勤続年数3年未満でも金融機関を探して、不動産投資を始めました
不動産投資の融資を受ける際、金融機関の審査で「勤続年数」は聞かれる項目のひとつです。勤続年数が3年未満だと借りられないと言われる中で、自分の足で金融機関を開拓した人に話を聞きました。
勤続年数3年未満で不動産投資開始
一般的には、社会人になって数年経たないと金融機関の審査をパスして融資がおりないので、どういう経緯で始めることができたのかを聞いてみました。
聞いたのは、インタビュー時点で社会人4年目間近の、20代半ばの永瀬さんです。
不動産投資をはじめたきっかけ
永瀬さんが不動産投資を始めようと思ったきっかけはなんだったのですか?
自分がお客様に不動産投資をすすめる立場なのに、自分がやってないっていうのがいやだったんです。プロフェッショナルな立場でお客様と接したかったので、入社が決まってから最速で宅建もとりました(宅地建物取引士となるための宅地建物取引士資格試験)。
ただそういう仕事上の理由もあったんですが、一番の理由は別にありました。
僕、家族がいるんです。大学を卒業してすぐ結婚したんですが、不動産投資は生命保険代わりになるから「これはやったほうがいいな」って思ったんです。
生命保険代わりになるっていうことを知っていたのは、この会社に入っていたからですよね?
はい、そうですね。
でもその当時は上場前だし、ローンは難しかったんじゃないですか?
はい、そうですね。僕自身が若年だったのと、職種柄「不動産業の営業職」という立場も難しかったです。なので結果的にRENOSYが提携している金融機関ではローン審査が通らず組めなかったんです。
なんと……
RENOSYのお客様から、あるとき、町の不動産屋さんだったら地方銀行とつながっている会社もあるので、僕の属性でもいけるんじゃないか、ということを聞いたんです。
休日に不動産会社巡り
それで、泥くさく、休日に大阪の町の不動産屋さんを回りました(永瀬さんは当時大阪勤務)。社員数が5人〜10人くらいの会社さんを狙って「不動産賃貸経営をやりたいんですけど」と訪ねて行きました。
1日にだいたい3件から5件くらい、20社くらい回りました。
おぉーすごい!アポなしで行って、話を聞いてくれないとかもありましたか?
同業者だってことで、最初から嫌がられることもありました。ヒアリングシートに来店目的を書くんですけど、「投資・収益」のところに◯をつけて、社名も書いてくださいって言われるから「GA technologies」って書くんです。そうすると「あーー……」って言われて、「うちだと提案できる物件はないですね」って急に冷たくされたりとかもありました。
最初からお断りっていう感じの会社が8〜9割でした。20社まわっても15分〜20分くらいで終わるケースも多かったです。話を聞いてくれて「お手伝いしますよ」って言ってくれたのは4社くらいでした。
相談にのるよって言ってくれた後はどんな感じで始まるんですか?
会社によって違うんですが、まずは、融資の確認。僕の借入状況とか資産背景を細かくチェックされます。融資が通るかどうかをチェックされて、そこから物件の紹介になりました。
逆に、物件の紹介から入る業者さんもありました。
RENOSYじゃない不動産屋さんでも「ワンルームマンション」を探したんですか?
はいそうですね。最初は戸建てを提案されたこともありますけど、RENOSYで販売しているのはワンルームですし、実際にやってみないとわからないだろうと思って。RENOSYと同じようなワンルームマンションを2件、あとは築年数がRENOSYよりもすこし古い築30年という物件を2件持ってます。
4件も持ってるんですか!
「中古」といってもちょっと幅広く持ってみようと思いまして。
大阪だと安いですか?
東京に比べると安いですね。
社会人何年目で買えたんですか?
1件目は社会人1年半で買いました。RENOSYで扱う物件と同じようなワンルームマンションです。ただ、ローンの条件がけっこうパンチの効いた条件で、金利3%近く、融資期間も短いです。
た、高い……(悲鳴)!
毎月赤字をけっこうな金額で垂れ流していたので、その後、ローンの借り換えをしました。
その、ローンの借り換えというのは、どうやってやるんですか?
