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更新日: 2021.01.19

1万円以下ではじめる!「ゆったりコツコツ株」株式投資入門

監修:
伏屋慶二 (日本ファイナンシャルプランニング株式会社 代表取締役社長)
1万円以下ではじめる!「ゆったりコツコツ株」株式投資入門

例えば、業績好調に注目して日本マクドナルドホールディングス株式会社<2702>の株を買いたい場合はどうでしょうか。2018年4月13日大引時点で株価は5,150円なので最低単元の100株でも51万5,000円の大金が必要です。しかし、「いきなり約50万円以上の金額を投じるのは不安」という人でもあきらめることはありません。証券会社の中には100株以下の単元未満でも株を購入できるサービスを実施している会社があります。したがって、日本マクドナルドホールディングス株式会社のような値がさ株でも1万円以下で投資することが可能なのです。

株式投資は少額でもはじめられる

1株から買える単元未満株なら「ゆったりコツコツ投資」が可能

単元未満株投資のサービスは、扱っている証券会社によってS株、ワン株、プチ株、まめ株などの愛称が付けられています。口座を持っていれば買い付け余力の範囲内で何株でも購入することが可能です。株価500円の銘柄を1株だけ買うこともできますし、予算を1万円と決めて20株購入するという方法もあります。まさに「ゆったりコツコツ株」投資に適したシステムといえるでしょう。

特筆すべきは、1株の購入でも正式な株主として登録され、配当金や銘柄によっては株主優待の権利もあることです。株主通信などの書類もちゃんと送られてきます。権利がないのは、株主総会の出席と議決権だけです。似たような投資商品に毎月一定の金額で購入する「るいとう(株式累積投資)」がありますが、こちらは名義が証券会社になるため、単元株に到達するまでは株主として登録されません。(配当は元本に組み入れ)

単元未満株はどうやったら買えるのか

単元未満株はどうやったら買えるのかを解説します。まず、口座をお持ちの証券会社が「単元未満株を扱っているかどうか」を確認しましょう。もし、扱っていなければ、取り扱い可能な証券会社に新たに口座を作る必要があります。2018年3月現在で単元未満株を扱っている証券会社は、ネット証券ではSBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券。大手では野村證券となっています。

口座を作ったら、国内株取引画面の単元未満株を選択し、買い付け余力の範囲内で買える銘柄と株数を入力します。単元未満株もNISA(少額投資非課税制度)で購入可能なので、預かり区分をNISA預かりにした方が有利です。すべての項目を入力したら、取引確認画面で注文内容をチェックして注文ボタンをクリックします。これであとは取引成立を待つだけです。

単元未満株購入の注意点は?

購入に際しては注意すべき点があります。まず、手数料が割高になることです。SBI証券の場合では最低基準でも55円(税込)掛かりますので、株価500円の銘柄を1株だけ購入すると10%以上のコスト比率となります。次に買い付けは「成行」のみで自分が希望する株価を「指値」することはできません。また、場中(取引の途中)で売買することはできず、SBI証券の場合では前場寄り付きと後場寄り付きの2回だけです。

共感する企業に投資する気持ちも大事

最後に「ゆったりコツコツ株」投資の心構えですが、少額ずつコツコツと買っていくので、目先のもうけだけを考える短期投資には向いていません。例にあげた日本マクドナルドホールディングス株式会社のように、日ごろよく利用する企業の経営方針に共感して将来の成長に投資するという気持ちも大事です。積立預金のつもりで毎月コツコツと買い続けていると、業績好調なら連続増配で年を追うごとに配当収入が増えていく楽しみもあります。

いかがでしょうか。目先の株価に一喜一憂することなく落ち着いて投資することができる「ゆったりコツコツ株」投資です。1万円程度の少額投資を考えておられる方にはおすすめの投資方法で、一考の価値ありですね。

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

この記事を監修した人

伏屋慶二 日本ファイナンシャルプランニング株式会社 代表取締役社長

1980年生まれ・愛知県出身。不動産販売会社→外資系金融機関→独立系ファイナンシャルプランナーの会社を設立。これまでに2,000世帯以上の家計改善を行う。得意分野は資産形成で、株式・投資信託・イデコ・積立ニーサ・個人年金など幅広く実践している。不動産投資にも積極的で自身で19部屋を所有し満室経営中。千葉テレビ・日本経済新聞にも出演

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