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排水管
はいすいかん
排水管とは、建物から排出される下水を公共下水道まで流す管のことです。
外部埋設排水管には雨水と汚水・雑排水を一緒に排水する「合流式」と、それぞれを別々の排水管で放出する「分流式」があります。現在では水質保全のため、分流式で設計されるのが一般的です。
室内の排水管は、汚水(トイレ)と雑排水(汚水以外の洗面所・風呂など)、雨水の3種類ごとに、別々の排水管で外部排水ますに接続しなくてはなりません。
排水管で一番重要なのが、管径と勾配です。材質はダクタイル鋳鉄管や塩化ビニル管がほとんどで、管径は器具接続部口径以上です。地中または床下の排水管は、75mm以上が望ましいとされています。
勾配は管径によって違いますが、一般に1/100〜2/100以上の勾配を定めている自治体がほとんどです。
なお、排水管の管理責任範囲は明確に決まっています。公共下水道の場合、公道に埋設された下水管から、各敷地境界線沿いに埋設された公共ますまでの区間は、市町村の管轄です。
公共ます以降、宅地内のすべての排水設備は所有者の財産であり、維持管理責任も発生します。排水管の工事は、自治体が指定した指定事業者のみがおこないますが、詰まりなどの軽微な維持管理は、指定事業者に限定されるものではありません。