僕の場合は、「3件買うんでこの1件も借り換えできませんか?」と聞いたんです。それが2019年の頭くらいですね。1%近く下がりました。
銀行の金消面談(金銭消費貸借契約時の面談)では、どんなことを聞かれましたか?
僕のケースだと、事細かく聞かれました。なんで自分の会社(GA technologies)で買わないんですか?とか。目的は何ですか?とかを聞かれました。
それで生命保険代わりと答えたんですか?
はい、それと、将来事業を起こす際の資金にしたいといったことも伝えました。
それは社会人何年目ですか?
まだ3年経ってないですね。
いろいろすごいですね。そのタイミングだとRENOSYではまだ買えなかったですね。
そうですね。それに僕の属性(不動産業の営業職)だとおそらく頭金を相当入れないと買えないと思います。
RENOSYで買えるようになったら、買おうと思っていますか?
そうですね。思っています。
すごい。もうこれだけ持ってるということは、「営業トークのために不動産投資をやる」というよりは、けっこう本気ですよね?
そうですね(笑)ちょっとおもしろいなと思ってます。それに実際1件持ってみて、そんなに負担がかかるものじゃないなって思ったんです。
毎月赤字でもですか?
そうですね。
物件はどうやって選んだのですか?
物件自体はあんまり見てないんですよ。何を見たかというと、立地ですかね。その次に価格かなという感じです。
自分で持ってみて、RENOSYのよさがよくわかりましたね。仲介で買った(RENOSYは直接売主です)ので賃貸管理のサービスは何もついていなかったですし、ランニングコストがRENOSYはいいということがわかりました。僕が不動産を買った会社の規模的に、賃貸管理の面などにリスクはあるなとは思ってます。
1年間の家賃保証とかもないということですか?
一切ないですね。
本業以外でやるなら不動産投資はいい
永瀬さんは投資と呼ばれる投資商品は一通りやったと伺ったのですが。
株とかFXとか仮想通貨をやりました。投資が仕事だったらいいんですけど、別の仕事をしながら株やFXの相場を追いかけ続けるのが難しいですね。
仮想通貨はメンタルのコントロールも難しいです。親からもらった50万を仮想通貨で溶かしてしまい、借金をして復活させて一時期2,000万になったのですが、欲が出て「1億円まで」と粘ってしまって、それがまたなくなるという経験もしました。
かける労力を考えると、不動産投資は「投資をやっている」という実感はほぼないです。ローンの返済予定表を見てローン自体がどんどん減っていくという「気持ちよさ」は感じます。
ほかに労力をかけない投資としては投資信託、インデックス型と言われるものをやっています。あとは本業の仕事をがんばって、家族との時間を大事にしています。投資に時間をかける必要がないのがいいと思います。
僕は、セールストーク抜きで不動産投資がやっぱり一番いいなと思いますね。
RENOSYのいいところは?
RENOSYのよさがわかったとのことですが、もう少し詳しくきかせてください
「めちゃくちゃ不動産が好きで、銀行にもこだわりがあって」というタイプではなく、仕事をメインにした生活の人にとって最適な投資だなということです。
RENOSYは、築15年くらいの中古ワンルームマンション物件を中心に、立地がいい物件なので、サラリーマンにとってはいいなと思います。「手がかからない。出口もある程度見える。入居者さんもちゃんと入ってくれる」ということで、ほったらかしでいいんです。
事業としてみると、手がかからず堅実な事業だと思います。
でも僕自身、まだ不動産投資を6〜7割しか理解してないんですよ。建物管理の部分はまだやってないですし。ただ建物管理に踏み込まなければ、まったく本当にほったらかしですよね。RENOSYでは管理もお任せいただけるサービスを提供していますので、そこも強いと思っています。
永瀬さんは建物管理にも関心があるんですか?
マンションといえば「建物管理」が一番大事って言いますよね。建物管理は別世界なのでまだぜんぜんわからないのですが、建物管理の分野へもこれから進出しようと思って、組合の理事に立候補しています。やらない後悔よりやる後悔の方がいいなと。踏み込んでみました。
おぉーすごいですね。
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