購入には正直かなりの労力と予期せぬ費用・トラブルが多々発生することと思います。しかしながら、準備することで避けられるものもありますし、注文住宅でしか得られない喜びもあるかと思いますので、私の経験を一つ例として、住宅選びのご参考にしていただければと思います。

リビング
すでに赤ちゃんグッズが散乱しているので、片付いてみえるところだけ

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

LePenseur

商社勤務1桁年目のコモディティトレーダー(要は営業)を経てのDX企画屋さん。商社マン×英語学習コンサルタント×元プログラマー×キャリコン見習い×なんちゃってアスリート×田舎者×副業推奨派×不動産とBAR共同オーナー。趣味はSaaS研究。G検定合格(2020#3) Twitter:@LePense51792658

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